真に受けて良い褒め言葉と、ただのお世辞の違い

LINEで送る
Pocket

経営者の中には耳障りの良い言葉を真に受けて自信過剰になり、自分を見失ってしまう人がいらっしゃいます。

かつてダイエーを率いていた中内功(なかうちいさお)氏もワンマン体制を確立して多角経営を促進し、最終的に失敗してしまいました。中内氏はスタートアップという観点から分析するととても優秀な経営者であったのは間違いなかったのですが、あまりにもイケイケ過ぎて大企業を率いるのは向いてなかったというのが大多数の評価になります。


出典 www.cinemanest.com

ここで意識しなくてはいけないのが、真に受けて良い褒め言葉とただのお世辞を見極めることです。

私も様々な意見を頂いていますが、その多くは好意的な意見です。ただ、私に送られるメッセージの中には、「これは真に受けない方が良いな」と感じられる意見も多々あります。

私が真に受けて良いと思っているのは「純粋な感想メール」です。

要するにサイトに対する感想や、激励の言葉などはありがたい言葉として頂戴しており、個人的にとても嬉しいのですが、とある要素が付け加えられると褒め言葉はただのおべっかであることに気づきます。

それは褒めた後に何かしらの要求をすることです。

例えば私のことを褒め、その後に何らかのお願いをするメールが届くことがあります。これは明らかに「褒めるのは行動の1つであり、本来の目的は要求」であるため、褒め言葉を真に受けるべきではないのです。

そのメールを送った人からすれば1番重要なのは感想を送ることではなく、自分の要求を通して貰うことです。

要求を通して貰いたければ相手を良い気分にさせるのが得策になります。で、その手段の1つとして「相手の良いところを褒める」という行動を取るのであり、自分の要求を通すために褒めるという手段を活用している人が現実にいることも意識しなければいけません。

逆に言えば何ら利害がなく、ただ単に感想を送り、褒めるという行動を取る人は「何も利益を求めていない」のでその褒め言葉は素直に受け取っても良いのです。

しかし、褒めた後に何かしらの要求をする人は「要求が第一目標」になっているため、その目標を達成するために褒めるという手段を活用している可能性が高いのです。そのため、お世辞だと判断するのが上策になります。

真に受けて良い褒め言葉は、直接言われない褒め言葉なんですよ。

例えば私を直接褒めるのではなく、外部メディア(ツイッターや掲示板など)を通じて自分の意見を書き、その評価が良いものであったらそれは素直に受け取っても良いでしょう。なぜならばその感想には、「その人に好かれたいから耳障りの良い言葉を述べる」という打算が存在しないからです。

そういうのはその人個人の素直な感想である可能性が高いため、褒め言葉として素直に受け取っても良いと私は考えています。

逆に「何らかの要求を受け入れて貰うために最初に褒める」という手段を活用する人は、ただ単に自分の利益を1番に考えているので、そんな人の褒め言葉を素直に受け止めてはいけないのです。

お世辞に関しては判断が難しいのですが、「自分より上の立場の人が述べる言葉」は素直な褒め言葉として受け取っても良いでしょう。例えそこに利害関係が存在していたとしても、全く期待していないのであれば何も声をかけることはないからです。

褒められた時点で何かしら興味を持たれているのは間違いないため、これも7割くらいは素直に受け入れても大丈夫です。

ただ、先程も申し上げた通り、「褒めた後に何らかの行動を要求する人」は、ただ褒めるという手段を材料として使用しているだけなので、そんな褒め言葉を素直に受け取ったら馬鹿を見ることになります。

また、自分より下の立場の人間から褒められて良い気になるのもやめた方が良いのです。

下の人間が上の人間に対してお世辞を言うのは当たり前のこと。自分の保身を目的にしてゴマをするのはよくある光景になります。普通、どんな不満を抱えていても下の人間が上の人間に楯突くのは考えづらいので、下の人間から賞賛を受けたとしてもそれはただのお世辞だと考えるのがお勧めです。そうすれば自分を見失わなくて済みますから。

個人的な意見を述べれば、「褒めた後に自分の要求を述べる」というのは物凄く打算的だと感じますが、頭が良いとも思います。

なぜならいきなり自分の利になるような要求をしても断られる可能性の方が高いですし、それならば最初に相手を良い気分にさせるために褒め言葉を述べた方が要求が通る可能性が高くなるからです。

この世の中には「打算的に他人を褒める」という人も確実にいるため、そういう人の褒め言葉を真に受けてはいけないのです。私個人の意見を述べれば打算的に他人を褒めるのは全然悪いとは思っておらず、むしろ頭が良いと感じるのですが、そんな褒め言葉を真に受けている人間は馬鹿だとは思います。

自分自身を見失わないようにするためにも、「何を意図して褒めているのか?」という部分を意識して本意を探れば自分が勘違いする機会を減らすことができます。


スポンサードリンク