奥村組 (1833)

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・上場市場 東証1部
・会社名   株式会社奥村組
(おくむらぐみ 英称:Okumura Corp)
・証券コード 1833
・業種     建設業
・決算    3月
・設立年  1938年3月
・上場年  1962年9月

管理人評価D

【会社紹介】

奥村組は準大手ゼネコンとして活躍している会社です。


「堅実経営・誠実施工」を信条に掲げている奥村組は長期投資に適した会社だと分析することができます。堅実経営を通じて持続的に利益を上げ、社会の発展に貢献する奥村組は建築業務を通じて会社規模を高める戦略を練っています。

震災復旧工事や復興事業の需要が高まっているのは良いのですが、建設技能者不足による労務費拡大が経営の足を引っ張っています。

経営効率の改善、顧客対応能力や技術力の向上を通じて企業の競争力を高めている奥村組は、企業基盤を強靭にして安定経営を維持できる体制作りを整えている最中です。

土木事業では採算性を重視して選別受注を徹底しており、効率良く利益が出る経営戦略を練っているのがポイントです。建築事業は価格競争をできるだけ回避し、需要拡大が期待できる「建築ストックの維持・活用分野」に経営資源を投入しています。

不動産事業も展開している奥村組ですが、不動産事業の重要な役割は「安定収益の確保」です。

不動産事業を発展させ、安定収入を確保することを望んでいる奥村組は貸賃用不動産を積極的に取得して収益力を増す予定です。

【自社技術を生み出す奥村組】

奥村組の最大の注目ポイントは「自社で新技術を生み出せる点」です。

シールドトンネルの急速施工に適した「六角形セグメント」を初めて生み出したのは奥村組です。リサイクル率向上に役立つ「リ・バースコンクリート」を開発したのも奥村組です。

リ・バースコンクリートは解体で発生したコンクリートの塊を100%使用しているという特徴があり、地球環境に優しいコンクリートとして注目を集めています。

他にも多数の自社技術を開発している奥村組は、高度な技術力を持つ優良企業として輝き続けているのです。

奥村組の技術力を支えているのは茨城県つくば市にある技術研究所です。

独自の技術研究所を保有して技術力底上げを図っている奥村組は、「技術開発能力に長けている」と評価することができます。

【奥村組の財務分析】

奥村組は2012年通期決算で29億5800万円の赤字を出しましたが、現在はV字回復を果たしています。

2013年通期決算の売上高は1965億5400万円、営業利益は13億3900万円、経常利益は35億6300万円で素晴らしい結果を残すことができました。純利益額は26億8300万円で、前年度の赤字決算が嘘だと感じるような飛躍的な結果を残すことができたのです。

しかし、来期は営業利益が低下する見込みです。

土木事業は復興関連工事が増加したのが良く、福祉施設の建設によって建築事業が伸びたのも良いです。

しかし、労務費の高騰により営業利益が低下するのが懸念材料です。労務費高騰問題は他の建築会社も同じ悩みを抱えているので仕方がないのですが、コストを下げて利益率を高める戦略を練らないと利益を増やすのは難しいです。

財務面は良いです。

自己資本比率は54.1%。有利子負債額は131億9800万円で、自己資本比率がそれなりに高いので長期投資に向いています。

【奥村組株に向いている投資スタイル】

奥村組は長期投資に適した株です。

堅実経営を実践している点と財務状態が優良という長所を分析すると、長期投資と相性が良いことが分かります。成長性に期待できないのが難点で、成長株投資を実行したければ他の株を探すべきです。

現在の予想PERは51.48倍、実績PBRは0.72倍で株価はかなり割高です。

成長性や割安性を総合的に分析した結果ですが、奥村組は売却益狙いの投資に向いていません。奥村組株で儲けたければ長期投資に徹してインカムゲインを受け取り続けるのがお勧めです。

現在の予想配当利回りは1.99%で特別美味しい株ではありませんが、長期保有に向いている点は高く評価すべきです。

投資家の旨味という観点から考えると、少し物足りないと感じるのが正直な感想です。

(上記の情報は2014年2月11日に記載しました)


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