慈善事業を行なう会社は優れていない?

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多くの方が勘違いしているのですが、慈善事業を行なっている会社が優れた会社であるとは限りません。

株式投資で儲けたければ、投資家の視点で考える必要があります。慈善事業を積極的に展開している会社は「イメージアップに繋がる行動をしている」と捉えることができますが、それが投資先として優秀とは限らないのです。


会社が慈善事業に進出するのは、多くの場合「イメージアップ」が目的です。悪く言ってしまえば売名行為ですが、慈善事業の貢献が自社の売り上げに繋がるのであればその行動は意味があると言えるでしょう。

多くの会社は、慈善事業を通じて自社の知名度を高めたいと考えています。その発想は決して悪いものではありません。「やらない善よりやる偽善」という言葉があるとおり、慈善事業を通して実際に社会に貢献しているのであれば、それは大変誇れる行為になるのです。

しかし、慈善事業を行なっていない会社が悪であるとは限りません。

会社の目的は慈善ではないのです。会社という組織はあくまでも利益を出すことを目的としているため、慈善事業を行なっていない会社が悪いとは言い切れません。慈善事業を行なうメリットと、慈善事業にかかるコストを計算して、投資先を選定するのがお勧めです。

例えば、慈善事業を積極的に行なっている会社があるとして、その会社の業績は年々低下しているとします。

しかし、社長の人柄が良いので「恵まれない子供たちの寄付は絶対に止めない」と明言している会社があるとします。あなたはこの会社の株を買いたいと思いますか?

ビジネスは人柄で決まるものではありません。人格者であっても、成功できない人はたくさんいらっしゃいます。優れた会社は皆、「利益を出すシステムがある」という共通点が存在しています。お客様が得だと感じるサービスを展開したり、売り上げの一部を慈善事業団体に寄付したりするのは良いことですが、会社は利益を出さないと意味が無いのです。

逆に慈善事業に1円も寄付していない会社があるとしても、毎年多額の利益を出していれば「投資先の会社として優秀である」と判断することができるでしょう。

善悪のみで投資先を選定すると株式投資で負けます。

投資家に必要なのは「損得の計算能力」であり、慈善事業に積極的な会社が投資先として優秀だとは限らないのです。

しかし、人を不幸にするビジネスは長続きしません。最後に生き残るのは「本物の商品を提供している会社」です。つまり、多くの人々を喜ばせる会社が最後に生き残るのです。

自社商品を販売し、その商品が社会や人のために役立っていることが重要になります。企業は自分で商品を開発し、その商品を発売することによって社会に多大な貢献をしていることになるのです。

しかし、魅力的な商品を販売しないで慈善事業ばかりに熱を入れている会社は目的を履き違えています。本当に慈善事業をしたければボランティアという形で取り組めば良いのです。会社の本質は「商品やサービスを提供して、利益を上げること」であり、多くの人々に認められる商品を販売しなければ生き残れないのです。

見かけの行動だけで投資先を判断してはいけません。慈善事業を行なっているのはとても良いことですが、それよりも「自社商品の質」や「財務体質」に注目して会社としての強さを調べなくてはいけないのです。

株式投資で儲けたければ、会社の本質を探ることが重要になります。


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