アサツー ディ・ケイ (9747)

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・上場市場 東証1部
・会社名  株式会社アサツー ディ・ケイ
(あさつー でぃ・けい 英称:ASATSU-DK INC.)
・証券コード 9747
・業種     サービス業
・決算    12月
・設立年  1956年3月
・上場年  1987年10月


管理人評価D

【会社紹介】

アサツー ディ・ケイは広告代理業務を行なっている会社です。

広告業界で第3位という地位を築くことができましたが、創業当初は社員が4人しかいませんでした。


現在東証1部に上場している会社でも低人数からスタートした企業は意外と多く、創業時社員数が少ないから将来の業績も暗いと考える必要はありません。東証1部に上場している会社の創業時最低社員数はディップ (2379)の1名でした。つまり社長だけです。

アサツー ディ・ケイは「全員経営」という価値観を大切にしています。

社員一人ひとりが経営者としての視点を身につけ、クライアントの期待に応えるのが全員経営の強みになります。

海外進出も積極的に行なっており、アジアの広告マーケット拡大を予見して他社に先駆けて中国に進出するなど、先見性の高さは抜群です。

アサツー ディ・ケイは全メディアに広告を展開しており、お客様の様々なニーズに応える姿勢を築いています。全員経営という経営理念を維持し、社会の変化に対応していく体制を整えているのが長所です。

【アサツー ディ・ケイの社風】

アサツー ディ・ケイはフラットな社風として知られており、若手の抜擢を積極的に行なう経営を実現しています。

「アイデアに立場はない」という考え方を主流に置いており、優れたアイデアを提案できる人材が大きな仕事を任されます。アサツー ディ・ケイがクライアントの期待に見事に応えることができるのも、アイデア重視の経営スタイルが見事に機能しているからです。

会社のスタイルを個々に押し付けるのではなく、社員の自主性を重視する方針を取っているアサツー ディ・ケイは責任感に優れた社員が多いです。

自由には責任が伴うものですが、アサツー ディ・ケイは「全員経営」を達成するために自分から考えて動ける社員を多く抱えているのです。

会社によって「作業員は会社のシステムを維持する歯車的な存在」として扱うこともあるのですが、アサツー ディ・ケイは違います。「アサツー ディ・ケイにお願いしたい」という付加価値を創るために、常に自主性を発揮できる環境を整えているのが1番の注目ポイントです。

【アサツー ディ・ケイの財務分析】

アサツー ディ・ケイは2010年通期決算で46億5600万円の赤字を出してしまいましたが、翌年以降は黒字経営を維持しています。

2012年通期決算の売上高は3508億2200万円、営業利益は31億7500万円、経常利益は53億1400万円で前年度と比較して利益額を落としてしまいました。しかし、純利益は27億8100万円まで向上しており、1株益も65.8円にアップしています。

早期退職者を募集して5億円の人件費削減に成功したアサツー ディ・ケイは、いまいち振るわない状況が続いています。テレビ広告の出稿数が減少したのが痛いのですが、ネット広告は好調を維持しています。

財務面は優秀です。

自己資本比率は57.2%。有利子負債は3億5800万円で、かなり有利子負債額は少ないと判断することができます。

【アサツー ディ・ケイ株に向いている投資スタイル】

アサツー ディ・ケイは色々と厳しい株です。

成長性に長けているわけではありませんし、配当利回りも高いわけではありません。昨年は特別配当を出した実績があるのですが、現在の配当利回りは0.79%でかなり低い数字を示しています。

予想PERは41.11倍、実績PBRは0.83倍でPER値が高すぎるのも難点です。

割安株投資にも向いておらず、成長株投資を実行するのも厳しい現在のアサツー ディ・ケイは旨味が少ない株として分析しました。

売却益を狙うのも苦労しそうですし、インカムゲインも大して期待できないアサツー ディ・ケイ株は積極的に投資したいと思える要素が少ないのが難点です。株主優待も実施していないため、個人投資家にとって魅力的だと思える部分が薄いのは残念です。

財務面は良いので資産株投資を実行することは可能ですが、かなり微妙な株であることに変わりはありません。

(上記の情報は2014年1月27日に記載しました)


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