失敗して恥をかくのは本当に悪いことなのか

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企業も人も失敗することは多々あります。かつて上場企業を築いた関口房朗氏は「失敗するのは悪いことではない。失敗して恥をかかないと人間は成長しない」と述べたことがあり、私もこの意見に同意します。


出典 wingsfan.blog64.fc2.com

そもそも失敗しない人間なんてありえないのです。

日本社会では誰かが失敗したときによってたかって「アレが悪かった、そんなことをしていたら失敗するのは当たり前」という形で結果を見た後に叩きますが、結果を見てから物事を語るのは誰でもできることなのです。

失敗するためには行動したという実績が必要です。行動した結果として失敗するのであり、行動しなければ絶対に失敗することはありません。

関口氏は「失敗があるから人は成長することができる」と述べたことがあり、失敗を否定的に捉えていません。確かに、失敗そのものを否定的に解釈してしまうと「失敗しない人間が善」ということになってしまいます。

失敗したくなければ何も行動しないのが1番良いのですが、何も行動しないことが最大の失敗だと私は認識しています。多くの企業が経営に失敗して下方修正を出したり事業の撤退を宣言したりしますが、私はそれらのニュースを責める気にはなりません。

なぜならば人は必ず失敗する生き物だからです。

特に企業というものは人間が創りだした組織であるため、失敗することなんか山のようにあるのです。会社計画が上手くいかなくて失敗することもあるでしょうし、最終的に失敗したまま終わって倒産することもあるでしょう。

理想を言えば失敗しないで行動するのが1番良いのですが、これはただの理想論です。より大きな目標を掴み取りたいと望むのであれば失敗するのは当然であり、失敗を恐れてはいけないのです。

そもそもなぜ人は失敗を恐れてしまうのか?

笑われたり馬鹿にされたりするのが嫌だからです。人前で転んだら恥ずかしいと感じる人が大半ですが、自宅で転んでも恥ずかしいとは思わないでしょう。要するに人間は失敗することよりも「恥をかくこと」を恐れているのです。もっと言えば人から馬鹿にされることに恐怖を感じているのです。

上場企業経営者は皆、批判や非難の渦に巻き込まれて生活していますが、これも言い換えれば「恥をかくことが多い環境」で生きていると捉えることができます。例え経営が上手くいっていたとしても揚げ足取りのように弱点を指摘する人は必ず出てきます。

私が上場企業経営者を尊敬するのは、「叩かれるのが当たり前の環境に身を置き、戦い続けている」からです。失敗して恥をかくのは全然悪いことではないのですが、失敗した人間は悪であるという文化が定着している日本では、失敗を笑い飛ばせる人は少ないのです。


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