バブル期の土地神話から学べること

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バブル期は土地神話が世間に広く伝わっており、「今土地を買っておけば必ず値上がりする」という神話が一般的になっていました。

土地神話とは、不動産の価格がこれからずっと値上がりするから今買っておけば絶対に損しないという、都合の良い理論のことを言います。今聞いたらありえない話ですが、当時は大多数の人が土地神話を信じていました。


それと同時に株神話というのも存在します。バブル期に株を買っておけば誰でも儲けることができるから、借金してでも株を買った方が良いという神話です。

さて、バブル期の土地神話から学べることは何でしょうか?

土地神話で学べることをまとめると、

1,投資に絶対は無い。

2,物には適正価格が存在する。

3,物の価値は需要と供給で決まるが、需要が高まりすぎると神話が発生する。

4,物事の本質を捉えなければ、投資で失敗する。株式投資も同様。

以上の4点になります。

土地神話で注目していただきたいのは、人間のつくった神話は絶対ではないということです。神話という表現に惑わされてはいけません。不動産投資も株式投資も絶対は無いのです。

しかし、世論が加熱してくると「絶対に儲かる!」という風潮が国中に広がっていきます。絶対という保障はどこにも無いのにもかかわらず、今起きている事実だけを見て物事を判断したのが土地神話形成の実態になります。

そもそも、バブル期は「これから先、ずっと日本は豊かであり続ける」と本気で信じられていました。

バブルが崩壊した今では「投資に絶対は無い」ということを多くの人が理解していますが、それでも株価が向上すると多くの方が世論に翻弄されてしまいます。大衆は世論を信じる傾向があるのです。

良いときもあれば悪いときもある。これが土地神話から学べることの1つです。

そもそも土地の値段が上がったり下がったりする原因を知っている人はどれだけいるのでしょうか? 物凄くシンプルに説明すると、人々の需要が高まったときに土地の価値はどんどん向上していきます。

しかし、需要にはやがて限界が訪れます。

これは誰でも分かることですが、物には必ず限度価格が存在します。塩味が効いててとても美味しいポテトチップスがバカ売れし、1袋200円だったポテトチップスが1000円になったらどうなるでしょうか? やがて誰も買わなくなってしまうでしょう。

土地神話はそれと同じです。いつまでも値上がりし続けると信じていた人がたくさんいたため、無理のある神話が出来上がったのです。

土地=ポテトチップスだと考えてみてください。


いくら美味しいポテトチップスでも2000円、3000円と値上がりし続ければ人々はポテトチップスを求めなくなります。「ここまで高いのに買う必要はあるのかな……」と思い始め、需要と供給のバランスが崩れます。

やがて、ポテトチップスを3000円で買った人がポテトチップスを転売しようと思いつき、3500円でポテトチップスを売っても誰も買ってくれないことに気づきます。

(これはまずいな……)

そう思ってポテトチップスの値段をどんどん下げていきます。2000円になっても売れず、1500円にしても売れず、ポテトチップスの価値がそこまで高くないことに皆気づくようになります。こうして損することを避けるためにポテトチップスを皆こぞって売り出し、ポテトチップスの価値は暴落します。

そしてポテトチップスは本来の価格に戻ります。これを適正価格と言います。

土地神話もこれと同じです。

元々物には適正価格というものが存在しており、土地神話が信じられていたときは土地が適正価格を超越していたのです。適正より高い価格で株が売られていることを「バブル期」と呼び、適正より低い価格で株が売られていることを「不況期」と呼びます。

株式投資で勝ちやすいのは、不況期です。

人々の評価が過熱したのが原因で土地神話が形成されました。しかし、それは実体的価値を伴っていない価格までつりあがったため、やがて需要のバランスが崩れてバブル崩壊に繋がったのです。

株式投資でも土地神話のように、株の価値が急上昇することはよくあります。最近ではITバブルが巻き起こり、ITという先進的な業界が脚光を浴びています。

しかし、物事の本質的価値を見抜かなければ株式投資で儲け続けることはできません。

数多くあるIT企業は本質的価値を評価されているのでしょうか?

土地神話は物の価値を見抜けなかった典型的な例になるのです。


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