時間は最強クラスの参入障壁になる

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持続的に儲かるビジネスというものは「参入障壁」が高いパターンがほとんどです。

逆に言えば一時的に儲かり、その後経営が維持できないビジネスほど「参入障壁」が低いです。まずはこの事実を理解した上で「儲かり続けるビジネス」に投資することを意識しなければいけません。

で、ここで注目して欲しいのが「時間は最強クラスの参入障壁になる」という事実です。

一体どういう意味でしょうか? 時間と参入障壁にはどのような関係が存在するのでしょうか?

フランチャイズの募集広告を見ると、大抵のフランチャイズが「すぐに利益を出すことが可能です! 未経験者でも儲かる店舗を運営することが可能です」と述べられています。特に買取専門ビジネスはその傾向が強いです。

なるほど、「すぐに儲かって利益を出せる」のは一見するとかなり魅力的です。

しかし、そのビジネスは参入障壁が低いですよね?

初心者でもOK。未経験者でもすぐに儲かるというのは、言い換えれば「多くの人がそのビジネスに参入することができる」という意味になります。

こういう参入障壁が低いビジネスは最初は儲けることができても、必ず過当競争が勃発するので次第に利益率が低くなっていきます。利益率が低下し、過当競争が激しくなると儲からない店舗も急増するので「参入障壁が低いビジネスは持続的成長を遂げるのは難しい」のです。

回転寿司業界はその典型的な例になります。


100円回転寿司を生み出したのはカッパ・クリエイト・ホールディングス(7421)ですが、現在は赤字経営に悩まされています。

100円寿司を生み出した当初は「100円で寿司が食べられるなんて凄い!」ともてはやされていましたが、このビジネスモデルには決定的な弱点が存在します。

それは参入障壁が低いという事実です。

参入障壁が低いから多くの企業が100円寿司ビジネスを始めたのです。結果的に100円寿司業界は過当競争に晒され、思うように利益を上げるのが難しくなりました。100円寿司業界は完全な「薄利多売業界」に属しており、利益を上げるのが難しいビジネスに該当します。

100円寿司の例を見ても分かる通り、「参入障壁が低い業界はほとんど儲からなくなる」のが普通です。

株式投資で儲け続けたければ「参入障壁が高いビジネスを行なっている会社に投資する」のが重要になるのですが、参入障壁を見極める上で大切になるのが「時間」です。

儲かるまで時間がかかるビジネスほど参入障壁が高いのです。

資本力は関係ありません。

いくら資本が必要なビジネスを行なっていても、「自社以上に資本力に長けた会社が参入すれば、負ける」のが資本頼りのビジネスの弱点になります。そうではなく、「時間」という参入障壁を築いている会社ほど最強という事実に気づく必要があります。

例えばサイト運営ビジネスは儲かるまで非常に時間がかかります。

製薬業界も同様で、「1つの薬を開発するまで10年単位の時間がかかる」のです。しかも開発した薬がヒットするか否かは分からないので、製薬業界は時間という参入障壁が存在するのが「長く儲かるビジネス」です。

薬というニーズが無くなることはないのも注目ポイントです。

「このビジネスは将来有望だけど、本格的に取り組んでも儲かるまで時間がかかる」というのは最強の参入障壁になります。

どんなにお金があっても時間を買うことはできません。大企業が参入しても「時間」という優位性をお金で買うことはできないので、パイオニアほど儲けられるのが世の流れです。

そのため、「新ビジネスを生み出したパイオニア企業」は最初は儲からないのが普通です。

ただ、その新ビジネスが世の中に浸透し、多くの人の注目を集めるようになったら1番儲かるのは「パイオニア」です。

現にカッパ・クリエイト・ホールディングスが回転寿司業界のパイオニアとして活躍していましたが、残念ながら100円寿司は「参入障壁が低い」のが理由で稼ぎ続けることができなかったのです。

これから大きく伸びるビジネス、参入障壁が高いビジネスを行なっている会社に投資したければ「儲かるまで時間がかかるけど、潜在需要が多く存在するビジネス」にチャレンジしている会社の株を買うようにしてください。

「すぐに儲かる! 素人でもOK!」はダメです。

参入障壁が低いから素人でもOKなのであって、専門知識が必要で一般人の参入が難しいジャンルでないと高い参入障壁を作り出すことはできません。

時間という参入障壁が存在し、専門的な分野で、潜在ニーズが存在するビジネスにチャレンジする会社が今後伸びます。

株式投資で安定的に儲けたければ「時間という参入障壁」に注目してください。


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