褒める文化を取り入れて業績向上を成し遂げたヤマトホールディングス (9064)

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仕事は楽しく取り組んだ方が良い、楽しく仕事をすれば仕事のパフォーマンスも向上するという話はあちこちのサイトで語り尽くされていますが、そもそも楽しむ環境が整っていなければ仕事は楽しめません。

怒ってばかりいる上司がいたり、嫌がらせばかりする同僚がいたりすると仕事を楽しむのは不可能になります。私は仕事を楽しむ上で重要なのは人間関係だと思っており、人間関係が良ければどんな仕事でもある程度楽しめるものだと考えています。

褒める習慣が身に付いている人はとても優秀だと私は思っていますが、なぜ褒める人は優秀なのでしょうか。

そもそも褒めるという行為は「相手を認める」という意味であり、褒められて嫌がる人はいません。どんな人間でも必ず1つは良いところが見つかるため、長所を見つけて積極的に褒めるのは人間関係を良くするために重要となります。

褒め上手な人は基本的に頭が良く、「良い気分で仕事に取り組んで欲しいから褒める」という目的を抱いている人もいらっしゃいます。

例えばビジネスパートナーを褒めるのは、ビジネスパートナーの関係を良好な状態に保つという目的と、気分良く仕事に取り組んで貰って更なる結果を出してもらうという目的が存在するからでしょう。褒めることによって相手を良い気分にさせ、優れた結果を出して貰うのは良策の1つです。

東証1部に上場しているヤマトホールディングス (9064)も褒める文化が定着している会社です。


出典 www.yamato-hd.co.jp

中小企業の一部で褒める文化が定着している会社は存在するのですが、東証1部の大企業で褒める文化が根付いている会社は稀有ではないでしょうか。

ヤマトホールディングスは鍛える文化から褒める文化に移行した会社で、以前はバシバシ鍛え上げることによって優秀な社員を育ててきました。

しかし、世代が変わったことにより、昔ながらの鍛える文化は古いとヤマトホールディングスは考えたのです。

そこでヤマトホールディングスが導入したのが「満足BANK」です。インターネットの記名式で誰が誰を褒めたのか閲覧することができ、褒めた理由も見ることができるのが満足BANKの特徴になります。

14万人(当時)もいる会社でそんなことができるわけがないと経営コンサルタントに批判されたのですが、結果的にヤマトホールディングスは褒める文化が定着しました。(現在の従業員は約19万人です)

褒めるというのは案外難しく、相手のことをしっかり理解していないと正確に褒めるのは不可能となります。

逆に言えば褒める文化が定着している会社は「多くの人が他の社員のことを気にかける風土ができている」と解釈することが可能です。これは社内の連携力を高めるために重要となる要素です。

満足BANKはポイント制となっており、ポイント毎に銅、銀、金、ダイヤモンドのバッジを貰うことができます。

満足BANKの存在が離職率低下に繋がっているという現実も無視することはできません。

普段怒られてばかりいるヤマトホールディングスのドライバーが会社が嫌になり、最後に辞める前に満足BANKを閲覧しました。そうしたら普段怒ってばかりいるセールスドライバーたちから沢山褒められており、褒め言葉を見て退職するのを思いとどまったというエピソードが存在します。

人間は誰もが自分を認めて欲しいと望んでいるので、良いところを見つけたら積極的に褒めるのは重要になるのです。

褒められたことによって離職する気がなくした社員が存在するというデータは非常に参考になるのではないでしょうか。

満足BANKを通じて褒める文化を根付かせることができたヤマトホールディングスは、年々売上高を拡大し続けています。不可能と言われたことをやり遂げ、社員全員が得する仕組みを築いたヤマトホールディングスはとても優秀な会社だと評価することができます。


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