社長は贅沢するな! 人心を得たければ丸見え経営でいこう!

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ビジネスで成功を収めたければ人心を得なければいけません。


私は、ビジネスで重要なのは「人の信頼」だと考えている人間で、結局人様の信頼を得られなければ何も成し遂げられないですよ。

人は1人で生きることはできませんし、儲かっている会社を分析するとほぼ必ず「大多数の人」に支えられているという実情が存在するのですね。

 

例えば大企業。

 

大企業なんか典型的な「大多数経営」の象徴で、社員を沢山雇って資本力を活かして多くのお客様に商品を販売し続け、沢山の人々に価値を提供しているから儲かるのです。

大企業は「知名度やブランド力」に長けており、「自社販売商品を通じて多くの人に価値を与えているから儲かる」のです。

 

ベンチャー企業はどうでしょうか?

 

はっきり言ってしまえば、ベンチャーなんて大半が「中小零細企業」なんですね。ベンチャーという言葉の響きはカッコいいけど、結局のところほとんどのベンチャーが中小零細なんですよ。

 

中小零細企業の最大の弱点は「知名度がない」こと。

 

知名度がないから集客ができない、集客ができないから物が売れない、物が売れないから儲からない。これが中小零細企業の大半が陥っているループになります。これを私は「負のループ」と呼んでいます。

たまに規模が小さくても注目度が高い会社も存在します。(例、バーグハンバーグバーグ)

 

こういう会社はね、本当に強いんですよ。

 

結局ビジネスというものは「目立ってなんぼ」です。

目立たなければ人を集めることはできませんし、会社のファン(社長のファン)を作ることもできません。

バーグハンバーグバーグだって最初から有名だったわけではなく、「とにかく面白さにこだわったコンテンツ」を発信し続けているからブランド化戦略に成功しているわけです。

 

話を戻しましょう。

 

多くの起業家というものは「自分が贅沢するため」に起業します。

まーはっきり言ってしまいますが、起業するっていうのは「自分がお金持ちになるための手段」なのですね。最初から立派な理念を抱いて「世の中の役に立ちたい!」と考えて起業する人なんてほとんどいませんよ。

それは大半が建前なんで、真に受けると痛い目を見てしまいます。

良いですか、起業家は「自分が儲けたい」んです。自分が儲けたいからビジネスを始めるんです。

 

それが悪いというつもりはサラサラありません。

 

儲けたいに決まっているじゃないですか。

あなただってお金は欲しいでしょう? お金が欲しくなければ株式投資なんてしませんよね?

本音を言えば皆お金は欲しいんですよ。

起業家なんて特に「金銭欲」が強いから起業するのだと解釈しています。ぶっちゃけた話、ビジネスだと金銭欲が良い方向に働いて成功することも多々あるので、それは別に問題ないんですね。

 

ただ、「自分だけが儲けたい」という考えのままだと、人心は得られません。

 

私は上場企業、非上場企業を含めて何千社もの会社を分析してきました。事業のビジネスモデルから社長の性格・考え方まで詳細に分析し、「なぜ人心を得られる会社とそうではない会社が存在するのか?」という理由を追求し続けてきました。

 

そこで気づいたことがあります。

 

人心を得るための手っ取り早い手段は、「社長が贅沢をしないこと」です。

 

先程も申し上げた通り、「起業家の大半は自分がお金持ちになりたいから起業する」のが当たり前です。

だから、お金を儲けたら贅沢したくなっちゃうのですね。

それはそうですよね、当初の目的は「儲けること」なのですから、「儲けても贅沢してはいけません」と言ったところで大半の人はそんなことできないですよ。

 

俺は目立ちたい!

 

勝ち組になりたい!

 

金持ちになって良い家に住み、良い女と結婚したい!

 

多くの人から尊敬されるような人物になりたい!!

 

はい、大半の起業家が抱いている願望になります。

これはですねぇ、滅茶苦茶気持ちが分かるんですよ。

 

私だって良い家に住みたければ尊敬されたいです。なぜなら自分が気持ち良くなりたいからです。自分の欲を満たしてくれるからです。

 

でも、冷静に考えてみてください。

 

それって結局自己満足じゃないですか?

