エンシュウ (6218)

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・上場市場 東証1部
・会社名  エンシュウ株式会社
(えんしゅう 英称:ENSHU Limited)
・証券コード 6218
・業種     機械
・決算    3月
・設立年 1920年2月
・上場年 1953年8月

・1株価格111円(5/22終値)、最低売買単位:1000株、1単元価格:約11万1000円

・予想PER7.82倍、実績PBR0.89倍、予想配当利回り0%

管理人評価D

【会社紹介】

エンシュウは自動車用工作機械や工作機械の製造・販売を行なっている会社です。


品質絶対を基本に設定しており、お客様第一主義に徹して自社商品を販売しているのが強みです。工作機械事業部門ではシステム機や汎用機を製造しており、光関連事業では「高出力半導体レーザー樹脂溶着システム」を開発しております。

輸送機器事業ではオートバイエンジンやスノーモービル・ゴルフカー・バキー車の部品加工の組立などを行なっています。

柔軟な思考を重視する経営スタイルを貫いており、効率的な経営を実践して利益額を高める戦略を実行しています。

利益配分に関しては「安定的に利益を還元する」と公言していますが、実際のところ現在は無配です。配当金を支払っていないのでエンシュウは配当金目当ての投資には向いておらず、売却益に期待するのが最善となります。

【海外売上高比率が高いエンシュウ】

エンシュウは2014年の海外売上高比率は全体の56%を維持しており、国内よりも海外の売上高の方が高いのが特徴です。

海外売上高比率が高いエンシュウはグローバル企業として活躍しているのがウリです。

1つ気になる点を挙げるとすれば、2014年度の借入金依存度は38.1%という高い水準を保っていることです。借金に依存していると有利子負債の返済がキツくなってしまい、新たな設備投資を行なうことも難しくなるので借金に頼る経営は良策ではありません。

現在、エンシュウが配当金を支払っていないのも有利子負債の多さが原因になっていると考えられます。

エンシュウは現在の状況を打破するために内部留保の拡大を経営戦略に設定しており、実際に毎年借入金依存度を下げているのが分かります。

「配当金を支払うのがキツいが、毎年借入金依存度を下げている」という事実をどう評価するかが問題になります。配当金を重視している投資家はエンシュウと相性が悪いでしょうし、

逆に「会社経営を重視している投資家」はエンシュウの経営方針に賛同を抱くはずです。

【エンシュウの財務分析】

エンシュウは2011年から2014年にかけて黒字経営を維持しています。

2014年通期決算の売上高は310億6000万円、営業利益は14億4200万円、経常利益は15億6500万円で売上高は増加しているものの、営業利益・経常利益は前年度より低下しています。純利益も14億5900万円に落ち込んでおり、利益額を落としてしまったのが残念です。

来期も利益額の低下が予測されています。

海外案件は回復歩調を維持しており、「海外に強いエンシュウ」という特徴は守られている状態です。

財務状態は悪いです。

自己資本比率は23.6%。有利子負債額は135億8200万円で、自己資本より有利子負債額の方が多いです。

【エンシュウ株に向いている投資スタイル】

エンシュウは非常に厳しい株です。

減益を発表し、来期の業績予測も減益となっているので成長性に期待するのは困難です。特に気になるのは財務状態の悪さで、配当金も支払っていないので長期投資に向いているとは思えません。

黒字経営を維持しているエンシュウは会社として評価すると優秀ですが、投資家の立場として考えると利益を受け取るのが難しいと予測しています。

予想PERやPBR値が低く、割安株投資に向いているのが長所ですが、エンシュウ以外にも優良割安株は存在しているので他の株と比較するとエンシュウの価値は落ちてしまいます。

エンシュウの経営戦略に賛同できる方は、エンシュウの株を買ってもいいでしょう。

(上記の情報は2014年5月22日に記載しました)


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