辞めない社員ほど優秀という考え方は正しいのか

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中途採用を通じて規模を拡大している会社は沢山存在しますが、そもそも「ころころ会社を変える人よりも、1つの会社で働き続ける人の方が優秀」という意見は正しいのでしょうか。

これは完全なケースバイケースのように思えますが、私は「1つの会社で働き続ける人は優秀」だと思っています。例えば今まで5社転職し、営業経験が10年ある人と1社だけに勤めて営業経験が10年の人はどちらが優秀でしょうか?


出典 boardonboard.blogspot.com

営業経験という部分だけ見るとどちらも変わらないのですが、前者は結果を出していないから転職した可能性が高いのです。

要するに本当に営業で結果を出せるのであれば1つの会社で営業を続けても良いはずです。営業のように個人の結果が給与に反映される職業は特にそうで、「優秀な営業マンは会社が率先して優遇する」のが普通だからです。

逆に言えば同じ業種を長年続けているのに会社をころころと変える人は「本当に今いた会社で結果を出していたのか?」と疑われるのが普通です。これは社員だけではなく、会社にも同じことが言えるのです。

会社の場合、儲かっているのであれば本業だけに徹して本業の拡大を狙えば良いのです。得た利益を本業の投資に回し、更に事業範囲を拡大するという戦略を取ることができますが、そういう戦略を採用しないで他事業のビジネスを始めるのは「実は本業が上手くいっていない証拠ではないか」と私は思うのです。

数多くの上場企業を分析すれば分かるのですが、本業が低迷している会社ほど新しいことを始めようと試みます。例えばAV機器大手のソニー(6758)が不動産業を始めたのが良い例でしょう。赤字経営が続いており、現状を挽回しなくてはいけないから不動産という新ビジネスを始めたのです。

何度も言うとおり、本当に上手くいって儲かっているのであれば他の業種に手を出す必要はないのです。多角経営という意味で業種を分散するという戦略もありますが、儲かっていないのに他事業を始めている会社は十中八九「追い詰められている」と判断して間違いありません。

辞める社員、辞めない社員に関しても同様で、結果を出している人間はわざわざ辞める必要はないのです。なぜならば結果が出せる人間は会社からチヤホヤしてくれますし、給料も優遇してくれるのが普通だからです。

そのため、転職したいと望んでいる人の大半は「今の職場では結果が出せないから転職したい」と望んでいることが多いのではないのかと思います。これはとある転職会社が出した考察であり、この理論は一理あると私も思っています。

「本当に優秀な社員は辞めない」という原則を理解していれば、引き抜きを通じて優秀な人材を獲得をしている会社の戦略がとても秀でていることに気づきます。


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