 

起業で成功を収めて、社長が贅沢をするのは良いです。

でも、よくよく考えてみたらそれは「社長は幸せになれるけど、他の人は別に幸せになっていない」のです。

社長が豪邸に住み、良い暮らしを満喫したところで、従業員の方やお客様の立場で考えれば「だからなに?」っていう感じなんですよ。

 

ここがポイントです。

 

社長が贅沢すると人心を得られないんです。

先ほど、私は「ビジネスで重要なのは人心を得ること」だと申し上げました。

これは真実だと思っており、お客様に対しても社員の方に対しても「信頼されない経営者」というのはいずれ崩壊します。

 

具体例を出しましょう。

関口房朗という人物をご存知でしょうか?


出典 ameblo.jp

関口さんは非常に優秀な経営者で、上場企業を2つ立ち上げた実績があるやり手経営者です。

関口さんは、「目が飛び出るほど高い焼き肉を食べまくることもあれば、超豪華な豪邸に住んで優雅な生活を満喫する日々」を送っていました。

勿論、仕事も精力的に取り組んでいました。

 

「関口さんは経営者としての能力が高く、当時斬新だったアウトソーシングというビジネスモデル」を生み出したから上場を果たすまで大躍進を成し遂げることができたのですね。

 

現在、その会社はメイテック(9744)という形で存続しており、東証1部に上場しています。

 

メイテックを創業したのは関口さんです。関口さんはその後どうなったのでしょうか?

 

 

 

裏切られました。

 

もう1度言います、裏切られました。

 

 

 

それも社員から裏切られたのです。

 

メイテック内で経営陣のクーデターが勃発し、関口さんは経営陣から解雇されてしまったのですね。創業者が解雇された例と言えばスティーブ・ジョブズが有名ですが、関口さんもジョブズと同じく「下の信頼を得ることができなかったから裏切られた」のです。

 

その裏切られた理由というのも実に面白く、「関口房朗は会社のお金を利用して馬を買っている。株主の信頼を守るために、関口房尾を解雇しなければメイテックの信頼を保つことはできない」という理由で関口さんはクビになってしまったのです。

 

与沢翼さんをご存知でしょうか?


出典 news.new-frontier.asia

与沢さんは「秒速で1億円稼ぐ男」として有名になった経営者で、自分のブランディング化戦略を行なって莫大な利益を上げてきました。

「自分の豪遊を自慢するブランディング戦略」を実行し、お金持ちに憧れる人々をターゲットにして情報商材を販売し続けてきたのですね。

 

で、結果はどうか?

 

与沢さんは破綻しました。

 

与沢さんのブログを見ると、「会社内では、盗難や横領、不正も実際に起こってしまいました」と記載されています。

ソース http://ameblo.jp/yozawa-blog/theme2-10078047196.html

 

結局、与沢さんは自己ブランディング戦略に成功した優秀な人物ですが、「贅沢をして恨みや妬みを買い、社員の信頼を得られなかった」のです。

 

贅沢やお金持ち振りをアピールして知名度を高めるのは有効ですが、これって持続性がないんですよ。

会社の利益が減ったらお金持ちアピールするのが難しくなりますし、人の恨みを買います。

 

人間というものは妬む生き物なので、「自分より良い生活をしている人に対して嫉妬すること」が頻繁にあるのですね。

 

与沢さんも関口さんも「お金持ちをアピールした広告戦略」を取っていましたが、結果的に部下の信頼を得ることができなかったのです。理由は単純で、「贅沢で人の妬みを引き出してしまい、誠実な信頼関係を築くことができなくなった」のが敗因になります。

 

まあ、与沢翼さんはその件を反省しており、知名度もめちゃくちゃ高いので復活を遂げることができるでしょう。

 

与沢さんと関口さんは贅沢で身を滅ぼしました。

 

それも「人心を得られなかった&資金が不足した」という理由で。

 

結局のところ、社長が贅沢しちゃいけないんですよ。

 

従業員の立場になって考えてください。自分が安い給料でこき使われているのに、社長が贅沢な生活を満喫し、贅沢な暮らし振りをアピールしていたらどうでしょうか?

 

ムカつきませんか?

 

私だったらムカつきますねぇ。「何で俺はこんなに給料が安いのに、社長ばかり贅沢しているんだ! 少しはお金を回してくれよ!」って思います。社員に対しても大きな給料を払っていれば別ですが、そんなことをしているのは一部の超優良企業くらいではないでしょうか。

 

贅沢する=人心を得られない。という真実に気づくべきです。

 

私はね、差別化経営を成し遂げるなら経営者が優雅な暮らしを送ってはいけないと思っています。

そんなことをしたところで人心なんて絶対に得られないですし、「お金持ちに憧れるだけのバカ」しか釣れないからです。

 

社長自身が質素な生活を送りつつも、社員に高給を支払う会社。

社長自身がお金を使いまくり、社員には薄給を支払う会社。

 

