人に利益を与える人間だけが選ばれ、生き残る

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ビジネスの世界で生き残りたければ「人に利益を与えること」を最優先に考えなくてはいけません。


日本には「損して得取れ」という言葉が存在しますが、この名言は本当に正しいです。最初は自分が損する覚悟で相手に利益を与え、後に大きな利益を得るというのは理に適っています。

 

大きなことを成し遂げたければ人の利益を考えなきゃダメなんですよ。

 

ビジネスでは「人に利益を与える人間」だけが生き残ります。

 

これは覆すことができない事実であり、自分にしか利益が生まれないビジネスモデルは確実に崩壊します。

 

理由は単純、需要がないから。

 

良いですかー、需要が途絶えると利益は出せないのです。

 

「自分だけが得をすること」だけを考えるとほぼ確実に需要がない商売をすることになります。

例えば情報商材を売って利益を得る手法が存在しますが、情報商材の質が非常に低く、誰の役に立たない場合、当然のことながら売れません。

 

 

人は善意だけで生きているわけではありません。

 

人が物を買うときは「物に価値を見出している」から商品を手に入れたいと望むのであり、誰も欲しがらない商品を販売しても売れるわけがないのです。

 

こんなのはビジネスマンだったら誰でも理解している基礎的な事実ですが、意外とビジネス視点を重視していない人は多いんですよ……。

 

具体例を挙げましょう。以下の文章はとある作家の発言になります。

 

>当時、ジュニア小説ってすっごい売れていたんですよ。どんなに売れない人でも年間1000万円は稼いでるという世界で、私はそこで2年仕事をしていましたが、私だけ極端に売れなかったんですね。

 

その2年の間にどんどん部数が下がっていったんですが、ジュニア小説の世界を知らなかった私は、部数をキープしなければいけないとか、まったくわからなかったんです。書きたいものを書いてどうしていけないの?って思っていた。 
そしたら、仕事をしていた最後の年に、編集者に靖国神社に呼び出されて、紙コップのコーヒーを渡されて、「もう書かなくていい」って言われたんですよ。 

 

それまでは普通のレストランや喫茶店で打ち合わせをしていたのに、そのときは屋根もない寒い靖国神社で、70円のカップコーヒーを渡された(笑)。 
そのときにはじめて「こういうことってあるんだ」と思ったんです。

 

いまはね、売り上げで判断されるといっても、また部数が落ちたからといっても、即紙コップはないと思うけれども(笑)。やはりどこかで、「もう書かなくていい」と言われることがあるのは当たりまえだと思ってるんですね。 

出典 http://www.sakuranbo.co.jp/livres/sugao/vol.02.html

 

どう思いましたか?

 

私は編集者の取った行動は当然だと思っています。

 

多くの人は作家に同情するかもしれませんが、編集者の「売上で判断する」という行為は全く間違っていません。出版社は本を売って利益を出さなきゃお話にならないので、不採算作家に優しくする義理は何もないからです。

 

本人の名誉を守るために作家の名前は明かしませんが、この作家は「いまはね、売り上げで判断されるといっても、また部数が落ちたからといっても、即紙コップはないと思うけれども」と述べています。

 

うーん……。

 

私は逆の考えを抱いており、「紙コップコーヒーを渡してもらっただけ良いだろ」と思うわけです。

 

何度も言うとおり、出版社は本が売れないと困るんです。

 

本が売れないと赤字になって出版社で働く人全員に迷惑がかかり、何も得することがないからです。

 

そもそも商業出版で本を出した場合、全ての費用を出版社が負担することになります。

 

出版社は「赤字になるリスク」を背負って本を出しているのです。実際に本を出版して全然売れなければ出版社は赤字を背負い、会社の経営に打撃を与えてしまいます。

 

つまり、売れない本を出した責任は著者と編集者に存在し、「売れない本を書いたから編集者の扱いがひどくなった」というのは当たり前なんですね。

 

