未来工業(7931)から学ぶ差別化戦略

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未来工業は日本一社員を幸せにする会社として知られており、残業禁止で年間休日が140日もある大変独特な会社です。

実は未来工業は様々な差別化戦略を実行している会社として有名です。


例えば年間休日数が多く、社員に全くノルマを課さないのも「社員の労働意欲を高めるために有効」という差別化戦略になります。多くの会社は社員のモチベーションを高めることに悩んでいますが、未来工業はそのような悩みとは無縁です。

最初にニンジンをあげて、「これだけ待遇を良くするから頑張ってね」というメッセージを伝えるのです。

ノルマがないので何をしても自由です。極論すればサボっても良いのですが、そんなことをする社員はおそらく1人もいないでしょう。たくさん賃金を出し、休日数も多くしているから社員の労働意欲が高まり、会社のために頑張ろうという気持ちが湧き起こるのです。

これは未来工業が実践している「会社の業績を上げる差別化戦略」に該当します。差別化戦略というものは他社が真似することのできない戦略のことを指しますが、未来工業の経営術はどこも真似することができません。

また、未来工業はスライドボックスという機械を製作しており、このスライドボックスは取り付けしやすいように工夫が凝らされています。市場シェアの8割を占めているこのスライドボックスは、創業者メンバーが必死に頭を使って考えだしたものでした。

従来のスライドボックスはネジ穴が2つしか空いておらず、スライドボックスが外れることもあったのです。しかし、未来工業はスライドボックスのネジ穴を4つにして固定しやすくしました。たったこれだけのことですが、どこの大企業もやっていなかったので「差別化戦略」になったのです。

差別化戦略の基本はお客様の求める物を差別化して渡すということになります。未来工業は現在も差別化戦略を続けており、ユニークな制度も整えています。

それは「1つの提案につき、どんな提案でも500円払う」というものです。どんなに価値のない提案でも必ず500円を払うのです。この提案制度のお陰で業務効率が向上し、会社の改善点がバンバン出てくるようになりました。

会社が大きくなればなるほど縦社会が強くなり、現場の声は上に届かなくなります。しかし、未来工業は「提案制度」を利用して社員が率先して改善点を指摘できるようにしたのです。そのため、未来工業は良い改善案に対して迅速に対処することができます。

また、未来工業は「常に考える」ということを強く意識しています。これも差別化戦略の1つです。

他の会社でも「自分で考えて、自分で動く社員が欲しい」と望んでいますが、実際にそんな社員はなかなか入社しません。なぜなら「自分で考えて動いたら怒られる」からです。

自分で良いと思ったことも会社にとって悪であれば、その行動は全て悪になるのです。これは会社という組織に属しているサラリーマンの悲しい宿命になりますが、未来工業はそのような風潮とは無縁です。

何をしても自由なので自分で考えて動かざるを得ないのです。上司に対して相談することも禁止で、自分で考えて動く環境が完璧に揃っているのです。これも社員の自主性を強化する差別化戦略に該当します。

現代の多くの企業が抱えている問題点に悩まされていない未来工業は、多くのメディアに取り上げられています。差別化戦略を徹底している会社は強い証拠になるのです。

このように、株式投資で儲けたければ差別化戦略を行なっている会社の株を買ってください。何も差別化できていない会社の株は買わない方が良いです。なぜなら差別化できていないので、自分の持ち味というものが1つもないからです。

そういう会社はいずれ衰退し、倒産します。

現代で生き残り続ける会社は「差別化戦略に成功している会社」だと思ってください。まだ成功していなくても、効果的な差別化戦略を実行している会社の株は投資する価値があります。


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