精神主義経営の欠点

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日本は精神論を重視している会社が多いです。

作業量を向上させるためにサービス残業をやらせたり、問題の根本的解決を無視して精神論に走ったり、精神主義経営を実行している会社が多いのです。

精神論もプラスに働くことがありますが、精神主義経営の1番の問題は「問題の解決方法が見つからない」ということです。特に営業系の会社に多い傾向があります。

例えば、会社の売上が落ちたときに営業社員に責任を押し付ける会社は危険です。


商品の需要が低下しているから売上が落ちているのか、同業他社が優れた商品を販売したからシェアが落ち込んだのか、データを分析せずに「お前らの根性が足りないんだ!」と発破をかける会社は論外です。こういう会社は将来性が薄いので投資しない方が良いでしょう。

旧日本軍も精神主義を重視していましたが、そもそも精神論に走りたくて精神万能主義になったわけではないのです。様々な制約が生まれてどうしようもなくなったから「精神論で現状を打破するしかない」という結論に至ったのです。

例えば、「大和魂があれば敵に勝てる」という精神論は非常に有名です。大和魂を発揮しても日本はアメリカに負けたのですが、精神論にたどり着いた背景を理解しなければいけません。

物資や兵器の質に劣り、これ以上挽回することができないときに士気を高めるために精神論を掲げたのです。精神論は士気向上に有効ですが、根本的な解決になりません。精神論を振りかざしても物資の差や技術力の根本的な問題は埋めることができないのです。

ビジネスも同じで、精神論を振りかざして「たくさんの商品を売ってこい!」と言っても無茶なのです。販売している商品に魅力がなければ売れません。精神主義に傾いてしまうと根本的な解決方法から目をそらすことが多くなります。

ウォーターサーバーを販売している会社があるとします。この会社のウォーターサーバーの売上は不振が続いており、営業マン全員にノルマが課せられていました。

営業マンはノルマを達成できないと上司から罵声を浴びせられてしまうのですが、たまに優秀な営業マンが多くの売上を上げることがあります。上司はその結果だけを讃えて「お前らも見習え!」と言うのです。

さて、この会社の問題点はなんでしょうか。

1番の問題は「商品の質を意識しないで現場の努力に頼っている」という点です。同業他社が自社より優れたウォーターサーバーを販売していたら売上は落ちます。売上の不振が続くのは必ず原因があるので、その原因を突き止めないといけないのです。

しかし、現場に責任を押し付ける精神論が当たり前になると本当の原因を突き止めるのが難しくなります。売上が落ちる原因が解明されないと改善を施すこともできないので、いつまで経っても状況が良くならないのです。

国も会社も劣勢な状態が続くと精神主義に傾く傾向があります。

現在の状況を改善したいのであれば、精神論から抜けださなくてはいけません。売上が低下している原因を解明する努力を怠り、精神論だけで業績を回復させようとしている会社は危険です。

ビジネスは合理性が重要です。投資先の会社を定める場合、ビジネスの合理性を重視している会社の株を買うようにしてください。合理的なシステムより精神論を重視している会社の株は買わないのが賢明です。


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