ビジネスはそこまで甘くねぇよ。

 

 

出版社から見れば「本を出しても利益が出せない作家」はどうしようもない存在です。利益を自社にもたらすことがないため、はっきり言ってしまえば「お金を奪うだけの存在」でしかないのです。


私が編集者の立場でこういうことを言えば大荒れになると思いますが、出版社に勤めているわけではないのではっきりと断言させて頂きます。

 

商業出版で本を出すのであれば、編集者の方が立場が上に決まっているんだよ。

 

出版社のビジネスモデルを分析すればよく分かるのですが、出版社は「自社でお金を負担して作家に原稿を依頼し、本を出して利益を得る」というビジネスを行なっています。

 

つまり、出版に関する全費用を負担するのは出版社であり、普通に考えたら出版社は「仕事を与えている立場」であり、作家は出版社から仕事を受け取る立場になります。

 

この時点で上下関係は決まっていますよね?

 

出版社が作家に執筆を依頼するのは「売れる本を出したい」という願望があるからです。

 

売れない本でも良いという理屈は通用しません。売れない本ばかり出版したら出版社が潰れますから。

 

そのため、「売れなければ扱いが悪くなる」というのも当たり前の話です。

 

作家や漫画家の一部は編集者の悪口を言う人もいらっしゃるのですが、私はその神経が理解できません。ビジネスの立場で考えたらどう考えても上なのは編集者と出版社であり、それが嫌なら出版社に頼らなければ良いだけの話です。

 

出版社が糞、担当編集者が糞と言うのなら、仕事をするなよ。

 

何で糞だと言っているのにその出版社にこだわるのでしょうか?

移籍でも何でもすれば良いじゃないですか。出版社の人間と関わりたくなければ自分でメディアを築いて収入を得れば良いじゃないですか。

 

ビジネス視点で考えると作家や漫画家が編集者に文句を言うのは、「仕事を発注している取引先の人間に文句を言っている」のと同じです。

 

そんなに嫌ならやめろよ。

 

仕事を受注する権利は誰にでも持っているのですから、本当に嫌なら仕事を受けなければ良いだけの話です。

 

先ほど紹介した作家は「書きたいものを書いてどうしていけないの?って思っていた」と述べていますが、結果を出していない人間が言う言葉ではありません。

 

誤解を招かないように申し上げますが、書きたいものを書いて売れるなら良いんですよ。

 

でも、書きたいものを書いて結果的に売れなかったらそれはゴミです。

 

なぜゴミかというと「出版社がお金を負担しているのに全然利益を与えることができず、自分の書きたいものを書くというエゴを貫いてワガママに振舞っている時点でビジネスマンとして失格だよね」という理論が成り立つからです。

 

作家はビジネスマンではないと言う人もいらっしゃいますが、出版社から本を出している時点でビジネスマンです。

 

出版社は作家の趣味で本を出しているわけじゃないんですよ。

 

自分の好きなものだけを書きたいのなら同人誌でもやっていれば良い。

自費出版して自分で費用を全負担して本を出せば良い。

 

「商業出版」という出版社が一方的にリスクを負っている状態で、商業出版を通じて本を出しているのに「売れなくても自分の好きなもの書きたい」と言う理論が滅茶苦茶と主張したいのです。

 

利益を出せない人間は切られて当たり前です。

 

切られるのが嫌なら文句を言えないくらい相手に利益を与えれば良い。

それができないのであれば、自分の無力さを呪えば良い。

 

ビジネスの世界は非常にシビアです。利益を出せる人間が正義で、損失を出す人間がゴミという現実を覆すことはできません。

 

賢明な投資家であり続けたければ「ビジネスの原則」をしっかりと意識してください。

 

企業は慈善事業を行なうために存在しているのではないのです。

利益を出さなければ存続できないのです。より多くの会社や人と協力関係を結び、大きなことを成し遂げたければ「とにかく相手に利益を与えること」を第一に優先しなければいけません。


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