株価が上がるほど株の本質的な価値が下がる

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「株価が上がれば上がるほど株の価値が上がる」と考えている人も多いのですが、逆です。

株価が上がるほど「株の本質的価値が低下する」と考えてください。


何を言っているのか分からない人もいらっしゃると思うので、詳しく解説させて頂きます。

株に求める能力は投資家によって様々です。割安株投資が好きな人は「株の割安性」を重視して株を購入しますし、配当金狙いの投資を実行する人は「配当利回りの高い株」を買うのが普通です。

他の株より秀でた長所がある株を買い、自分に合った投資スタイルを貫くのが株式投資で勝つ秘訣になります。

しかし、株価が上がると株の魅力はどんどん薄れます。

例えば割安株投資を実行する場合、PER値やPBR値が低い株を購入するのが普通です。

最初はPER値やPBR値が低い株でも、株価が向上し続けたら次第に割安ではなくなってしまいます。つまり、株価が上がるほど「割安性」という大きな長所が薄れてしまうのです。

配当利回りに関しても同じことが言えます。

配当利回りが5%以上の株を購入して配当金収入を狙う戦略も存在します。この戦略自体は決して悪いものではないのですが、「株価が上がり続けると配当利回りは減る」という原理を理解しなければいけません

もし、配当利回りの高さしか魅力がない株が、株価を上げ続けて普通の配当利回りになったらどうなるでしょうか?

配当金狙いの投資家はその株を保有する価値が薄れる(配当利回りが低下するから)ため、他の配当利回りの高い株に乗り換えるという手段を活用することが多々あります。

また、本質的価値を失った株は利益確定売りが勃発しやすいので、株価を上げ続けている株は魅力が薄れていくと捉えることが可能です。

有名な例はアートネイチャー(7823)です。

アートネイチャーは2011年の時点で配当利回り5%以上を保っている「高配当株」として君臨していました。その当時の株価は800円前後だったのですが、現在は株価が2797円(2014年6月11日)まで上がっており、予想配当利回りも1.97%まで下がっています。

「アートネイチャーは配当利回りが高いから長期保有しよう」と考えた投資家は莫大な含み益を得ていますが、アートネイチャーの本質的な価値である「配当利回りの高さ」という武器は失われている状態です。

それは株価が向上したからです。

そのため、当初の魅力が薄れてしまったら株を売却するのがお勧めです。株価の向上によって高配当利回りという魅力が薄れたら、持ち株を売却して別の高配当株を購入すれば良いのです。

そうすれば効率良く配当金を受け取ることができ、配当金収入を手軽に増やすことができます。

割安株投資でも同じことが言えます。

「当初魅力的だったら割安性が薄れたら株を売却する」という方針を貫いて株を長期保有するのがお勧めです。

そうすれば株を売却するタイミングも掴みやすくなりますし、売却したお金で新たな割安優良株を買えば次の値上がり益を狙うことが可能です。

株価を伸ばし続ける株が存在しないのは、「株価が上がることによって本質的な価値が薄れる」という特徴があるからです。唯一例外なのは成長株投資で、成長を続けている株は株価が値上がりしても株を手放す必要はありません。

会社の成長力は株の価値ではなく、会社そのものの価値になるからです。

株価を上げすぎて価値が薄れた株は売却するのがお勧めです。

1つの株に固執するのは良いことではありません。視野を広げて様々な株に乗り換えるのが効率良く儲ける方法になります。


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