缶コーヒーを1本140円で販売する人はビジネススキルがない

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消費税が5%から8%に引き上げられた影響により、多くの商品が値上がりしている状態です。

別にそれは良いのですが、「増税になったから何も考えないで商品を値上げする」という発想がビジネススキルがないと感じるのです。お客様の立場から考えて欲しいのですが、「増税の影響で物価が上がる」のは全く嬉しくありません。

増税を盾にして商品の値段を上げるのはお客様のことを考えていない証拠になります。

「そうは言っても増税で利益額が減るんだから仕方ない。だったら値上げするなと言いたいのか?」という反論もあると思います。

私は値上げすることに反対しているわけではありません。

ただ、「商品の質が変わらないのに値上げするのはお客様本位の考え方ではないですよ」ということを主張したいのです。

ランニングしているときに缶コーヒーを1本140円で販売している自動販売機を見つけました。


その自動販売機は従来の缶コーヒーを1本140円で販売しており、「増税になったから商品の値段を上げた」というのがありありと分かります。私はこの値段を見た瞬間、「ああ、この自動販売機を運営している人はビジネススキルがないんだな……」と思いました。

どうせ値上げするなら、お客様を喜ばせる値上げを実行すべきなんです。

例えば缶コーヒーの中身を良質な物にするのはどうでしょうか?

「一般的なコーヒー豆から厳選されたコーヒー豆をに変更したので、その結果味は美味しくなりますが価格は若干値上げします」ということになれば一定の理解を得られます。

「味が良くなった分、値段が上がった」とお客様に理解して貰うことができるので、味を重視するお客様はその缶コーヒーを購入するでしょう。

しかし、缶コーヒーの中身が全く変わっていないのに「値段だけ上がる」のはお客様からすれば全く嬉しくありません。

購買意欲も減退し、その自動販売機から缶コーヒーを買うことすら止める可能性も発生します。

「お客様が利を得るための値上げ」なら良いのですが、「お客様が全く得をしない値上げ」は下策です。

お客様のことを考えて利益を得るのがビジネスのセオリーになりますが、増税になったからといって何も考えずに缶コーヒーの値段を引き上げる経営者は「ビジネススキルがない」のです。

第一、缶コーヒーは自動販売機で買わなくてもスーパーに行けば140円以下の価格で買うことが可能です。

わざわざ自動販売機で缶コーヒーを1本140円で買う理由がない以上、差別化にも成功していないので自動販売機の売上が上がるとは思えません。よほど立地が良ければ別ですが、私が見た限り人通りの少ない住宅街に自動販売機が設置されていました。

増税の影響によって商品価格を上げる企業が多いのですが、本当に注目して欲しいのは「お客様が納得できる値上げを実行しているか否か」です。

増税以外の正当な理由(お客様が納得する理由)で値上げを実行した会社はビジネススキルに長けています。株を買うとしたら、そういう会社に投資した方が良いのです。

これは缶コーヒーだけに限った問題ではありません。

企業が自社商品を値上げするときは、「値上げする理由」をとことん分析してください。

お客様に利がある値上げなら株を購入するチャンスですが、お客様が一方的に不利になる値上げは「お客様本位の経営」を実践していない証拠になるので株を長期保有する価値は低いのです。

値上げの理由から、企業の本心が見えてきます。

長く活躍する会社ほどお客様のことを考えているので、お客様のことを意識していない会社に投資するのは避けてください。


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