本物の正義を抱いている会社は支持者を集めやすい

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投資家が注目して欲しいのは「会社の正義」です。


財務状態やビジネスモデル、利益構造を分析するのも確かに大切です。しかし、長期的に会社を応援したいのであれば「正義を抱いているか?」という観点を重視して会社を評価しなければいけません。

そもそも正義とは何でしょうか?

正義とは、「道理に適った正しいこと」という意味で使用されます。

会社は「お客様に利益を与えて自社も利益を得るため」に存在しているので、会社の正義は多くの人に役立つことだと言い換えることも可能です。

社会の発展のために貢献し、人々の役に立つ会社が「本物の正義」を実行しているのです。

逆に利益を伸ばしても人々に貢献しないビジネスを行なっている会社は正義ではありません。「人様のために役立つ」という本質を見失っている会社はいずれ人望を失います。

本物の正義を抱いている会社とは、「人々の役に立ち、社会の発展に貢献する会社」のことを指します。業種は何でも構いません。その会社が行なっている事業が社会の発展に貢献しているか見抜けば良いのです。

例えば、ユーグレナ(2931)という会社はミドリムシを研究して「世界の栄養危機を救う」という素晴らしい正義を抱いて活動しています。

実際にユーグレナの正義に共感を覚えている投資家は多く、どれだけ株価が下がっても「会社を応援するつもり」で株を保有している人が多いのです。

このように、「人の役に立つ、社会の役に立つ」という社会的正義を掲げている会社は多くの投資家から支持されます。投資家だけではなく、優秀な人材を集める上でも大義名分は重要になります。

人は生きる意味を求めています。

自分の生きる意味が分からない人も多くいらっしゃいます。そのような人たちにやりがいを与え、モチベーションを高めるために有効なのが「大義名分」です。これは会社経営だけではなく、古来から伝われてきたモチベーションコントロール術です。

例えば徳川家康は豊臣秀吉と戦ったことがありますが、徳川家は「織田家のために戦う」という大義名分がありました。


「織田家を蔑ろにする秀吉は許せない、私たちは織田家再興のために戦う」というのが徳川家の大義名分です。

この大義を掲げている間は「逆賊」にならないので兵の士気も高いのですが、織田信雄が家康に無断で秀吉と講和したことにより、徳川家は「織田家のために戦う大義名分を失った」のです。

大義名分を失った徳川家康は豊臣秀吉に敗北しました。

大義がないと人望を得るのは難しいのです。とある企業は「時価総額の拡大」を掲げていますが、そこに正義はありますか?

時価総額を拡大して株主に利益を与えるという経営方針は良いでしょう。しかし、「時価総額の拡大」を第一目標に設定して「人々に貢献する」という意識を忘れたらおしまいです。

それは企業としての本質的な価値を見失っているからです。

会社は価値を高めるために拡大路線を歩むのではありません。

「より多くのお客様に役立つために会社を大きくする」のが王道です。この王道からかけ離れた会社はお客様本位の経営を行なうことができないため、遅かれ早かれ衰退します。

多角経営に没頭して失敗したダイエーが良い例でしょう。

正義を掲げて経営を行なえば、その正義に共感してくれる同志を集めることができます。「人のために貢献したい、社会のために役立ちたい」と考える人たちに協力して貰うことが可能です。

人のために役立つ正しいビジネスを行なうことができるから「本物の正義を抱いている会社は強い」のです。

会社の存在意義は「どれだけ多くの人の役に立てるか」という本質に直結します。

長く発展するビジネスほど「人への貢献価値が高い事業」を行なっています。時価総額や利益の推移を分析するのも重要ですが、会社の本質的価値である「正義」も調べてみましょう。


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