差別化されていないビジネスモデルはダメ

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商売で成功するための基本原則で、「差別化を達成する」というものがあります。

はっきり言って差別化しないと同業他社との競争で生き残るのは相当厳しいです。よほど資本がある大手企業であれば別ですが、中小企業の立場で差別化に成功していない会社は間違いなく淘汰されると思ってください。

お客様の立場になって考えて欲しいのですが、差別化されていない飲食店にあなたは行きますか?

例えば値段そこそこで味もそれなりのお寿司屋があったとします。このお寿司屋さんが町内に1つしかなければ競合相手がいないので儲けることができるのですが、差別化に成功している同業他社が侵入してきたら間違いなく負けます。

値段そこそこ味もそれなり。そんなお寿司屋さんの近くに「市場から直接仕入れた鮮度抜群の魚をウリにしています!」と、素材にこだわったお寿司屋さんができたらどうなるでしょうか?


質にこだわるお客様は絶対に新しいお寿司屋さんに移動します。

また、流行りの100円寿司チェーン店が近くにできても元々あったお寿司屋さんは潰れます。値段はそこそこなのですから、低価格をウリにしている100円寿司チェーン店に勝てるわけがないのです。

このように、明確に差別化できていないビジネスを続けている店は間違いなく淘汰される運命を背負っているのです。

しかしこれにも例外があり、「同業者がいない場所で勝負して儲ける」という選択肢を取っている店は生き残る可能性があります。

こういう会社は最初から「競合がいない場所で勝負する」という選択を取っているので、絶対に勝ちます。なぜなら競争相手がいないので負けるわけがないからです。

そんな会社があるのでしょうか? 実はあるのです。

コスモス薬品 (3349)

この会社は実に素晴らしいです。最初から他の企業が参入しない「小商圏」に狙いを定めて大型店舗を出店して利益を上げているのです。

ドラッグストアというものはかなり差別化が難しい業種になります。私は100社以上会社のビジネスモデルを分析した実績がありますが、本当に明確化されたビジネスモデルを実行している会社は意外と少ないことに気づきます。

そもそも差別化できないという事情もあるのです。

例えば先ほど名前を上げたドラッグストア業界。「商品の取り揃えを多くして差別化を図ると明言している企業もいますが、そもそもドラッグストアは商品数が多くて当たり前ですよね?

こういうのは明確な差別化になっていないのです。

「お客様第一主義を貫いて、顧客満足度を高めて差別化を図る」と主張している会社もあります。

小売業でお客様第一主義を貫くのは当たり前で、むしろお客様を大切にしない会社の方が珍しいです。お客様第一主義というモットーは珍しくも何ともないので、そんなことを言っている時点で差別化できていないことに気づきます。

最近は「調剤薬局を増やして地元密着戦略で差別化を図る」というドラッグストアも増えてきましたが、調剤薬局を併設するのは他の企業でもやっているので、やはり差別化できていないのです。

その点、コスモス薬品は企業戦略という部分で明確な差別化に成功しています。先ほども申し上げたとおり、「小商圏に地域を絞って店舗を展開する」というのは他の会社はやっていないのです。これが明確な差別化になります。

他にも優れたプライベート商品を開発して独自性を持たせたり、その店でしか買えない品物を取り扱って差別化を成し遂げたり、意外と差別化できる部分は多いのです。

しかし、業種によっては差別化を達成すること自体が難しいこともあります。

先ほど例に上げたお寿司屋さんも差別化が難しい業種に該当します。オリジナル寿司の開発はすでに他の企業がやっていますし、低価格路線も差別化になりません。品質を追求しているお寿司屋さんは日本中にたくさんあるのです。

こういう風に明確な差別化ができていない会社は永続的成長に期待が持てないため、投資するのは避けた方が良いのですが、「同業他社がいない地域で勝負している会社」は別です。

先ほどのコスモス薬品などは同業他社がいない地域で勝負しています。そもそも競争相手がいないので勝負以前の問題になるのですが、これは最良の差別化になるのです。

店舗運営で差別化できていない場合、企業のビジネスモデルに注目してください。

ビジネスモデルが秀でている会社は投資する価値がかなり高いのです。特に差別化が難しいと言われている分野で差別化戦略に成功している会社は相当貴重です。

成長株投資を実行するチャンスになるため、株分析を行なうときの参考にしてください。


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