誇りがない会社はなぜダメなのか?

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誇りがない会社はなぜダメなのでしょうか?

これは少し精神論になってしまいますが、私は誇りがない会社はダメだと思っています。

事業に対する誇りだったり、会社のビジョンに対する誇りだったり、誇りなき会社は大義を成し遂げることができないと考えています。

会社の規模と誇りは関係ありません。


たまに「ウチは大企業だから、大企業という誇りがある」と述べる社長も見かけますが、それはそれで結構だと思います。その人からすれば「大企業という事実」が誇りなのでしょう。

大企業を経営しており、大企業に勤めているというのは立派な誇りになります。非常に素晴らしいです。

 

しかし、だからと言ってベンチャー企業に誇りがないとは限りません。

ベンチャー企業にも誇りはあります。例えば「今手がけている事業でナンバーワンを獲得する」というのは立派な誇りです。大きな目標、ビジョンを抱いて日々努力を続けるのは誇り高き行為です。

しかし、「ビジョンが口だけで、実際はビジョンとはかけ離れた経営を行なっている会社」はどうでしょうか。

例えば介護業界。

介護会社の中には「高齢者の幸せを実現する」を謳いつつ、実際は「自社が儲けるために高齢者が望んでいないサービス」を提供して利益を上乗せしている会社が存在します。

全ての介護業界に属している会社がそうだとは言いませんが一部、「自社の利益だけを重視した経営」を行なっている企業が存在するのも事実です。

これ、誇りはありますか?

「利益を出すのが誇り」という理論なら、誇りはあるのでしょう。

しかし、会社そのものの本当の誇りは「多くの人に役立つサービスを提供すること」ではないでしょうか。人様のために役立った結果利益が生まれるのであって、「利益を出すために人様が喜ばないサービスを強制する」のは誇り高き行為とは言えません。

それともう1つ、「大義を掲げているのに、会社のビジョンと実情がマッチしない場合」も問題です。

「世界一のサービスを提供する!」と社長が述べつつ、実態は株式の51%以上を他社が握っており、「経営者がいつクビにされるか分からない状況」で大義を達成するのは本当に困難です。

株の51%以上を特定の人間や会社に手放してしまうと、自社の権限が物凄く弱くなります。

多くの人のニーズを満たす事業を継続しようとしても利益が出ず、「あ、その事業止めてね。利益が出ないから」と大株主に言われたらおしまいです。

それはそうですよね、多くの株主は短期的な利益を重視しているのですから。

株主の意見に反発するという方法も存在しますが、ほぼ必ずクビになります。

実際にジョブズはアップル社を解雇されました。「ミスター大盤振る舞い」と言われた関口元社長も、上場企業まで育て上げたメイテックをクビになりました。いくら創業者であっても自分の意見を全て通す株を保有していないと立場は弱いのです。

「何が何でも社長が自社株を100%保有していろ」と言いたいわけではありません。

ただ、会社のビジョンに共感していない投資家や、自社事業の発展に非協力的な株主を抱えると創業者がクビになることはよくあるのです。

自分で会社を興す人は大抵アクが強いので成長企業を作るのは得意ですが、「創業者が暴走したときはクビになる」ことが多々あります。

ベンチャーキャピタルから出資を受けた時点で会社は「公器のもの」になります。

 

そのため、株主や出費者の意見を無視するのは良いことではありませんが、「株式の51%以上を保有していないとビジョンを達成するのも難しい」のです。

特に特定の企業に株式の51%以上を渡してしまうと「子会社」になってしまうので、社員のモチベーションを維持するのも難しくなります。経営陣が親会社から送り込まれるのが普通になるため、「会社内で頑張って経営陣入りや幹部入りを目指す」というのも難しくなります。

そのため、成長意欲旺盛な人は子会社で働きたいと思わないのです。

これが子会社化する最大のデメリットだと私は思っており、「優秀な人材が確保しにくい」のが難点です。本当に優秀なら親会社に就職しますから。

大義を達成したければ優秀な人材に協力して貰わないとダメです。

更に自分のビジョンをブラさないで経営を続けていくことが重要になるのですが、その基盤となるのが「会社の持株比率」です。

いくら壮大なビジョンを抱えても「それが実現不可能な状態」であれば、絵に描いた餅です。

成長株を買いたければ「会社の誇りと実情」に注目してください。大きなことを成し遂げようとしている会社は成長株投資を実行する価値が高いのです。


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