自己啓発本を好む経営者の特徴

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自己啓発が好きな経営者というのは確実に存在し、上場企業であろうと非上場企業であろうと一定数、「自己啓発好きの経営者」がいらっしゃいます。

例えばワタミ創業者の渡邉美樹さんは、自分で自己啓発本を執筆するほどの自己啓発好きです。更に渡邉さんには以下のエピソードが存在します。


出典 allabout.co.jp

>「渡邉会長の新刊本の購入費が給与から天引きされていました。著書の読書感想文も提出しないと昇進できないから、買わざるを得なかった。給与明細の封筒には渡邉会長の書いた文書が入っていて、その感想も毎月提出しないといけなかった。会社で着るブレザー代やグループのボランティア団体への寄付も天引きされていました」 

出典 http://agentleaks.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

渡邉さんがワタミの社長に就任していた頃は、渡邉理論を社員に学ばせるために自社社員に対して渡邉さんの新刊本を買ってもらっていたのです。これは出版社にとっても非常に都合が良く、「ワタミで働いている社員が渡邉さんの本を買ってくれるから、黒字になる可能性が高い」と判断することができます。

某宗教では教祖が本を出し、その本を信者が買うという形でそれなりの売上を記録していますが、これも出版社から見たら非常に良い著者なのですね。

編集者は確実に売上が期待できる本を出版することを好むケースが多いため、渡邉さんや某宗教のように「社員や信者が新刊を購入してくれる」のは大きなアドバンテージになります。

自己啓発本を好む経営者は精神論が多い傾向があります。

私も自己啓発本はかなり好きなのですが、やはり自己啓発本好きな人は「精神論が好き」という傾向が強い気がします。渡邉さんは経営技術も非常に秀でていたのですが、やはり著書などを拝見すると精神論や気の持ちようの部分が多く執筆されているように感じます。

もちろん、企業経営や人生において精神論はとても重要になるのですが、精神論を人に押し付けるとほぼ確実に嫌がられます。

私個人は自己啓発だの、潜在意識だの、人の心や考え方を非常に重視する人間です。もちろん理論も大切だと思っていますが、いくら理論が優れていても物事を成し遂げる力がないと何事も上手くいきません。

それはモチベーションであったり、物事に対する意欲であったりするのですが、そういう精神的な部分も無視できないのが現状になります。

ただ、自己啓発本が好きすぎる経営者は「精神論」に比重が傾きすぎており、自分の考えを他人に押し付けるとこが欠点なんですね。

自己啓発が好きな人は、「人は成長し続けなければいけない。常にポジティブに、前向きに物事に取り組まなければいけない。仕事を楽しまなければいけない」という形で人に押し付ける傾向が強いです。

別に間違ったことは言っていないのですが、自己啓発特有の「熱いノリ」を嫌がる人も大多数いるわけであり、自己啓発的なノリを押し付けられて嫌がる人は沢山いらっしゃるのです。

で、そういう人ほど社長が自己啓発にハマっていると、「精神論ばかりでついていけない」という形で辞めてしまいます。

私自身は自己啓発は大好きですが、苦労は美徳だとは思っていません。むしろ苦労しないで成功できるならそれに越したことはないと思っており、成功したければ必ず苦労しなければいけないというのは思い込みであり幻想だと思っています。

いくら努力しても成功できないときは成功できないですし、努力の量だけで成功するか失敗するか決まるものではないと思っています。

お金持ちの人がお金持ちであり続けるのは努力し続けているからでしょうか?

それもあるかもしれませんが、結局お金持ちの人は資産を保有しているからお金持ちであり続けることができるのです。つまり、豊かな人は努力なんかしなくても豊かであり、貧乏人はいくら努力しても貧乏人であるというケースは山のように存在するのです。

ただ、自己啓発好きというのは大抵が「努力は美徳」だと思っており(私も昔はその考えでした)、「努力する者は必ず報われる」という考えを抱き、それを他人に押し付ける経営者がいるから厄介なのです。

ただ、ワタミのように精神的な繋がりが必須となる会社の場合、「創業者の理念や考えを皆で共有し、皆で同じ目標に向かって走り続ける」のが良い結果を残すこともあるため、あながち自己啓発好きの経営者が無能だとは限らないのです。


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