自分のミスを認めないのはビジネススキルの1つか?

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自分のミスを認めないのは本当に正しいことでしょうか?

人間は誰もが失敗します。

ミスという経験を経て少しずつ成長を遂げるのが理想と言われていますが、世の中にはミスを認めない人が多いのも事実です。

例えば中国では「自分の過ちを認める」という文化が定着していません。

中国人は謝らないと様々なメディアで言及されていますが、これは根本的な価値観の違いになります。

 

中国は面子をとても重視している国であり、「自分の非を認めて謝ってしまうと面子が汚れるため、面子を保てない人間は中国社会で生きていけないのが現状」になります。


面子を失うのはその人の「力を失うこと」に直結するため、中国人は自分の非を素直に認めることはほとんどありません。

これは文化の違いになります。

日本では「自分の過ちを認め、素直に反省して改善し続ける人間」が好まれる傾向があります。

和を重視する日本社会では「自分の間違いを素直に認める人間」が好かれやすいのですが、中国では逆なんです。中国だと「面子を保っている人間」が尊敬される傾向が強く、日本とは全く逆の価値観なんですね。

どちらが正しい、どちらが間違っていることを述べたいわけではありません。

私が言いたいのは「国によって文化が異なるのだから、その国に適した対応を行なう」のがビジネススキルの高い人であるという意見です。

日本で生活し、日本でビジネスを行なうのであれば「日本の文化、風習を理解した上で最適な行動を取る」のがビジネススキルの高い人だと思っています。

「中国では面子を保つために謝らないのが普通だ。だから絶対に謝らない、自分の非も認めない」というのは1つの方法論になりますが、それを日本社会で実行するのは大変厳しいと思います。

日本と中国というのは面白い国で、文化が反対であることが多いのですね。

例えば虹。


虹を見かけたらどんな気持ちになりますか?

虹を見て「綺麗だな」と感じたり、「何か良いことがありそう」だと感じる人は日本人です。

しかし、中国では「虹は不吉な証」として定着しています。日本人の価値観と中国人の価値観は全く異なるのですね。

食事に関してもそう。

日本では「お客様からご馳走になった場合、全て食べるのがマナー」となっています。

ご飯を残さず食べ、「とても美味しかったです。ありがとうございます」と行動で伝えるのが日本人としての基本マナーです。

一方、中国では、「お客様からご馳走になったとき、完食するのはマナー違反だ。全て食べると食に飢えていると捉えられ、大変卑しい行為である」という文化が定着しています。

 

面白いですねぇ。同じ人間でも国が違うだけでここまで文化が異なるのです。

 

さて、ビジネススキルについて話を戻しますが、私の意見を述べると「日本でビジネスを行なうのであれば、日本の慣習に従うのがビジネススキルの高い人間である」と結論を出しています。

日本で「俺は悪くない! 絶対に謝罪なんかするか!」と言い続ければ反感を買ってしまいますし、そういう人間が社内にいると組織の和を乱す元凶になります。

また、中国では「できないことを無理」と言うのはタブーとなっています。

「できないことをできないって言っていたら、使えない人間だと判断されてしまう」のが理由になりますが、これは外資系企業の特徴だと言えるでしょう。

私論を述べると「できないなら最初からできないって言え! できないものは仕方ないんだから!」と思うのですが、これは価値観の相違なので仕方ありません。

ただ、絶対にやってはいけないのが「闇雲に他国の文化・風習を否定してはいけないこと」です。

 

先ほど解説した通り、日本と中国は文化が全く異なります。

どちらの言い分にも一理あり、「日本と逆だから中国の文化はおかしい!」と全否定するのは文化の押し付けになります。

正しいことなんて1つだと限らないのです。

むしろ正しいものが複数存在しているのがこの社会の真理であり、お互いの正しさを認め合って最適な行動を取るのがビジネススキルの高い人間ではないでしょうか。

 

 

グローバル経営を成功させる企業を見抜くコツは、「他国の文化を意識しているか?」という点です。

 

例えばイスラム教を信仰している国で二郎系ラーメンの店を出店する人はいないですよね?

豚を食べることが禁じられている国でチャーシューがたっぷり入った豚骨ラーメンを出店する人はいないはずです。いたらちょっと凄いと思います。

日本企業の中国進出が加速していた時期がありましたが、結果を見るとほとんどの企業が中国進出を後悔しています。中国市場はパイが大きく、本当に魅力的なのは間違いないのですが、「中国と日本文化の違いを理解しないで安易に進出すると失敗する」のが現状になります。

中国のことをよく知らず、「市場の大きさ」だけを評価して中国進出を果たしても後悔するパターンが多いんですね。

東証1部に上場しているヤマダ電機(9831)も南京にある店舗を業績不振で撤退させました。

これは中国に限った話ではなく、グローバル経営を行ないたければ「いかに他国の情勢を調べるか」が重要になります。

経営者の立場であれば自分のミスは素直に認めた方が良いですし、結局のところ「ミスを認める認めないは、国の文化によって最善策が異なる」ので国に合わせた経営を行なうのが1番良いのです。

例えば日本で根強いファンを作りたければ「日本人が好む姿」をアピールすれば良いのです。

非があったら自ら謝罪し、同じミスを繰り返さないようにしっかりと相手に伝える。こういう謙虚な姿は日本人が好感を持つことが多いです。

逆に中国だと、先程も述べた通り「謝ると面子がなくなってしまう」ので謝って立場を弱めるくらいなら謝罪しない方が良いと思っています。

 

要するに感情論で動くのではなく、「自分にとって最も有利な展開に運べる行動」を取るのが優秀なビジネスマンです。

 

誠実・誠意が重要だから国に関係なく、自分がミスしたら謝る!と、信念を貫いている人は立派です。

そういう姿は日本人から好感をもたれやすいのですが、他国から見ると「それが必ずしも立派な行為であるとは限らない」ので広い視野で物事を分析し、理に適った行動を取る必要があるのです。

ビジネススキルが高い人は理論的に考えるのが得意です。

こういう人は株式投資にも向いており、「ビジネススキルの高さを活かして株で儲けることも可能」になります。

広い視野を保つのは優秀なビジネスマンと優れた投資家に共通するポイントになります。


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