朝日工業社 (1975)

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・上場市場 東証1部
・会社名 株式会社朝日工業社
(あさひこうぎょうしゃ 英称:ASAHI KOGYOSHA CO., LTD.)
・証券コード 1975
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1940年8月
・上場年  1971年4月

・1株価格379円(4/4終値)、最低売買単位:1000株、1単元価格:約37万9000円

・予想PER25.78倍、実績PBR0.65倍、予想配当利回り3.96%

管理人評価D

【会社紹介】

朝日工業社は空調・衛生工事を行なって利益を得ています。


衛生設備工事の設計施工能力に定評がある朝日工業社は、「人々の豊かな暮らしを実現する最適空間の創造」に努めてきました。めまぐるしく変化する情勢に対応するために既存技術の「質」を向上し、技術者の育成に力を入れています。

お客様から「信頼され、必要とされる企業」を目指している朝日工業社は、信頼の重要性を強く意識していると評価することが可能です。

信頼を軽視するビジネスマンも多いのですが、私はビジネス成功で重要になるのは「信頼」だと思っています。

他社やお客様と強固な信頼関係を築かなければ持続的発展を成し遂げるのは難しくなりますし、信頼は自分の行動の裏返しだと考えています。つまり、人様から信頼されない行動を続けているといつか手痛いしっぺ返しを受けるのがこの世の真理になります。

2014年4月1日に朝日工業社は「脱談合」を宣言しました。

朝日工業社の社員が公正取引委員会から刑事告発を受け、東京地方検察庁から起訴されたのです。以前から談合の断固排除を述べていた朝日工業社ですが、このような結果を招いてしまったのは非常に残念です。

「お客様から信頼される経営」を実践するために朝日工業社は再度脱談合を宣言したのです。

代表取締役社長の高須康有氏は、「談合しなければ取れないような仕事は、当社グループが行なうべき仕事ではない」と述べており、脱談合に対する強い意欲が伺えます。

失った信頼を取り戻すのは難しいのですが、私は高須氏が主張する「誠実な着実な経営」を支持したいです。

【第15次中期経営計画を策定した朝日工業社】

朝日工業社の注目ポイントは新たに策定した中期経営計画です。

「企業価値の向上」という明確な目標を定めており、利益重視の受注体制を貫いて純利益を上げることを狙っています。設備工業事業で多大な売上を確保している朝日工業社は、「設備工事の受注額が経営を左右する」と分析することが可能です。

朝日工業社の取り巻く環境は決して良いものではありません。

設備投資の受注競争は激しさを増し、価格競争が激化している状態です。価格競争が厳しくなると適正な利益を出すのも難しくなります。

しかし、朝日工業社は「信頼される企業」という目標を掲げているのが素晴らしいのです。

最後に生き残るのは「確かな実力を持ち、信頼できる企業」です。高須社長の考え方や経営方針に賛同できる方は、株を買って朝日工業社を応援するのが良いでしょう。

【朝日工業社の財務分析】

朝日工業社は2013年通期決算で赤字を出してしまいました。

2013年通期決算の売上高は594億9600万円、営業利益はマイナス14億5400万円、経常利益はマイナス13億900万円で散々な結果を残しています。純利益もマイナス10億6700万円になっており、この結果はかなり酷いです。

来期は黒字決算が予測されています。

受注競争が厳しいのが悪材料になりますが、機器製造販売で黒字化を達成したのが素晴らしいです。今後は営業体制を強化し、新規顧客を獲得して利益額を増やすのが望ましいです。

財務面は微妙です。

自己資本比率は35.8%。有利子負債額は42億3000万円で、普通の財務状態です。

【朝日工業社株に向いている投資スタイル】

朝日工業社は非常に厳しい株です。

朝日工業社を取り巻く経営環境が厳しいというのも悪材料になります。持続的成長を遂げていないので成長株投資を実行するのも難しく、PER値も高いので割安株投資に適していません。

「配当利回りの高さを活かす配当金狙いの投資」を選択するのも1つの手になりますが、私はお勧めしません。

赤字になっても安定配当を支払ったのは素晴らしいのですが、朝日工業社は財務状態が良い株ではないのです。更に言えば朝日工業社より配当利回りが高い黒字株は他にも存在するので、わざわざ朝日工業社株を買うメリットが見当たらないのが難点です。

株としての総合力は全体的に低く、投資先として魅力とは思えません。

(上記の情報は2014年4月6日に記載しました)


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