いつの時代も「親孝行をしっかりする人」は人材価値が高いです。
親孝行をする人は組織の和を乱す人が少ないという格言が存在しており、親を大切にする人は「他人に感謝することができる」ので組織で必須の存在だと認識することが可能です。
偉大なる経営者、松下幸之助も親孝行について次のように語っています。
「親を喜ばすことのできない人は他人を喜ばすことはできない」
「親を喜ばした後に他人を喜ばすのが順序としては正しい」
これ、正論だと思うんですよ。
自分にとって1番大切な存在が親であることは言うまでもありません。1番恩を受けた人間が親であることも言うまでもないでしょう。
1番愛情を注いでくれた人間を蔑ろにして、なぜ人様を喜ばすことができるのでしょうか?
松下幸之助は「親孝行できない人間はダメ」だと断言していますが、私も全面的に同意致します。
サービス業や飲食業はお客様を喜ばせてなんぼの商売です。
お客様が喜んでくれるからリピーターがつくのであって、リピーターが商売の繁栄を支えてくれるのです。リピーターを多く獲得したければ「お客様が喜ぶこと」を率先して行なうのが大切になりますが、親孝行もできない人間がなぜ人様を喜ばすことができるのでしょうか?
私は親孝行経営はいつの時代でも通用すると思っています。
ぶっちゃけた話をしますと、人を雇うなら「親孝行ができる人」を採用した方が良いです。
親を大切にする人はそれ相応の優しさを持っており、人から受けた恩を忘れない傾向が強いので「親孝行する人は立派な人財として活躍してくれる可能性が高い」のです。
そのため、人材を獲得するときに「親孝行する人」を採用する会社はかなり良い経営を行なっていると評価することが可能です。
こういう会社の株は長期投資に向いているので、長期投資を行ないたければ人を判断するための本質を見失っていない会社の株を買う必要があるのです。
坂東太郎という会社は「親孝行経営」を実践していることで有名です。
坂東太郎は「親孝行」を経営理念に掲げており、社員に親孝行を義務付けています。坂東太郎はほとんどの社員が親孝行を実践しているので「親を喜ばす能力」に長けており、お客様に対しても上質なサービスを提供することで有名です。
先程も解説した通り、「親孝行もできない人間が人様のことを本気で考えるのはほぼ無理」なんです。
なぜ親を大切にできない人間がお客様を大切にすることができるのか。
親を好きじゃないと述べる人はサービス業や接客業に向いていないです。お客様本位の経営を実践したければ、「親を大切にする人材を雇い、人様のことをしっかり考えることができる社内風土」を築かなければいけません。
成功している経営者ほど「親孝行をしている人間を雇う」のが一般的ですが、これは理に適った行為です。
親も大切にできない人間がお客様本位の経営を実践できる可能性は低いと思っています。自分にとって大切な人に感謝するから、お客様に対しても感謝することができるのです。
ただ、坂東太郎は「親孝行の大切さ」を説いている素晴らしい会社ですが、私は少しやりすぎではないかと感じます。
坂東太郎は新人研修の際に「初任給を使って両親に親孝行をすること」を義務付けていますが、そもそも親孝行というものは他人や会社が強制するものではありません。
「そのくらいしないと親孝行しない」と坂東太郎の社長は述べているのですが、強制しないで自ら親孝行する人間を採用するのがベストです。
「自分から親孝行する人間」は組織の和を守り、人に対する感謝を忘れないで人財になってくれる可能性が高いのです。親孝行を強制する効果については疑問符がつきますが、親孝行を行なう人を獲得する会社は長い繁栄が期待できます。
いくら時代が変わっても経営の本質が変わることはありません。
経営の本質とは「人様の役に立つこと」であり、「人に感謝されるビジネスを行なう」のが1番良いのです。人に感謝されたければ自分が人様に感謝することを忘れてはいけません。
こういうことを言うと「精神論が多い」と思われてしまうこともあるのですが、これは精神論でも何でもなくこの世の真理です。
偉大な経営者はこの世の真理を理解して経営を行なっているから、大企業を作り上げることができたのです。
「お客様に感謝されるビジネスが最良のビジネス」
「お客様に感謝されたければ、上質なサービスを提供しなければいけない」
「お客様のことを本気で喜ばせたければ、まず親を喜ばすことから始めなければいけない」
これはいつの時代も変わらない普遍原理です。
ビジネスの本質を理解している人は、「なぜ親孝行経営が大切なのか?」という理由について深く考えることができるでしょう。
親孝行経営は今の時代でも重視しなければいけない
スポンサードリンク