成功する企業の「集中」と「選択」

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会社が大きくなると「利益分散」を目的にして多角経営を行なう会社も存在しますが、多角経営を実施して窮地に追い込まれる企業を山ほど見てきました。


本業に集中していれば問題ないのに、多角経営に失敗して赤字になる企業も多く存在します。こういうことを言うと私は「多角経営反対派」だと思われてしまうかもしれませんが、逆です。

むしろ多角経営は行なった方が良いと思っています。

会社が大きくなればなるほど1つのビジネスに収入を依存するのは危険です。特定のビジネスで利益を上げるのはリスクが高く、株式投資で例えれば分散投資しないで1つの銘柄に全力投資している人と同じです。

多角経営を行なっても良いのですが、ビジネスは「選択」が重要です。

儲からない業界に参入を果たすくらいなら最初から多角経営を行わない方がマシです。副業ビジネスで赤字を積み重ねている会社は経営資源を上手く活用できていないのです。

例えばアミューズメント施設の運営が本業の会社が、外食産業に進出したとします。多角経営を実行するときに外食産業に挑戦するのは非常によくあるパターンになりますが、なぜ外食産業に参入するのでしょうか。

外食産業は利益率が低く、人件費や店舗の維持費用もかなりかかります。

しかも外食店舗を本業にしている会社も存在する中、副業という軽い意識で参入した会社が他の外食会社に勝つのはかなり難しいと思います。

外食業界のように「儲からないビジネス」に参入するくらいなら、本業一筋で頑張った方がマシだと思っています。とあるIT企業は社員の夢を叶えるために外食事業を立ち上げましたが、見事に轟沈しています。

成長する会社は「集中と選択」のバランスが上手く取れています。

ベンチャー企業は様々なビジネスに手を出すのではなく、「集中」を意識して本業に専念した方が良いと思っています。

本業で利益を上げ、本業で「○○と言えばこの会社!」という評価を貰わなければ中途半端のまま終わってしまいます。私は中途半端が1番ダメだと考えているため、自社の強みが確立されていないまま新規事業に参入すると明確な長所を見つけるのが難しくなります。

事業の幅を狭め、効率的に利益を上げるために本業に資金を投入して再躍進を成し遂げる会社はごろごろ存在します。安定性を求めたければ「多角経営」を実行すべきですが、成長力を重視したい会社は本業に専念するのが得策になります。

「本業が上手くいっていないから、他のビジネスに参入して利益を得よう」と考えている会社の株を買うのはお勧めできません。「本業で活躍できない残念な会社」であり、こういう会社がサイドビジネスにチャレンジしても上手くいくケースは少ないのです。

多角経営で利益を分散するのは「強者の戦略」です。

強者の立場ではない石ころのような中小企業が多角経営に手を出しても十中八九失敗します。弱者には弱者の戦い方があり、強者は強者の戦略が存在するのです。

弱小企業に求められているのは「事業の選択」です。

要するに自分が絶対に勝てるという事業に参入し、差別化戦略を決行して自社の強みを活かした経営を行なえば良いのです。

「自社の強みがないから、多角経営で利益を分散して生き残る予定なんだよ!」と言われたら何も言えません。

あなたも株を選ぶときは「集中と選択」を意識してください。あれこれと株を買いまくるのも良いのですが、やみくもに事業範囲を広げている会社は注意する必要があるのです。


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