アンザン水産商事【アジ フィッシュ】(AGF)

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・上場市場 ホーチミン証券取引所【HOSE】
・会社名  アンザン水産商事株式会社 【略称:アジフィッシュ(AGIFISH)】
(あんざんすいさんしょうじ 英称:AN GIANG FISHERIES IMPORT & EXPORT JOINT STOCK COMPANY)
・ティッカー AGF
・業種    水産業 (水産・農林業)
・決算    12月
・上場年 2002年9月

・時価総額(百万VND) 511,089.00
・企業価値(EV)(百万VND) 1,334,418.00
・売上高(百万VND) 3,056,403.00
・当期純利益(百万VND) 21,331.85

・1単元価格:197000VND【約946円】

・1株価格19700VND(94.6円)(7/3終値)、最低売買単位:10株、

(VNDはベトナムドンの略称です)

・予想PER51.71倍、実績PBR0.63倍、予想配当利回り9.1% 自己資本比率38.74%

・1株配当 1800VND

管理人評価D

ベトナム株はSBI証券の外国株口座を開設していると取引することが可能です。

【会社紹介】

アンザン水産商事はチャー魚やバサ魚を加工して輸出するビジネスを行なっています。


ベトナム水産企業の大半は「チャー魚やバサ魚」を取り扱っているという特徴がありますが、アンザン水産商事もその例に漏れません。

自前のバサ加工工場を保有しているアンザン水産商事は「バサ魚に付加価値を与えて適正な値段で輸出している」のが注目ポイントです。ただ単にバサ魚を輸出しているのではなく、加工して付加価値を高めることによって利益額を上げる経営戦略を実行しているのです。

「加工して利益額を上げる」のは水産企業であればどこも行なっていることであり、差別化戦略と評価することはできません。

非常にオーソドックスな戦略を実施しているのがアンザン水産商事という会社です。

飲料や化粧品の売買にも携わっているアンザン水産商事は、多角経営で利益を得ています。水生動物用の薬ではビタミンC-AGF112などを販売しており、「バサ魚の加工、薬販売、水産餌料の生産」などが主軸ビジネスになっています。

付加価値を加えた自社商品のラインナップを見てみると、「豆腐バサ」や「パン粉で揚げたバサ」などを販売していることが分かります。


 

【未来は厳しい!? ベトナム水産企業の裏事情】

ベトナム水産企業を分析すると実感するのですが、「どこもかしこも減益決算が続いている」という事実に気づきます。

なぜベトナム水産企業は元気がないのでしょうか?

アンザン水産商事の利益が低下し続けている事実を分析すると、「ベトナム水産市場が振るわない」という真実にたどり着くことができます。米国に対する魚の輸出は26%減で、2014年に入ってから「輸出用の魚の需要が低下している」のが原因になります。

米国だけではなくEUの輸出額も減少し続けているのが痛手で、「主要な輸出国の輸出額が全体的に低下している」のがベトナム水産企業の停滞理由になります。

今は輸出減が続いていますが、アンザン水産商事が取り扱うバサ魚やチャー魚は全世界に需要がある商品になるため、再躍進を図るのは十分に可能であると考えられます。

今後、アンザン水産商事を含めたベトナム水産企業は「厳しい情勢に耐える生存戦略」を実施することが予測されます。

アンザン水産商事のように多角経営で利益を出している会社は良いのですが、チャー魚の輸出のみに頼っているベトナム企業は決算の不振がしばらく続くと予想しています。

成長株投資に適していないベトナム水産企業ですが、「アンザン水産商事は黒字経営を維持していること」に注目するべきです。

 

【アンザン水産商事の財務分析】

アンザン水産商事は2011年から2013年にかけて黒字経営を維持しており、売上高を伸ばし続けています。

2013年通期決算の売上高は3,056,402(百万VND)、営業利益は38,277(百万VND)、経常利益は37,303(百万VND)で、売上高は増加しているものの営業利益・経常利益は2年連続で低下しています。

純利益は21,331(百万VND)で、こちらも振るわない結果で終わってしまいました。

売上高は順調に伸びているのは良いのですが、売上高と反比例して利益額が減少し続けているのが気になります。結局企業は「利益を出さないと意味がない」ので、売上高だけを伸ばしてもアンザン水産商事は成長企業だと評価することはできません。


今はバサ魚の付加価値を更に高め、多角経営を促進させて「輸出ビジネスに頼らない企業体質」を築くのが急務になります。

 

【アンザン水産商事株に向いている投資スタイル】

アンザン水産商事は非常に厳しい株です。

予想配当利回りは日本株と比較してべらぼうに高いのですが、配当利回りの高い株が欲しければクーロンフィッシュ (ACL)を購入すれば良いですし、アンザン水産商事特有の魅力を見つけ出すのが難しい状態です。

配当利回りもクローンフィッシュより低く、利益額を落とし続けている現状を加味すると「優良株」と評価するのは難しいのです。

水産輸出業者の大半は利益額を落としていますが、これは時代の流れとして受け入れるしかありません。

ただ、希望が抱ける意見を述べると、水産輸出ビジネスは斜陽産業ではないと思っています。

魚というニーズがなくなることはないですし、アンザン水産商事は未だに黒字経営を維持している優良企業です。「成長率に期待するのではなく、海外資産の1つとしてアンザン水産商事株を長期保有する」のは悪い戦略ではありません。

ベトナムの輸出情勢が好転すれば、まだ希望の光が見えると予測しています。アンザン水産商事はまだまだ挽回することが可能です。

【予想配当利回りの計算は自力で行なっており、データ参照元はhttp://finance.vietstock.vn/AGF/thong-ke-giao-dich.htmになります。】

(様々な媒体を活用し、ベトナム語を翻訳して記載した情報なので誤りがある可能性があります。投資は自己責任でお願いします。

日本円は現在の為替レートで計算しています。上記の情報は2014年7月3日に記載しました)


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