受託ビジネスは未来がない

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基本的に受託ビジネスは未来がありません。


こんなことを言うと受託ビジネスを行なっている人の反感を買うことになると思いますが、実は私も受託ビジネスをやっていた時期があります。

他社から仕事を受注し、商品を納品して利益を得ていた時代があります。

それはそれで楽しかったのですが、「受託ビジネスって先がないよね?」という事実に気づいてしまったのです。

そもそもなぜ、企業は受託ビジネスを行なうのでしょうか。

日本では多くのIT企業が受託ビジネスを行なっています。IT零細企業のほとんどはホームページ制作業務やアプリ受託開発業務などを通じて利益を得ていますが、受託開発が本業になっている会社も少なくありません。

 

受託ビジネスは確実にお金になるのが魅力です。

納品物をクライアントに送り、「サービスの対価としてお金を受け取る」のが受託ビジネスのメリットです。

中小企業は資本力がないので「手っ取り早くお金になる受託業務」を行なう会社がほとんどです。(ITの場合)

要するに受託ビジネスは「仕事した分、収入が確保できる」のが大きいのです。

資金繰りに厳しい会社が多いので、自社サービスを提供するのではなく、受託ビジネス中心に利益を上げるビジネスを行なっている会社が大半です。

受託ビジネスは確かな収益源になります。

ただ、「受託ビジネスだけに頼っていても将来性はないですよ」ということを主張したいのです。

 

東証1部上場企業でも受託ビジネスだけで利益を上げている会社は存在します。ただ、私はそのような会社に「成長力」を期待するのは酷だと思っています。

受託量を増やして利益を高める戦略を実行することはできますが、結局受託ビジネスというものは価格競争が熾烈化したり、競争が激化したりして「経営状況が厳しくなること」が十分にありえるからです。

そのため、成長力の高い株が欲しければ「自社サービス」を提供している会社の株を買った方が良いです。

「いや、それは一理あるけど、自社サービスは当たるかどうか分からないからリスクが高い。だから多くの企業が受託ビジネスを行なっているんだろ?」という意見もあると思います。

それは間違いなく正論です。

ただ、何度も申し上げますが受託ビジネスは未来がないのです。

アプリ開発会社を例に考えてみましょう。


アプリ開発会社はアプリを開発する能力があります。それはそうですよね、アプリを開発する能力がなければアプリ会社を経営することはできませんから。

しかし、「自社でアプリを開発する能力があっても自社サービスを提供しない企業」が意外と多いのです。

なぜでしょうか?

理由は明白です。

「自社でアプリを作ることができても、そのアプリがヒットするかどうかは分からない」から、自社サービスをメイン事業にしないのです。

 

大手企業なら別ですが、経営資源が乏しい中小零細企業は「受託開発」を通じて利益を得るのが堅実です。

ただ、受託業務は「クライアントから頼まれた商品を納品する仕事」になるため、大ヒットを飛ばすアプリが作れたとしても受託企業が受け取れるお金は「制作費」だけです。

そのため、本当に利益を上げられるアプリを作れるのであれば「自社でアプリを提供する」のが1番良いのです。

これはゲーム会社でも同じことが言えます。

自社サービスを通じて利益を上げるのは本当に難しいです。ある程度差別化されている必要があり、ユーザーの人気を集めるアプリ(ゲーム)を開発しないとマネタイズに成功することはできません。

開発したアプリが不振だと「赤字」になることは十分にありえます。

「自社サービスは当たればデカいが、外れたらただの赤字事業になるので中小企業が積極的に取り組むのは難しい」のが現状です。

だから受託ビジネスを行ないつつ、自社サービスも提供して「ヒットを狙う」のがアプリ開発会社の理想になりますが、この理想を実現している会社はほとんど存在しません。

大抵が受託業務で利益を上げるビジネスモデルを築いています。

私の場合、徹底的に「自社サービス」にこだわっています。株式投資.jpも私が提供しているwebサービスですが、これは「他社から依頼されて作ったサイト」ではありません。

そのため、いくら記事を追加しても他社から外注費を頂けることはありません。

サイト自体が利益を上げなければ報酬はゼロです。

ただ、サイト運営に成功すれば大きな利益を上げることが可能です。これはサイト運営ビジネスに限った話ではなく、「IT企業は自社サービスでヒットを飛ばした方が効率が良い」のです。

 

実際はヒットを飛ばすサービスが提供できない(または自社サービス事業に力を入れるリスクが高い)から、多くの企業が受託ビジネスを行なっているのです。

受託ビジネス1本で黒字企業を作り上げることは可能です。しかし、大きな可能性を秘めているのは「自社サービスを通じて利益を上げようとしている会社」です。

成長株が欲しければ受託ビジネスを行なっている会社の株を狙うのではなく、「自社サービス」にこだわっている会社の株を買ってください。

未来があるのは間違いなく「自社サービスを提供している企業」です。


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