赤字続きの経営者は何を考えながら毎日過ごしているのか

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大抵の場合、増収・増益を遂げている経営者の言うことはパターン化されており、「このまま成長を遂げて世界進出を果たす」だの、「この業界のナンバーワンになる」だの鼻息荒く言うのが常となっています。

私は成長企業の経営者のインタビューは腐るほど見たため、もう正直言って見飽きたというのが本音になります。

今調子が良い人に対して「今後どうしていきたいですか?」と質問しても強気なコメントしか返ってこないに決まっているんですよ。

人間は非常に単純で、今上手くいっていれば将来も上手くいくと考える人がとても多いです。逆に今上手くいっていないとこの先も上手くいかないと捉えるケースが非常に多いため、悲観的思考に陥りやすいのです。これも投資家としてよくあるパターンになります。

私が気になるのは赤字経営から逃れられない会社の社長が普段何を考えて過ごしているのかということ。

特に気になるのがオプトロム(7824)とエル・シー・エーホールディングス (4798)の2社です。


出典 www.optrom.co.jp

オプトロムは何をやってもダメな会社という印象が強く、新規事業は軒並み赤字、今まで主力事業として続けてきたDVD・CD製造も赤字となっています。主力事業の挽回が期待できない中、新規事業に賭けるしかないオプトロムは「絶体絶命」の状態に追い詰められています。

こういう会社の経営者は本当に何を考えているのだろう。

本当に気になります。赤字続きの会社に勤めている立場の人間は想像できます。「早く転職して次の職を決めなきゃなー」と考える人が大半でしょう。しかし、経営者はその場から逃げられる立場ではないため、意地でも最後まで経営を続けなければいけません。

経営再建をしなくてはいけないことは分かっている。しかし、経営再建の目処が立たない……というのは精神的にかなりキツイでしょう。

本当に気になります。赤字続きで何の希望もないような会社の経営者が普段何を考えながら過ごしているのか。それとも何かを考える余裕もないのか。私だったら間違いなく鬱になるか、全てを終わらすことを考えるのですが……。

 

もう1つ気になるのがエル・シー・エーホールディングス (4798)

このエル・シー・エーホールディングスという会社は経営コンサルティングを行っている会社なのですが、長年赤字続きで黒字の目処も立たないのが実情です。

経営コンサルティング業務を行っていながら自社は赤字というギャグにしか見えない状況で踏ん張っているエル・シー・エーホールディングスですが、本当にこういう会社の代表として頑張っている人は普段何を考えているのか非常に気になります。

何か挽回策があれば希望を持って生きていくことができますが、それすらもない状況だと物事を続けるモチベーションも保てません。

私が上記挙げた2つの会社から見習いたいのは「絶体絶命の状態になっても諦めない精神力」です。もしかしたら既に諦めているのかもしれませんし、真相は誰にも分かりません。その会社の当事者にならなければ分からないでしょう。

しかし、本気で経営再建を目指しているのだとすれば、絶体絶命の状況下でも踏ん張って努力を続けることができるその精神力を自分にも身につけたいと思っています。

投資家に必要なのはメンタル力、経営者に必要なのも不屈の精神だからです。

株式投資もビジネスも結果が全てですが、そんな世界でも「諦めずに最後まで全力で取り組んだ人」はどのような結果になろうが尊敬します。経営危機に立たされている経営者が普段何を考えて過ごしているのか、今経営が上手くいっている経営者より気になるのです。

1度悪くなった会社を立て直すのは成長を維持するより難しいことですが、その難しいことを成し遂げた人は間違いなく偉人でしょう。苦境から経営を立て直したハードモードのゲームをクリアした経営者を、私は強く尊敬します。


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