ブラック企業はなぜパワハラや社内イジメ問題などが多発するのか

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ブラック企業の労働環境が悪いのは長時間労働やサービス残業以外の問題も存在し、「パワハラや社内イジメ」といった労務環境以外の人為的な問題が発生するからです。

そもそもパワハラやイジメはなぜ起こるのでしょうか?


イジメは学校でも起こりますが、人間は集団化すると弱いものを叩く傾向があるようです。しかしながら年齢が大人になった段階でも善悪の区別をつけないで弱いものイジメをするのは大変不思議です。

どうしてこんなことになってしまうのか。

そもそもブラック企業は労働環境が悪いのが普通です。長時間労働や低賃金問題、更にサービス残業などを課せられてしまうのがブラック企業の問題点になりますが、そこで働く人々は何を思うでしょうか?

少なくともそんな過酷な環境で働いていて心の余裕が生まれるはずがありません。心に余裕を失い、自分自身を省みることがなくなり、ストレスが溜まってしまったときにパワハラや社内イジメが発生するのです。

特にパワハラはストレスにさらされやすい中間管理職にありがちだと言えるでしょう。

02年 武富士裁判「武富士の過酷なノルマと鬼上司」 – YouTube

上記のリンクは武富士の上司が部下を恫喝している動画であり、これこそが典型的なパワハラだと言えるでしょう。

一見すると上司が悪いように見えますが、実は恫喝している上司も被害者なのです。

どういうことかと言うと、数字におけるノルマがキツい会社ほどブラック企業だと呼ばれますが、こういう会社は中間管理職に対しても厳しいノルマを課せるのが普通です。ノルマが達成できないと罵声を浴びせられるのは自分であり、常に余裕なんかないのです。

そのため、結果を出せない部下に対して厳しく接するしかなくなり、このような人の気持ちを考えないパワハラが発生してしまうのです。

つまり、パワハラの根本的な原因は会社が悪いのです。

社内イジメに関しても同様で、ストレスが溜まりやすくノルマがきつい会社ほど社内イジメが発生しやすい傾向があります。

ストレス解消目的で部下をいびったり、ノルマが達成できない人間は会社に貢献していないという「正当性」を掲げ、数字で結果を出せない社員の心をいくらでも傷めつけても良いという「社風」が存在するから、社内イジメはなくならないのです。

ストレスが溜まるのは誰にでもあることですが、ストレス解消目的で特定の人物をイジメるのは良いことではありません。しかし、根本的な原因は「ストレスが発生しやすい社内環境」にあり、ブラック企業だからパワハラや社内イジメ問題が多発するという理論は成立するのです。

ノルマがキツイから部下に発破をかけなければいけない。

何としてでもノルマを達成させるために過激な発言を繰り返し、結果的にブラック化するというのは会社の根本的な問題になります。

結局、人間は自分に心の余裕がないと他者を傷つけて鬱憤を晴らそうとすることが多いのです。自分自身が傷ついているから他者を傷つけようとすると言い換えることもできます。だからブラック企業ほど人間関係が悪く、パワハラも多く発生するのです。

パワハラや社内イジメが発生している会社で、「会社に対する忠誠心」を高めるのは物凄く難しいです。

気分良く仕事をするか、ストレスを溜め込みながら仕事をするか。前者の方が良いに決まっているのですが、「ある程度の苦痛を与えたり苦労したりするのが人材育成に繋がり、会社の活性化にもなる」と勘違いしている経営者がいるといつまで経ってもパワハラ問題はなくならないのです。

社内イジメやパワハラは「それを実行する側が悪い」という理論が主流を占めていますが、そもそも社内イジメやパワハラが発生しやすい社風や労務環境が根本的な問題であることに気づかなければいけないのです。


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