井筒屋 (8260)

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・上場市場 東証1部
・会社名 株式会社井筒屋
(いづつや 英称:IZUTSUYA CO.,LTD.)
・証券コード 8260
・業種     小売業
・決算    2月
・設立年  1935年7月
・上場年  1961年12月


管理人評価E

【会社紹介】

井筒屋は北九州市を地盤にして百貨店を経営している会社です。

「奉仕こそ繁栄の基」という心構えを抱いており、奉仕の精神を重視しています。企業活動で奉仕の精神を掲げても利益が出ないのでは?という疑問を抱く人もいますが、奉仕の心は商売を成功させるために重要です。

会社は利益を出さなければいけない存在です。利益度外視で奉仕活動を行なうのは株主の立場からすると困惑材料になりますが、お客様に奉仕して信頼を得るのは長期発展を図るために有効です。


小倉店は本店として活躍している店舗で、売上向上に繋がる面白い取り組みを行なっています。

注目したいのは「雨の日サービス」という制度で、午後5時に北九州市で雨マークが出たら翌日は雨の日サービスを決行するのです。雨の日は商品が安く購入できたり、駐車場がプラス1時間無料で使えたりと、「雨の日がお客様にとって嬉しい」と感じる取り組みを行なっています。

様々なテナントが存在する小倉店は地元住民の好感度も高いのです。

【撤退戦を続けてきた井筒屋】

成長企業が攻勢を続ける精鋭軍であれば、経費削減して規模を縮小している会社は撤退戦を決行する軍隊と似ています。

井筒屋は厳しい環境下に晒されており、成長性の薄い百貨店ビジネスに身を置いているのはかなり気になります。人件費を削減し、適正な規模を維持することを目的にしています。

2010年に33億800万円の赤字を出した井筒屋は経営陣のテコ入れを実行しました。

その結果、翌年は黒字経営を達成することができましたが年々売上高が低下しています。不採算店を閉店しているので売上が下がるのは仕方ないのですが、利益が出ていれば上々です。

無理に大規模経営を維持する必要はないと時折思います。

拡大戦略を続けて破滅する会社が存在することを考えると、器にあった経営を行なうのが企業が長生きする道になるのです。

投資家視点で言えば「成長できない会社は価値が低い」と断言せざるを得ないのですが、会社存続という視点で考えた場合井筒屋の撤退戦略は好意的に受け止めることができます。ある程度規模を縮小し、経営状態が良くなったら拡大路線を歩むこともできます。

もちろん成功率は物凄く低いのですが、可能性はゼロではありません。

今は拡大戦略にこだわらず、利益を出し続ける体質を築くのが得策になります。

【井筒屋の財務分析】

井筒屋の近年の決算は悪くありません。成長していないという弱点はありますが、2013年通期決算は21億7900万円の純利益を上げて前年度より利益額を増やすことができました。

しかし、売上高と営業利益は低下しています。872億8500万円の売上高と29億2300万円の営業利益は解釈が難しい数字になります。前年度より営業利益額が下がっているのはマイナス評価ですが、利益は出ているのでそこまで悲観的にならなくても良いのです。

1番気になるのは市場が縮小していることです。

小倉本店や黒崎店の高額商品の売れ行きは良く、食品もまずまずの売上でした。しかし、光熱費の高騰などによって営業利益は更に低下する見込みです。

財務面は良くないです。

自己資本比率は16.2%。自己資本が110億円で、有利子負債額が305億6900万円です。自己資本より有利子負債額が多いのは結構危険です。

更に言えば利益過剰金がマイナス174億3600万円というデータも気になります。安定株を求めるのであれば、利益過剰金がマイナスの会社は見送り対象になります。

【井筒屋株に向いている投資スタイル】

井筒屋は割安株投資に向いています。

予想PERは6.33倍で実績PBRは0.92倍、割安性が高いと判断することができます。現在の株価は1株88円で非常に株価が安いため、多くの株数を揃えられるのが魅力です。投資資金が少なくても大きな売却益を狙えるのです。

率直に本音を語ると、現在の井筒屋は割安性以外に秀でた部分がありません。

来期も利益低下が予測されるので成長株投資に全く向いていません。市場のパイが縮小している業界に属す会社は成長株投資を実行すべきではないのです。財務面も良くないので資産株として計算することもできません。

長期保有するメリットが薄いのも難点です。

現在の予想配当利回りは0%でインカムゲインに期待するのも不可能です。今後もしばらく配当金を支払うことはないと予測できるため、こつこつ配当金を受け取ることもできません。

結局割安性を活かして売却益を狙うのが1番になります。投機株として評価している人もいますが、デイトレードが不得手な方は投機は避けるのが賢明です。

【井筒屋の株主優待】

2月、8月の権利確定日に井筒屋株を1000株以上保有していると以下の株主優待を受け取ることができます。

・1000株以上保有で7%割引の買物優待券10枚

・3000株以上保有で7%割引の買物優待券20枚

・5000株以上保有で7%割引の買物優待券30枚

・10000株以上保有で7%割引の買物優待券50枚

・1000株以上保有で自社インターネットショッピングサイトの買物優待割引(7%)

買物優待券の割引は一部商品を除くので注意してください。買物優待券は2000円以上の買物1回につき1枚利用することができます。

参照URL http://corp.izutsuya.co.jp/ir/yutai/

(上記の情報は2014年1月4日に記載しました)


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