どっちが世間から評価されて、人から注目されるかっていう話なんですよ。

 

私だったら絶対に前者を選択します。

「自分自身は贅沢をせず、社員に高給を支払う戦略」を実施します。

 

そしてそれを大々的にアピールしまくって「岡本隆寛は社員を大切にする経営を行なっている」という形でブランディング化戦略に努めます。それで知名度を高め、ビジネスの成長速度を高める戦略を実施します。

 

はい、滅茶苦茶打算的な考えですね。

 

でも、実際のところ「社長が贅沢しても人の恨みを買うし、一緒に働いてくれる人の信頼関係を築くのが難しくなるし、支出が増えまくるだけだし全然良いことないよね」と思うわけです。

 

人間って滅茶苦茶自分勝手で、「自分が贅沢するのは良いけど、他者が贅沢しているとウザい」って思うのですね。

 

未来工業はどうか?

 

未来工業創業者の山田昭男さんは「ケチ」として知られていた人物ですが、社員には高給を支払って「社員の幸福度」を重視した経営を継続してきました。


出典 matome.naver.jp

 

山田さん自身も贅沢に溺れることなく、一般の乗用車に乗り、普通の家に住んで「自分の贅沢を求めず、他者に利益を還元しまくる戦略」を通じて黒字経営を保ってきた偉大なる経営者です。

 

メガネ21という会社は「社員の給料から商品の原価率、社長の給料」まで全公開する丸見え経営を通じて多くの方の信頼を得ています。

 

経営者が利益を多く貪りとるのではなく、「社員に利益を還元しまくる経営スタイル」で今も事業を継続している「幸福度追求企業」として名を高めています。

 

私は「社長が自利を求める経営」はもう古いと思っています。

 

人の信頼を得るために1番良いのは全ての実態を公開する丸見え経営を実践すること。

勿論、経営者の収入も公開します。

 

その際、「自社社員と比較して経営者の所得がべらぼうに高かったら不信感が生じる元」になるため、究極の理想を言えば「経営者は社員と同水準の給料か、それより低い賃金で働く」のが良いと思っています。

 

これ、なかなか真似することができません。

 

何故かと言うと、「多くの起業家は自分の繁栄を目的にして事業を行なっているから」です。

つまり、「せっかく起業したのに何で贅沢できないんだよ! 起業する意味があるのかよ!」と考える人が大半だからです。

 

この時点で「社長よりも社員の方が給料が高い」という戦略を実施することはできません。

 

「その理論で人心を得られるのは確かな事実かもしれない。でも、それはどうなんだ? 自分にお金が残らないのに、どうやって自分が幸せになるんだ? モチベーションを維持することができないだろ。明らかな理想論だ」という反論もあるかと思います。

 

幸せの価値観を変えるのですよ。

 

例えば私の場合、自分が贅沢を楽しむよりも、「人様が喜び、人様の役に立つサービスを生み出すこと」が自分の幸福だと考えています。

 

そりゃお金は欲しいですが、贅沢な生活に慣れてしまうと上手くいかなくなったときに1番不幸せに感じるのは自分だと理解していますし、贅沢なんてする必要がないと思っています。

 

「自分の幸福度を高めるために贅沢する」というのは滅茶苦茶リスクが高く、人心も得られないので採用すべき戦略ではないのですね。

 

私は人格者でもなければ性格も良くないので、全て打算的に考えます。

打算的に考えた結果、「自分の幸福を追求して社員を働かせる経営スタイルは古いし、差別化できてないし、信頼も得られない」という結論に至ったのです。

 

その代わり、私も自分が可愛いものですから、別の観点で幸福を追求します。

 

それは「他者が役立つと感じるサービスを生み出したり、一緒に働いてくれる人に対して大きな利益を還元して喜んで頂いたりすること」です。

 

これも結局は自己満足に過ぎないのですが、本気で起業を成功させたいと思うのならば、「人心を集める戦略を実施しろ」と言いたいですね。

 

経営者が金持ちアピールしたり、贅沢を楽しんでいたりするのはダメなんですよ。

 

そういう会社の株は買わないのが賢明です。

なぜならその時点で差別化できていないから。

上場したベンチャー企業は「自社のオフィスを豪華にしたり、自身が高い所得を受け取ったりしている」ということが多いのですが、それが本当に株主還元を意識した経営なのか疑問を抱いています。

 

投資家として儲け続けたければ「経営戦略と経営者の質」を意識して株を買わなければいけません。


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