優良株を見つけたければ業績好調の会社を狙うのがお勧めですが、経営危機に陥っている会社にもそれ相応の魅力が存在します。
私が個人的に注目しているのが名証セントレックスに上場しているオプトロム(7824)であり、長年赤字を継続しながらも業績を立て直そうとしているレベルの高いボロ株になります。
出典 http://www.optrom.co.jp/01corporate/index.html
オプトロムの行っている主力ビジネスは「CD・DVDの製造」であり、昔はCD製造能力に強みを抱いていました。今はインターネットやダウンロードコンテンツが普及した影響によってCDゆDVDの需要は低下したと判断することができます。
つまり、オプトロムが行っているメイン事業は明らかな衰退事業であり、今後も主力事業にこだわるのは、泥船に乗り続けるようなものであることは誰でも理解することができます。
しかしながらオプトロムはこんな状況でも諦めておらず、新事業を通じて活路を見出そうとしています。大体ダメな会社ほど新規事業を始めて挽回を図ろうと試みますが、オプトロムもその例に漏れず「経営危機から何とか逃れよう」と強く意識しています。
四季報を見ると2012年から2104年まで赤字経営を続けており、今期も赤字予測が濃厚なオプトロム。お金を借りまくっているオプトロムは完全なる赤字体質&借金体質の企業なのですが、その辺りが良いと思っています。
私は最近つくづく思います。何でも優れた結果を残せる優秀な人間も良いと思うのですが、オプトロムのように「ダメなところが目立つけど、必死に頑張っている人」もそれ相応の魅力があると思い始めてきました。
私自身も決して「凄く秀でた優秀な人間」というわけではないので、なおさら経営危機に陥りながらも頑張っている会社が気になるのです。
投資先として見たらオプトロムは確実にハイリスク・ハイリターンな株になりますが、いくら赤字が続こうとも、いくら借金を重ねようとも、現状を打破するために頑張り続けているところに好感が持てるのです。
仕事を続けていると上手くいかなくなる時は多々ありますが、そんなとき、私は赤字企業のHPを見て心を癒しています。
赤字企業で1番苦しいのは経営者ですが、赤字で借金が積み重ねっていても「決して諦めないで経営を継続している」という姿に心が打たれるのです。上場企業であれば経営状況は分析することができるため、たまに大きな赤字を継続している会社を調べて「俺も頑張ろう……」と考えることがあります。
オプトロムの社長である三浦 一博氏は見た目だけだと「デキる社長!」という風には見えづらいのですが、それがまた良いと思っています。
人間大切なのは見た目ではなく、中身。上場企業経営者の中にも、いかにも「やり手!」という感じの人もいれば、「え、この人が上場企業経営者なの?」と思えるような見た目が普通の人もいらっしゃいます。
オプトロムに限らず、経営危機に陥っている会社が復活を遂げれば株価は何倍も向上するので株という意味で分析しても「経営危機に陥っている会社はそれ相応の魅力がある」と判断することができます。
経営危機に陥っている会社はなぜ魅力があるのか
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