日本流の温情経営は本当に正しいのか?

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日本人はとにかく情に弱いと言われています。

私は「日本に多い温情経営は本当に正しいのか?」と強く疑問を抱いており、なんで生死を賭けて戦うビジネスの世界で温情とかいう甘ったれたことを言っているのかが不思議で仕方ないと本気で思っています。

これは私がおかしいのかなーと思いますが、書かせて頂きます。

米国投資ファンドのサード・ポイントという会社が東証一部に上場しているセブン&アイ・ホールディングス (3382)の株を保有しており、このサード・ポイントが「イトーヨーカ堂事業を売却しろ!」とゴネているのです。


出典 ameblo.jp

ソース 米ファンド、イトーヨーカ堂の分離要求 セブン&アイに

セブン&アイ・ホールディングスからすれば訳の分からない米国投資ファンドに文句つけられて良い気分はしないと思いますが、私はサード・ポイントの主張を強く支持します。

正直に申し上げて私は小売業の専門家ではないのであまり偉そうなことは言えないのですが、私の考え方の一つに「明らかに斜陽である業種と深く関わりを持ってはいけない」というものがあります。

斜陽産業は斜陽なのでどうしようもありません。

イトーヨーカ堂はこの先も業績が悪化していくことが予測されており、将来性のない事業を持っているくらいなら売却した方が良いというのがサード・ポイントの主張なのでしょう。

正直に申し上げて私はサード・ポイントの主張の方に共感を持ちます。

これは前から疑問に思っていたのですが、なぜプロ野球では完全実力主義の世界が当たり前なのにビジネスの世界では「温情」が重視されるのかが本気で意味が分かりません。

例えば野球の試合で「今日はこの選手(打率1割程度のカス選手)に子供が生まれたからレギュラーで使ってやるか!」みたいな決断を監督が下したら、ファンは黙っていませんよね?

それと全く同じで、ビジネスの世界もプロです。プロの集まりにもかかわらず温情や長い付き合いを重視する発想・思考がどーにも理解することができません。「お前がおかしいんだよ!」と言われるのは重々承知していますが、本当に意味が分かりません。

ビジネスの世界は結果が全てです。

もっと言えば相対価値です。要するに相互にとって価値が発生する関係ならばビジネスの関係を持続することができますが、そうでないのならば関係抹消が当然だと思っています。

例えば会社が売れない営業マンを雇っても仕方ありませんよね?

売れないけど性格が良いというのは評価するポイントでもなんでもないのです。営業マンに求めているのは「商品を売ること」であり、その結果を出していないのに「いやーこいつは性格が良いから許す!」というのは明らかにおかしいと思いませんか?

例えるならば先ほどのプロ野球の試合で温情采配をするようなものなんですね。プロ野球の世界では通用しないのにビジネスの世界はそれが許されることもある。

全くもって意味が分かりません。

「温情経営」と言えば言葉は良いですが、今はグローバル化の時代です。もっと言えば今後ますます弱肉強食が激しくなっていく時代です。

この時代において危機感もなく、こんな「温情経営」とかいう意味不明なことを言っている会社に将来性は本当にあるのでしょうか?

日本だと社員に優しい会社ほど高く評価される傾向があります。私もそういう会社は大好きですし、そういう会社を率いている社長は人格的にも立派なんだろなと思いますが、本当にその経営が正しいのでしょうか。

少なくとも投資家視点で見れば「黒字を出さない事業はゴミ(将来性がある事業以外)」ですし、「結果を出せない人材も雇っている意味がない」というものです。だからリストラを行うと株価が上がることが多々あるのですね。

こんなことを言うと自分「こいつは冷たい人間だ!」と嫌われるのを自覚していますが、別に嫌われても痛くも痒くもないので本音で言わせて頂きます。

結果と実力が全てのビジネスの世界で「温情」とかいう甘えたことを言っている会社や人間は、それ相応の慢心が発生しているのではないのかと強く思います。多分、そういう人間は追いつめられたらそんなふざけたことを言えなくなると感じています。

追い詰められていないから強者の余韻に浸ることができる。その結果が温情です。

結局、温情経営はそれ相応の余裕があるから行うことができるものなのでしょう。追い詰められていれば「温情」とかいう言葉は出てこないはずです。

温情経営を行っている会社が本当に投資先として適切か、投資家として強く考えなければいけないのです。


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