一族経営を行なっている会社をどう評価するか?

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上場企業の中には一族経営を行なっているケースも少なくないです。


例えば大株主に創業者の名前が載っており、次に株をたくさん持っているのが創業者の妻で、次に多くの株を持っているのが創業者の息子……というケースもたまに見かけます。

こういう会社は株の過半数を創業者一族が保有しており、「一族経営を実現している」のがポイントになります。

私が従業員の立場だったら一族経営の会社に入社するのは遠慮したいです。

なぜならいくら出世しようと努力しても「創業者一族」に気にいられなければ出世するのは難しいですし、そもそも会社幹部のほとんどは創業者家族のイエスマンになっている可能性が高いので、そういう会社で働きたいとは思えません。

しかし、株主の立場で考えると別です。

株主の立場からすれば、一族経営を行なっている会社は逆にプラス評価になります。創業者一族が過半数の株を持っている会社は「自分たちが筆頭株主だから、株主重視の戦略を実行する」という法則があります。

配当金の額を上げたり、安定配当を実施したり、表向きは「株主様のため」と言っていますが株主還元は自分たちのためになるのです。

創業者一族が1番株を持っているのですから、配当金を増やしたときに1番得するのは創業者家族です。つまり、「株主還元」と言いつつ「自分たちの利益を得るために配当金を増やす」のが一族経営企業に隠された秘密になります。

自分たちの利益を増やすために株主還元を重視する」という方針は悪いものではありません。

私たちもその恩恵を受け取るために「一族経営を行なっている会社の株を買えば良い」のです。

「それなら創業者一族が株を多く保有している会社を教えて欲しい」という人も多々いらっしゃると思います。

私もこの場を利用して教えてあげたいのですが、残念ながら情報を記載することはできません。具体的な企業名を上げてしまうと「うちは一族の利益を目的に配当金を支払っているわけではない!」と名誉毀損で訴えられてしまう可能性があるので……。

ただ、一族経営を見抜くポイントを教えることは可能です。

例えば創業者の名前が「宮本」という姓の場合、会社四季報を利用して「筆頭株主一覧」を見てください。創業者の名前が1番上に載っていたり、宮本姓の家族が大株主に名を連ねていたりしたらその会社は「一族経営」を実践している可能性が高いです。

次に見て欲しいのが配当金の支払い実績です。

業績が落ち込んでも減配しなかったり、経営が赤字になっても無配にしなかったりする会社は「大株主である創業者家族の利益」を大切にしていると捉えることができるので、配当金狙いの投資に向いているのです。

創業者一族が大株主に名前を連ねていればその会社は「一族経営を行っている企業」だと判断することも可能です。

私は一族経営を実践している会社の株を好みます。先ほど解説した通り一族経営企業は「株主の利益」を重視する傾向があるので、様々な株価対策を行なう可能性が高いからです。

考えてみたら当たり前の話で、自分の持ち株の株価が下がると資産価値が目減りしてしまいます。大株主ほど「株価を上げたい」と望んでいるので、自分の資産を守るために積極的な株価対策を打ち出すのが一族経営企業の実体になります。

これは違法でも何でもありません。「株価対策に熱心な企業の株」が欲しければ一族経営に注目してください。

意外と一族経営企業は株主にとって旨味が大きいのです。


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