ニコニコ超会議はなぜ赤字でも問題ないのか

LINEで送る
Pocket

ドワンゴ(現在はKADOKAWA・DWANGOという社名)が運営しているニコニコ超会議というイベントは第一回からずっと赤字が続いています。


出典 girlschannel.net

去年行われたニコニコ超会議の赤字額は約7000万円。ドワンゴはニコニコ超会議というイベントを開く度に膨大な赤字を出しているのですが、なぜ赤字前提でニコニコ超会議に取り組むのでしょうか。

最初ニコニコ超会議を開いたときは赤字額が4億7000万円であり、初回と比較したら赤字額は大幅に縮小しているのですがそれでもまだ赤字は多い状態です。投資家視点で考えれば「こんな赤字を垂れ流すイベントはやめてほしい!」と望むのが普通ですが、ニコニコ超会議は赤字を出す以上に重要な効果が存在するのです。

それは宣伝です。

ドワンゴは自社のお金を活用してニコニコ超会議というイベントを開き、自社の知名度を高めようとしているのです。ドワンゴの収入源はニコニコ動画会員の月額会員料であり、会員離れを防ぐ目的と新規会員を取り組む目的で大きなイベントを開催しているのです。

ニコニコ超会議3では安倍首相がイベントに参加し、全長9.7メートルの有人潜水調査船「しんかい6500」や陸上自衛隊の全長17.73メートルのヘリコプター「AH 64D アパッチ・ロングボウ」が並んで鎮座するという大掛かりなイベントになりました。

このように、ニコニコ超会議は「大物有名人や大掛かりな設備」などを会場に呼び込んで多くの人のニーズを満たす超大型イベントとして注目されているのです。自社でイベントを開催して宣伝効果を狙うという手法がドワンゴが取っている広告戦略です。

そのため、赤字でも宣伝効果が得られるので全く問題ないのです。

KADOKAWA・DWANGO (9468)の川上 量生会長は「ニコニコ超会議の黒字化を目指す」と公言しており、赤字が出ても全く気にしていない様子。

そもそもニコニコ超会議は黒字化を達成しなくても、「ニコニコ超会議が広告になり、新規ユーザーが増え、ニコニコ動画に投稿する人が増えれば自動的にコンテンツが増える」ということに繋がるのです。

ドワンゴのように赤字前提でイベントを開催する会社はとても強く、「黒字になったらラッキー。赤字でも宣伝効果が見込めるから気にしない」というスタンスで大型イベントを開催しているのです。

ユーザーが楽しむ宣伝(ニコニコ超会議)を開催して収益を伸ばしていくという戦略は非常に秀でています。赤字を気にしないで物事に取り組むドワンゴは新時代を切り開いた優秀企業だと評価することができます。


スポンサードリンク