洗脳経営を行なう会社の本音

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現代の日本企業には洗脳経営を行なう会社が存在します。

洗脳経営とは、「体の良い言葉を並べて社員のモチベーションを高め、社員を安い賃金で雇う経営」のことを指します。「夢や希望」という抽象的な言葉が頻発する会社は洗脳経営を行なっている可能性があります。

特に多いのが外食業界です。


元々外食業界というものは利益を出すのが非常に難しく、できるだけ固定費を削減しないと成り立たない商売です。特に居酒屋経営は競争の激化が続いており、明確な差別化を達成していないと居酒屋ビジネスで成功するのは難しいのです。

居酒屋経営は店の賃貸料や人件費、食材費などが必要になるビジネスですが、その中でも特に大きな割合を占めるのは人件費です。

ここは勘違いして欲しくないのですが、「経営者は人件費を増やしたい」と思っていません。

経営者は経営効率を高め、できるだけ高利益を生み出すビジネスモデルを生み出そうと考えているため、「従業員の賃金を上げることに積極的ではない」のです。

まずこの事実から理解する必要があります。

洗脳経営を行なっている会社はとても明るい雰囲気に包まれています。(見た目だけ。内心はどうか分かりません)

「私は!!! こんな自分が大嫌いで!!! 自分を変えたいと思います!!」とか朝礼で絶叫している社員がいる会社は、ほぼ確実に洗脳経営を行なっています。なぜかと言うと洗脳を行なうのに最も効率的なのは「現在の自分を否定させること」だからです。

まず、社員に対して自分がダメであることを自覚させます。

しかし、「ウチで働き続ければ精神的にタフになり、理想の自分に生まれ変われるよ」と説くのが洗脳経営です。「ウチで働いて夢を実現して欲しい!」と語る会社は洗脳経営を実践している可能性が高いです。

現代の日本は自分に自信を抱いていない人が多く、心の拠り所を求めています。

今の自分がダメだと思い込んでいる若者は大変多くいらっしゃり、こういう人が洗脳経営の罠に引っかかってしまうのです。

洗脳経営のポイントは「自分を否定することから始まるが、長く働き続ければ自分を変えることができる」と作業員に訴えかけることです。

「今はダメだけど、将来はもっと良くなる」という希望を抱かせることによって現状に対する不満を反らし、安い人件費を維持するというのが洗脳経営を行なうポイントになります。

私の意見を述べさせて貰うと、洗脳経営を行なっている会社の株を買うのはお勧めできません。

逆に考えてほしいのですが、社員に対して洗脳に近い教育を行なって人件費を安く抑えるのは「そのビジネスモデルが儲からない」という証明になるのです。

外食産業や居酒屋産業は特にその傾向が強いのですが、精神論一辺倒に傾いている会社は洗脳経営を行なっている可能性が高いです。

元々のビジネスモデルが儲からないから洗脳経営を通じて人件費を低めに設定し、人件費を浮かせて利益を得るというビジネスを実行しているのです。こういう会社は持続的発展を成し遂げるのが難しくなるので投資先として魅力的だと思えません。

何度も言いますが、「経営者は給料を上げるのが嫌」なのです。

優秀な人に対してはそれ相応の給料を払っても良いと考える経営者が大半ですが、誰でもできる仕事の場合「代わりは他にもいるんだから、できるだけ人件費を安く設定するのが得策」だと考えるパターンがほとんどです。

誰でもできるビジネスを行なっている時点でその会社の将来性は明るいと言えないのですが、どちらにせよ「洗脳経営」を実施するのは苦肉の策であることを理解しなければいけません。

「頑張ります!! 私は変わります!!」と朝礼で絶叫する人もいらっしゃいますが、別にわざわざ会社で叫ばなくても人間は変わることができます。

更に言えばブラック企業に勤めているからといってスキルアップするとは限らない(誰にでもできる仕事を行なっている場合)ので、会社の本音を分析するのが今の時代重要になるのです。

投資家の立場から考えると「洗脳経営を行なっている会社は人件費を抑えているから投資先として魅力」だと思う人も多いのですが、そんなことはないと思います。

人件費を減らしたがる大半の会社は「価格競争」の渦に巻き込まれています。外食ビジネスや居酒屋ビジネスはその傾向が強く、できるだけ支出をカットして安い料理をお客様に提供しないといけないのが外食産業の現状になります。

こういう会社が本当に投資先として有望だと思いますか?

洗脳経営は苦肉の策なんです。

元々儲からないビジネスに参入しているから社員にサービス残業を課せたり、アルバイトの給料を安めに設定したりするのであって、洗脳経営を行なう根本的な理由は「儲けるのが難しいビジネスに参入している」ということにあるのですね。

そのため、洗脳経営株を買うのはお勧めできないのです。


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