あかつき、豊商事、プロスペクトは馴れ合いTOBを実施しているのか?

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今回プロスペクトが仕掛けたTOBは圧倒的に緊張感がなく、敵対的買収を仕掛けられた豊商事側も慌てている様子はなく、むしろ悠長と言えるほどゆっくり行動していることが分かります。

普通、唐突にTOBを宣言されたなら豊商事はもっと慌てても良いはずです。更に言えば買収防衛策を取らないという辺りで私はもう、「これはあかつき、豊商事、プロスペクト」の3社がイチャイチャしているだけのTOBなのではないかと思えてきたのです。

普通に考えて今回のTOBは3社にとってメリットだらけなのは間違いのない事実です。

TOBの取得価格が問題になっていますが、これはプロスペクトが協議を通じてTOB取得単価を引き上げればあかつき、豊商事、プロスペクトの全員がwinになるシナリオになります。

豊商事は自社IRで「TOBの取得価格が低い。DCF 法に基づいて算定を行うと妥当の株価は913 円~1,013 円」と述べていますが、現在の豊商事の株価はご覧のとおりになります。


この株価を見ても分かる通り、市場は全く豊商事を評価していないのです。いくら豊商事が「妥当の株価は913 円~1,013 円」と言っても現実はコレ。

更に言えば豊商事は連結業績見通しを大幅に改善したのにも関わらず、結果はコレ。プロスペクトが400円でTOBすると言わなければ、また300円台に戻ってもおかしくない株価の動きになります。

神谷光弘弁護士は豊商事に対するプロスペクトのTOBを敵対的買収だと表現しましたが、実は敵対的TOBと言った方が利益はあるのです。なぜならば日本では2000年以降敵対的TOBが上場企業同士で成功した例はないのですから、敵対的TOBだと言っておけばもし成功したときに大きく名声を広げることができるからです。

あかつきがホワイトナイトとして名乗りを上げる可能性も否定できませんが、その場合でもプロスペクトは損をしません。

更に言えば豊商事は「公開買付者と協議を拒むものではない」と述べており、買収防衛策を取らない点を分析しても、「いきなりTOBを仕掛けられた割には随分平和だな、おい」と思うわけです。

更に言及すると本気でTOBが嫌なら自分から「妥当の株価は913 円~1,013 円」なんて言わないですよ! こんな文章を出してきた時点で納得していないのはTOB価格であるのは理解できるはずです。本当に嫌だったら大幅増配を行って買収防衛策を取るはずですから。

緊迫感がない今回のTOB。

これが本当にガチの敵対的TOBであるのか、私は本気で疑問に思うのです。ガチにしては豊商事の行動は遅すぎますし、かなりのんびりした印象を受けます。

過去の事例に照らし合わせて考えると、今回のTOBは敵対的と言う割には色々とありえないんですけどね。

ガチの敵対的買収を仕掛けられたアコーディア・ゴルフが何をしたか勉強すれば、いかに今回のTOBがのんびりしていてじゃれ合いに見えるのか理解して頂けるかと。

9割配当で敵対的買収に対抗!ゴルフ場最大手アコーディアが捨て身の防衛策

危機感もなければ切迫感もない。それどころか反対しつつも協議を拒まず、買収防衛策も取る予定がない豊商事。これが本当に敵対的TOBだと言えるのだろうか……。


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