ボトムアップ経営のメリットとデメリット

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ボトムアップ経営とは、現場の担当者や社員の意見を重視する経営のことを指します。


ボトムアップ経営と対局の位置に属しているのが「トップダウン経営」で、トップダウン経営では経営者や幹部が多くの物事を決めます。

ボトムアップ経営のメリットは「現場の裁量権が大きい」ことで、現場力に優れている会社ほどボトムアップ経営は機能しやすいのです。

例えばコンサルティング業務を行なっている会社はボトムアップ経営が適しています。

コンサルティングビジネスで利益を上げる場合、重要なのはコンサルティングを行なう担当者の質です。社長が自ら全てのお客様に対してコンサルティングを決行するのは非現実的なので、ある程度コンサルタントに権限を委託する「ボトムアップ経営」を実施した方が良いのです。

ボトムアップ経営を実践すると社員にやりがいを抱かせることが可能です。

上が何でも決める経営は効率的だと思いがちですが、「作業員からすれば与えられた業務をこなすだけ」なので社員のモチベーションを高めるのは難しいです。

利益を出すシステムを築き、そのシステムを維持するために社員やアルバイトを当てはめるのがトップダウン経営の本質になりますが、私はこの経営スタイルがあまり好きではありません。

現場力を鍛え、お客様に高品質なサービスを提供したければボトムアップ経営を実践すべきです。勿論、業種によってボトムアップ経営が向いている業界と向いていない業界が存在するのも事実です。

工場のライン工に指示を出すときは「トップダウン経営」を実施した方が効率的です。

しかし、「改善意識」を高めるために現場の声をよく聞くのは悪いことではありません。現場の意見や力を重視し、多くの裁量権を与えるのがボトムアップ経営の本質になります。

ボトムアップ経営のデメリットは「現場が優秀でないと機能しない」という点です。

例えばあなたはホテルを経営しているとします。お客様の満足度を高めたければ従業員一人ひとりのサービスの質を上げることが重要になります。

そのため、「お客様に対してはこう接しろ!」とトップダウン的に規則を決めるのではなく、お客様と直接接するスタッフに裁量権を委ねるのが得策になりますが、「現場の意識が低いとボトムアップ経営が上手くいかない」のがデメリットです。

そのため、ボトムアップ経営を成功させたければ「現場の意識を高め、現場力を強化する」のが重要になります。会社が大きくなればなるほどボトムアップ経営の移行が重要になるので、ボトムアップ経営で成功を収めている会社は「安定株」として評価することが可能です。

「ボトムアップ経営だから良い」という単純な話ではありません。

会社を分析するときに参考にする程度の情報です。

トップダウン経営で利益を上げている会社はカリスマ経営者がいなくなると利益額を落とす可能性が高いのですが、ボトムアップ経営を実現して「社員一丸となって利益向上に取り組んでいる会社」はトップが変わっても安定経営を維持する可能性が高いのです。


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