高すぎる目標を掲げる会社や人は危険なのか

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元サッカー選手であり、OKラインメンタルトレーナーである森川陽太郎氏は以下のように語ったことがあります。

>高い目標を掲げだしたら要注意

自分が「できない」ということを感覚的にはわかっているけれど、それを受け入れたくない自分がいる。そういう人が自信をなくすと、できない自分と向き合わなくてすむようあえて「高い目標」を掲げようとする傾向があります

「高い目標に向かってがんばっている自分」でプライドを保とうします。
思い切り高い「努力目標」を掲げれば、できなくても傷つきません。周りも「頑張ったね」とか「志高いね」と言ってくれるかもしれません。

こんな風に、自己防衛の意識が働いて高い目標を掲げてしまうと、失敗したときに、傷つかないどころか、「やっぱりダメだった」「どうせ無理だし」など自信を失う瞬間が訪れてしまい、知らず知らずのうちに自己嫌悪に陥ってしまうことがあります。高すぎる目標設定の、恐ろしい副作用です。

出典 http://diamond.jp/articles/-/55962?page=5

この文章を読んで最初に思ったのが、「高すぎる目標を掲げているのにも関わらず目標を達成できない企業」です。例えばgumi(3903)は時価総額8兆円という目標を掲げており、達成できる可能性が低い目標を設定しています。


出典 www.sociapp.net

私はgumiのように高い目標を公言する企業や人を「立派だ」と思っていたのですが、もしかしたらその考えは間違いなのかもしれないと思うようになりました。

上記の文章を見たら分かる通り、「できない目標を設定しておけば今の自分と向き合う必要がなく、高い目標に向かって頑張っているから将来性がある」と自分で判断することが多々あります。

gumiが時価総額8兆円という目標を掲げている件に関しても、「自己防衛意識が働いているから実現がほぼ不可能な目標を設定しているのではないか」と疑っています。

ビジョンを設定して周囲や外部に自分の抱くビジョンを発信するのはとても大切だと思うのですが、そのビジョンがあまりにも壮大過ぎると「大きな目標を追いかけている自分に酔っている」という状態を否定できないのも事実です。

人生は1度しかないのですから、できるだけだけ大きな目標を掲げて努力した方が良いというのは非常に正しい意見です。しかし、あまりにも大きすぎる目標を掲げている人(または企業)はホラ吹きか本物の天才かのどちらかであることが多いのです。

私の知り合いにも「美容師で天下を目指す、美容院を経営してトップを目指す」と公言しつつ、半年も経たない内に美容師を辞めた人間が3人程度いますが、そんなものでしょう。あまりにも高い目標を掲げたところで達成できる方が稀なのです。

しかし、高い目標を設定して周囲に公言することにより、少なからず、「あれ? こいつは実は凄いんじゃないか?」と思って頂くことが可能です。

そうすることによってまだ成功していないのにも関わらず、将来性がある、志が大きいという形で評価して貰えるため、自分のプライドを保つのが容易になります。

ただ、大きなことを成し遂げたければ大きな目標を設定しなければいけないのも事実であり、小さな目標にとどまっている限り偉大な事業を成し遂げることは不可能です。ソフトバンクの孫正義さんは「ホラ吹き野郎」と叩かれていましたが、結局孫さんは大言壮語を吐いて偉大なる経営者になることができました。

ただ、大きなことを言う人の大半は壮大な目標を達成できないまま終わります。自己防衛の意識が働いて大言壮語を述べているのか、本気で目標達成に向けて努力しているのか、この辺りが見極めの難しいところです。


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