ガンホーが販売したパズドラZはなぜ144万本も売ることができたのか

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パズドラのリリースによって業績の大躍進を遂げたガンホー・オンライン・エンターテイメント (3765)


出典 matome.naver.jp

ガンホーが販売した『パズドラZ』というゲームは累計1,448,477本も売れた大ヒット商品ですが、なぜパズドラはソーシャルゲームでも勝利を収めて3DSでも大きな売上を記録することができたのでしょうか?

 

ムームードメイン

売れた理由はいくつか存在します。

まず一つ目に「パズドラ自体の知名度が高い」というのが大きいでしょう。

パズドラZが販売されたとき、既にパズドラはスマホで大ヒットを遂げており、販売前から圧倒的知名度を誇っていたのが売れた理由として大きいと分析することができます。

前評判が高ければ高いほどヒットする可能性は上がりますが、パズドラは「他ゲームを凌駕した知名度」を誇っていたのが強みです。

更にもう一つ注目したいのは、「更に若年層ユーザーを開拓した」という点でしょう。

パズドラは若年層も高齢者層も楽しめるゲームですが、どちらかというと若年層の人気が高いのです。これはスマホゲームという特性上仕方のないことですが、まだパズドラを遊んだことがない若年層ユーザーを再開拓したのもヒットした理由だと分析することができます。

昔、モバゲーの課金が社会問題となりましたが、子供がスマホゲームを手にすると「お金のことを考えないで課金する」という問題が発生します。

そのため、親の立場で考えるとできるだけスマホゲームはやらせたくないのです。下手をしたら月に何十万も課金してしまうかもしれませんし、ハマればハマるほど支出が増えるのがスマホゲームの弊害だからです。

しかし、パズドラZはそのような不安を解消した商品です。


出典 www.famitsu.com

パズドラZの定価はパッケージ版 4400円、ダウンロード版 4000円となっていますが、逆に言えば4400円払えばパズドラを思う存分遊ぶことができるのです。スマホゲームのパズドラはゲームを極めたければ課金する必要がありますが、3DSのパズドラZを購入すれば課金なしで際限なく遊ぶことができます。

つまり、子供がいくらパズドラをプレイしても購入金額以上の支出が発生しないのです。

これは販売促進に非常に大きく役立ちました。

「パズドラが流行っているのは知っているけど、子供がハマって大きくお金が飛んでしまうのが嫌だ」と考えていた親のニーズを見事に満たしているのです。

スマホ版のパズドラは「強くなりたければ課金を通じてレアキャラを集め、難しいダンジョンをクリアしていく」という仕様ですが、パズドラZは違います。

パズドラZは一度購入してしまえば最後まで無課金で楽しむことができるため、普通のパズドラとは違って「今後もお金が飛んでいくことがないので安心感がある」のです。

安心感を得た親は子供にパズドラZを買い与えました。

それが144万本という販売結果であり、「パズドラをやりたくてもできなかった子供ユーザーを新規に開拓した」のがパズドラZが売れた大きな要因だと分析することができます。

更に言えば、ガンホーの経営戦略も功を制したんですよね。

ガンホーの強みはパズドラのように思えますが、ガンホーの経営戦略も注目しなくてはいけません。ガンホーは、「スマホや携帯ゲームに問われず開発できる力が武器の会社」であり、スマホゲームだけにこだわっているわけではないのです。

パズドラが大ヒットした影響によって、「ガンホーはスマホゲームに特化している」と誤解されている方もいらっしゃるのですが、実は違うんですね。

携帯ゲームの3DSでもゲームを開発する能力は十分存在するのです。更に言えばガンホーはスマホゲームだけにこだわっている会社ではないので、パズドラZという3DSソフトを販売したのだと分析することができます。

結果的にパズドラZは「継続課金が絶対に発生しない安心感」がウリとなり、スマホ版パズドラでは開拓しきれなかった新規ユーザーを大きく増やすことができたのが勝利の理由となります。

パズドラZの成功は今後のゲーム業界を分析する上で役立ちます。

「前評判が高いソーシャルゲームが携帯ゲーム機になると、継続課金を恐れていたユーザーを新規に開拓することができる」という事実に繋がるのです。

スマホゲームだけにこだわらないガンホー・オンライン・エンターテイメント (3765)は非常に先行きが楽しみな会社です。私がガンホーで一番評価しているのは、「スマホゲームだけにこだわらない柔軟性のある経営戦略」です。

パズドラZはガンホーの経営戦略が功を制した代表的なゲームだと言えるでしょう。


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