回転寿司の偽造魚問題と回転寿司ビジネスの衰退

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日本人のブランド好きを表すエピソードの1つとして回転寿司の偽造魚問題が挙げられます。

回転寿司業界は衰退を続けており、「100円寿司」が流行った影響により業界全体が低価格競争に発展して利益を上げるのが難しくなっているのが現状になります。ただでさえコストがかかる店舗運営ビジネスでローコスト経営を実現するのは大変難しく、100円寿司を提供する会社は偽造魚を使用するのが当たり前です。

>鯛の代用としてよく使われるのが、テラピアやアメリカナマズです。真鯛はアフリカ・ナイル川原産のテラピアや、北アメリカ原産のアメリカナマズ、国内の大型ボラも偽装されます。真鯛は高級魚なので、100円では出せません。


出典 http://matome.naver.jp/odai/2133554454846832501

上記の画像は寿司ネタのタイの偽造魚として使用されているナイルテラピアです。普通の鯛はコストが高いので100円で提供するのは難しいという現状が存在します。


>穴子は偽装魚の最たるもので、皆様も知らずに食べてきましたと思います。羽田沖、その他各地の有名穴子は、もはや高級品です。回転寿司で回っている穴子の正体は体長150cmオーバーのクロアナゴです。


出典 http://matome.naver.jp/odai/2133554454846832501?page=2

「横に並べ戦略」が回転寿司業界を衰退させたのではないかと私は思うのです。

正直に申し上げて私の場合、マグロがアロツナスでも全然構わないし、鯛がナイルテラピアでもOKだと思っています。むしろナイルテラピアを鯛として売り出す方が問題があると思っており、どうせ食べても問題ない(美味しい)のであれば正々堂々と「ナイルテラピア」で売りだせば良いのにと思います。


しかし、そんなことをしてしまったら売上に大きな打撃が加わるでしょう。

多くのお客様はナイルテラピアを食べたいと思っているわけではなく、鯛を食べたいと望んでいるのですから。ですが、実際に食べているのが鯛ではなく、ナイルテラピアであるのならばお客様の欲求を本質的に満たしているとは言えません。

そもそも鯛を食べたければ100円寿司に行くなというのが結論になりますが、回転寿司業界も「鯛やマグロといったブランドを使用するために偽造魚を使用している」という現状が存在します。

これこそが日本人のブランド志向であり、本当に食べているものがナイルテラピアであっても鯛という名前がついていたら納得してしまうのです。

ぶっちゃけた話、ナイルテラピアは白身が効いてとても美味しい魚であるため、わざわざ鯛というブランドを使用しなくても良いと思っています。しかしこれは少数派の意見であり、「ナイルテラピア」という名前がついている寿司を食べたいと望む人は少ないのでしょう。

そもそも100円寿司で本物の鯛や穴子を提供するのは予算的に不可能であるのにも関わらず、「お客様のブランド欲求を満たすために偽造魚を使用している」のがどうかしていると思うのです。

皆回転寿司業界は同じようなことしているのですから、1店くらい「偽造魚を堂々と使用している店」を出しても面白いと思っています。

例えば寿司のメニューに「ナイルテラピア(一般的には鯛として使用されている大変美味しい白身魚です)」という形で記載すればネットやメディアで話題になると予測されます。普段使われている偽造魚の名前をそのまま載せ、偽造魚として使用される寿司ネタの例と写真付きで説明すればほぼ確実に話題になります。

で、実際に味が美味しければ「正直な回転寿司屋で食べたナイルテラピアは意外と美味しかった!」という形でまとめサイトやねとらぼ辺りで話題になると思われるため、あえて差別化戦略を取って偽造魚を全面的に押し出した経営を実行するのもアリだと思うのです。無料で宣伝して貰えば広告費も削減できますし。

今の回転寿司業界が衰退しているのは「皆同じようなことばかりやり、価格競争から抜け出せない」という現実があるからではないでしょうか。


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