トップダウン経営の会社の株を買うべきか?

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トップダウン経営が良い、ボトムアップ経営が良いという様々な議論が巻き起こっていますが、私の意見を述べるとどっちでも良いと思います。


トップダウン経営とは、企業の最高責任者や幹部が事業内容を決めて各事業に作業内容を指示する経営方針になります。いわゆる「お偉いさんが経営方針を決め、作業員はその指示に従う」というスタイルになります。

日本企業ではありがちのスタイルになりますが、トップダウン経営にもメリットとデメリットが存在します。

行き過ぎたトップダウン経営は「ワンマン経営」と呼ばれ、社長が全ての経営戦略を決めて各部門に自由選択肢を与えないというデメリットがあります。しかし、有能な経営者であればトップダウン経営を決行した方が経営効率が高まるため、トップダウン経営が悪いというわけではないのです。

堀江貴文氏が率いるライブドアはトップダウン経営のように見えますが、ボトムアップ経営を実施している部分もありました。

堀江氏が代表取締役社長だった頃のライブドアは「黒字部門は部門責任者にお任せ状態にして、社員の自由度を高める方針」で経営を行なっていたのです。その代わり不採算部門や赤字部門は堀江氏が積極的に口出しして改善を図るという経営スタイルを取っていました。

以前のライブドアは「トップダウン経営とボトムアップ経営が両立していた」と言えます。

トップダウン経営のデメリットは「社員の意見が経営戦略に反映されることが少ない」という点です。そのため、社員のモチベーションが低下しやすく会社の歯車となって働かされている感が漂うのが難点になります。

社長がとても有能で、結果が出せる経営戦略をバシバシ提示できる企業はトップダウン経営の方が良いです。

大企業の中にはボトムアップ経営が浸透しすぎて、「重要なことを決めるのに物凄く時間がかかる」という状態に陥ることも多々あります。これがいわゆる大企業病と呼ばれるものです。

トップダウン経営は「短期間で会社を成長させることができる」というメリットと、「経営戦略がブレにくい」という長所があります。発足したてのベンチャー企業などはトップダウン経営を決行して会社の成長力を高めるのが得策になります。

しかし、トップダウン経営に依存しすぎると「自分で物事を考えて動く社員が少なくなる」というデメリットがあります。

会社が大きくなるにつれてボトムアップ経営に移行していくのが理想だと考えられますが、企業のビジネスモデルによってトップダウン経営が良いのかボトムアップ経営が良いのかは異なります。

例えば、牛丼チェーン店を運営している会社はトップダウン経営の方が良いです。


チェーン店は均一のサービスや価格を維持することが重要になるため、「チェーン店毎に商品の質や値段が異なる」というのは合ってはならないことです。

そのため、価格方針やメニューの提供という重要な判断を下すときは作業責任者に依存するのではなく、上の立場の人間が方針を決めた方が上手くいきやすいのです。

チェーン店は「統一化」が重要になるからです。

しかし、個々の個人能力が重要視されるビジネスはトップダウン経営は向いていません。

ホテルや旅館運営といったサービス業はボトムアップ経営の方が良いのです。

従業員のサービス提供能力がお客様満足度の向上に直結するため、社長がサービスについてあれこれ指示を出すよりも、現場スタッフがサービス向上を意識して改善点を上げていくボトムアップスタイルが適しているのです。

現場の人間の能力が重要になるビジネスはボトムアップ経営、均一化が重要なビジネスはトップダウン経営が向いていると言えます。

トップダウン経営だから良い悪いということに注目するのではなく、会社のビジネスモデルがトップダウン経営に合っているか分析することをお勧めいたします。

ビジネスモデルと経営スタイルが見事に噛み合っている企業は成長を遂げる可能性が高いので、株を買う価値は高いのです。


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