本を出版するビジネス上のメリット

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基本的に本の出版というものは儲かりません。


出典 www.whitegadget.com

 

「本を出したら印税生活でウハウハだぜ! 不労所得だぜ!」と考える人も多いのですが、実際のところ本を出してベストセラーになる可能性はめちゃくちゃ低いですし、著作者にある程度の知名度がないと本を売るのは難しいです。

 

そもそも本を出版するのはかなり難易度が高く、「出版社の方に認められる」という条件が必要になります。これはコネだったり編集者のオファーだったりするのですが、コネもなくオファーもこない人間はその時点で本を出すことはできないのですね。

 

自費出版という手段も存在しますが、自費出版は「お金があれば誰でもできる行動」になるため、弱者が選択するのに適した戦略ではないのです。

 

「自費出版で本を出してブランド力を高める」という戦略は全く通用しないので安心してください。

 

本を出版するメリットは「商業出版」に限られます。

 

出版社もビジネスで本を出しているので、「売れる要素もなく、知名度も低い作者の本」なんか出版したくないのですね。そのため、コネで商業出版を成し遂げるというのもちょっと厳しいかなと思います。

 

では、「商業出版」で本を出すメリットは何でしょうか?

本を出したらビジネスでどのように有利になるのでしょうか?

 

1,信頼度が高まる

 

はっきり言って、「本を出す」という行為は自分や会社の信頼度を高める上で滅茶苦茶有効です。

例えば研究開発型の企業が存在するとして、その会社が出版社経由で「自社の研究している内容の本」を出版したら多くの人に自社の存在を認知して貰うことが可能になりますし、本を出版した経験によって「信頼してくれる人が増えるのがメリットになります。

 

例えばユーグレナ(2931)という会社は出雲充が代表取締役社長として会社を率いていますが、出雲社長は『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました』という本を出版しています。


出典 www.amazon.co.jp

ユーグレナ自体物凄く知名度が高いベンチャー企業として注目されていますが、「出雲社長の考え方、理念」に共感して株を長期保有している人も多いのです。

 

持論を綴った本を出すことによって「世間に自分の存在を広めること」が可能になりますし、理念や考え方に賛同してくれる人を集めることが可能です。

 

ビジネスで重要となるのは信用と信頼です。

 

生まれたばかりのベンチャー企業が集客で苦労するのは「信用」がないからです。

信用は行動を重ねることによって積み上げることができますが、発足したてのベンチャー企業に信用は全くないのが普通です。

 

しかし、創業者が「出版」という形で本を出していたら物凄く有利です。

 

本を出している実績が信頼や信用に繋がりますし、「この分野(本を出版した分野)に関しては詳しいんだな」と思っていただけるのでビジネスを展開するのが容易になります。

 

2,知名度がアップする

 

これは滅茶苦茶大きなメリットです。

私は「自社メディアを通じて知名度を向上させる戦略が有効」と述べていますが、出版と自社メディア運営を併用することによって更に知名度向上作戦を進めることができます。

 

サイトを運営する方法と「本を出版する方法」は必ずしも同義ではないのですが、どちらも異なる魅力が存在します。

 

集客力に長けたサイトを運営していると「幅広い範囲で自分の存在を知って貰うことができる」のがメリットで、本を出版すると「信頼力を高めることができ、ネットを利用しないユーザーに対して自分や自社の存在をアピールすることができる」のがメリットになります。

 

知名度向上を狙うのであれば「自社メディアを運営しつつ、出版も成し遂げる」のが1番良いのです。

 

自社メディアは運営するだけなら簡単ですが、出版まで漕ぎつけるのはかなり難しいです。

 

基本的に出版に繋げたければ「商品として通用するほどのコンテンツ力(魅力)」がないといけません。

 

本が売れなかったら出版社は赤字になってしまいますから、編集者は売れると確信できるコンテンツを発信している人間を求めているのです。

 

そのため、「コンテンツを生み出す仕事を行なっている会社」は出版化する難易度が低いです。逆に情報発信に力を入れておらず、コンテンツを生み出す能力が低い会社は本を出すのがかなり厳しいです。

 

後者の場合、「実績」を提示して本を出すしかありません。

 

例えばサイバーエージェント(4751)を経営している藤田晋社長は、『憂鬱でなければ、仕事じゃない』という本を出版しています。


出典 goethe.nikkei.co.jp

 

『憂鬱でなければ、仕事じゃない』はビジネス書としてかなりの知名度を誇っていますが、この本が注目されているのは藤田社長の知名度が元から高いからです。

 

サイバーエージェントを上場させただけの実績があり、経営能力に優れているという特徴があるから多くのビジネスマンが『憂鬱でなければ、仕事じゃない』を読むのです。

 

しかし、実績も何もない人間が本を出版してブランディング戦略を行ないたいと思ったら、「コンテンツ力」で勝負するしかありません。

 

要するに多くの人が認める面白い内容を書けば良いのです。

 

とても単純な話であり、「コンテンツの質で勝負できない弱小経営者や無名企業」に出版依頼が来ることはありません。

 

面白いコンテンツを発信している会社は「本を出版するハードルが低い」のです。

 

定期的に良質なコンテンツを生み出し続けている実績があれば、出版社に勤めている編集者の方から出版の提案を頂くという例もあります。

 

本を出すのはビジネスマンにとってとても重要なんですよ。

 

「実績を出してから本を出版する」という手もありますが、正直ここまでのレベルに到達すると「別に本を出さなくても知名度は高い」という状態になるため、理想を言えばまだ有名でない間に本を出してブランディング戦略を強化するのが理想です。

 

しかし、何度も言うとおり「出版社は売れない本を出したくない」ので、無名弱者が本を出したければコンテンツで勝負するしかないのです。

 

自社メディアを運営し、優れた情報を発信し続ければ「本を出版して信頼強化・知名度強化の戦略」を成し遂げることが可能になります。


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