ワンマン経営は嫌われやすいが、利点も多い

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ワンマン社長というものはとにかく嫌われがちで社員からの評判も良くないのですが、私は業績拡大を成し遂げやすい企業はワンマン企業が多いと思っています。

大企業の魅力は人材の質やノウハウ、技術力といったものが中心になりますが、小型企業やベンチャー企業は資本力もないので迅速に決断することが求められます。

大企業の弱点は「大企業病」と呼ばれるものであり、物事に対する決断が遅いのが弱点になります。

しかし、ベンチャー企業は株の大半を経営者が保有していることが多く、権限も経営者主導に偏っていることが多いので物事を決めるときに迅速に決断することが可能です。そのため、大企業に存在する「決断が遅い」という短所を上手く出し抜く戦略を立てることができるのです。

この戦略で成功を収めたのがソフトバンク(9984)の孫正義氏です。


出典 u-note.me

孫さんは即断即決をモットーにしている経営者で、「ワンマン」と批判されながらも数多くの戦略を実践して利益額を高めてきた実績があります。

例えばソフトバンクはモデムを配ったことがあるのですが、借金だらけで余裕のないソフトバンクがモデムを配るのは「無謀」だと言われていました。

先行投資という形でモデムを配ったソフトバンクですが、リスクが高いのも確かです。しかし経営者がワンマンだと「リスクが高くて他社がなかなかやれないことをできるようになる」というメリットがあります。

逆に様々な人々に権力が分散していると、「これはリスクが高いから無理だ」という形で責任逃れの対応が増えてしまいます。要するにリスクを背負いたくない、リスクを取って失敗したら自分の責任になるからリスクの低い安全策を取るというのが大企業病の典型的な症状になります。

どんなことにも同じことが言えますが、結局リスクとリターンは比例関係にあるのでリスクが高いことほど儲かり、リスクが低いものほど低リターンと決まっていることの方が多いのです。

ワンマン経営の強みは「リスクは高いけど、リターンも大きい戦略を立てられる」という点でしょう。

これが大企業だと守りに入ってしまいますから、常に攻撃的な戦略を実施するのは厳しくなります。

成長・拡大を成し遂げたければ権力は1つに集中している方が良いと私は思っています。

なぜならば権力が1つに集中しているとワンマンになりやすいという危険性もありますが、逆に言えばそれほど物事を早く決断することができ、スピード戦で勝てるという証明になります。(決断が早い経営者という条件は必須)

ベンチャー企業が大企業に唯一勝てる利点があるとすれば、決断力の早さでしょう。

孫正義さんは決断力という武器を活かしてのし上がっていった経営者ですが、結局スピードを重視した経営を行いたければ権力は集中させた方が良いのです。

逆に権力が保たれておらず、何かを決めるときにいちいち会議を開かなければいけない会社は成長力という意味で微妙です。人数は多ければ多いほど良いというわけではなく、多くの人と話し合ったから建設的な答えが出せるというわけでもないのです。

それよりも優秀な個人が導きだす戦略の方が長けていることも多々あるのです。

そのため、私は成長力を重視して投資をするときは「いかにトップダウン式のワンマン経営が行われているか」という部分に注目します。ワンマン経営は悪いと思われがちですが、「決断のスピード」で差をつけたければワンマン経営は必須です。


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