戦略が破綻していると努力は焼け石に水

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会社を上手に分析したければ企業戦略に注目する必要があります。


これは極端な意見かもしれませんが、戦略が破綻している企業がいくら努力しても焼け石に水です。そもそも「努力の方向性が間違っている」と、いくら努力しても利益額を高めることはできません。

例えばジェイアイエヌ (3046)は個人的に超優秀な企業だと思っていますが、ジェイアイエヌは「市場最低・最適価格」をウリにして躍進を続けている注目企業です。

高いと思われていたメガネを安価販売することに定評のあるジェイアイエヌは、独自のSPA方式を活用して業績を伸ばし続けているのです。

お客様の立場で考えてみましょう。

昔からあるメガネ会社と、市場最低価格をウリにして高品質メガネを販売している会社、どちらの会社のメガネを買いたいと思いますか?

当然、後者だと思います。

前者は「会社の歴史が長いからお客様の信頼を得ている」というメリットがありますが、高品質商品を安く手に入るのであれば後者を選ぶお客様がほとんどだと思います。

しかし、「自分の会社はメガネを安く販売できない」という時点でジェイアイエヌには勝てません。ジェイアイエヌ以上に高品質なメガネを高価格で販売して差別化戦略を実行することはできますが、品質も価格で劣っているとどう考えても太刀打ちするのは不可能です。

つまり、経営戦略そのものが負けている会社は未来がないのです。

販売促進活動として広告を出したり、テレビCMを展開したりしてもその努力は焼け石に水です。

お客様は賢いため、「自分に1番利益がある会社を選ぶ能力」に長けているからです。そもそも広告を出すとその分支出が増えてしまいます。

販売促進活動に力を入れるのが適切な経営戦略だと評価を下すのは早計です。

今は資本力の時代ではありません。「経営戦略の優劣」が勝敗を決める時代です。

20世紀は「工場を設立して大量生産を行ない、製造コストを下げる」というビジネスモデルが流行りましたが、もうこれは古いです。

今は資本がなくてもビジネスを始めることができますし、個人の力を通じて組織に打ち勝つことは可能だと断言することができます。資本力が脆弱なIT企業の躍進を見ると私の言っていることがよく分かると思います。

こんな例え話があります。

2つのグループが無人島に放り出されてしまいした。

500m先に人が住む島を発見し、1つのグループは船を作って有人島にたどり着く戦略を練りました。

もう1つのグループは「500m程度なら頑張ればたどり着ける! 体力をつけて有人島に行く準備を整えるんだ!」と主張し、その日から体力増進を意識して泳ぐ練習を始めました。

あなたはどちらのグループが賢いと思いますか?

当然のことながら、「船を作る戦略を練った前者のグループ」が有人島にたどり着ける可能性は高いと判断すべきです。

船を作る材料がなければ最終手段で泳ぐという方法を選択するしかないのですが、短絡的に「力押しで目的を達成すれば良い!」と考えるのは適切な戦略を築く能力に劣っている証拠です。

上記の例えは少々極端なように思えますが、意外とこういうケースは存在するのです。

先ほど挙げたメガネ業界の例ですが、「高品質メガネを安く販売することができないから、広告に頼る」というのは資本力を武器に力押しを決行するのと同じです。

一時的に利益を上げることは可能だと思いますが、戦略自体が圧倒的に負けているので持続的発展を遂げることは不可能です。

近いうちに優れた経営戦略を実行している同業他社に淘汰されるでしょう。

株を買うときは「企業の経営戦略が優れているか?」ということに注目してください。

広告をたくさん出しているとか、CMをバシバシ展開しているとか、そういう要素ははっきり言ってどうでも良いです。CMを出したりチラシを配ったりするのは「お金があれば誰でもできる行為」になるため、優れた経営戦略を実施しているとは言えません。

サービスや商品力でお客様の心を掴むのが最上の経営戦略になります。


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