なぜ経営者は「開き直る能力」が重要になるのか

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ワンマン経営を行っている経営者の大半は「開き直る能力」に長けています。

開き直るというとかなり悪い印象を受けてしまいますが、私は開き直るのはとても重要だと思っています。というのも、責任の大きいトップの立場に立たされると「開き直って物事を決断するくらいでないと精神を病んでしまうし、決断も遅くなるから」です。

ビジネスではスピードが重要と嫌というほど語られますが、スピード感を維持したければトップの権限を強めて迅速に物事を進められる体制を築くのが得策となります。

物事というものはどの人から見てもプラスになるということは絶対にありません。どの物事にもメリット、デメリットが存在し、何かを決断するときはほぼ必ず他の人の恨みを買っても仕方ないのです。

例えば日産自動車 (7201)の社長であるカルロス・ゴーン氏はリストラ戦略を実施し、経営改革を起こして日産自動車の業績を立て直しましたが、ゴーン氏の戦略は誰もが喜ぶものではなかったのです。


出典 net-magazine.net

リストラ作戦は「人件費を減らすことができる」というメリットが存在しますが、人件費を減らされる側の立場の人間はたまったものではありません。特に日産自動車に勤めている社員は自分がリストラされるかもしれないと怯え、実際にリストラされた人もいらっしゃるでしょう。

人員削減は会社の支出を減らす利点が存在しますが、「リストラされる側はたまったものではない」と反発を受けるのが普通です。

しかしながらそこは開き直ってリストラをしないと改革も上手くいきません。経営者はどの選択を実施するときも必ず批判を受けるのです。

必ず反発を食らうことが想定されるのですから、開き直る能力がないと経営者なんてやってられません。これは経営者に限った話ではなく、責任ある立場の人間は皆、「自分にとって利にならない立場の人間から否定されるのが普通」です。つまり、どんな行動を取っても必ず敵は出現するのです。

その敵の存在を「仕方ない」と受け入れるのも開き直る能力の1つです。

はっきり言って敵を1人も作らないとか、皆と仲良くしたいとか、全ての人と協力していきたいとか、そんなのは絶対にありえない。実現不可能な夢物語です。

なぜならば人は利害関係が発生し、自分にとって害だと感じる相手は排除したがるのが普通だからです。何かを決めると必ず利を得る人と害を被る人とでわかれます。そのため、敵を作らないなんていうのは絶対にできないのです。

「敵を作るのは仕方ない。反発を受けるのも仕方ない。でも、今はこの戦略を実施するしかないんだ!」と開き直る能力は経営者には必要でしょう。

どんな人間にも良い顔をしてはいけないのです。良い顔をしたところで反発する人は必ず出現しますし、それはこの世が決めたルールだと思って受け入れるしかありません。人間社会で生きている限り、敵がいない人なんか存在しないのです。

銀座まるかんを創業し、総資産200億円の斎藤一人氏は次のように語っています。「人生は開き直ることが大切です。

「開き直るって悪い言葉ではありません。
開き直るとは、閉じていた心を開いて、曲がっていた心をまっすぐに、ピっと直すこと。
これを開き直ると言うんです」

悪い部分も良い部分も考慮し、全体的に見てメリットが大きい戦略を実施する。それこそが優れた経営者であり、投資の対象としてふさわしい企業です。


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