黄色主義、一族主義の謎企業であるファナック(6954)

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日本を代表する優良企業の1つにファナック(6954)という企業が該当します。

この会社、本当に独特で謎企業であることで有名です。私は「本気で変わっている企業」が本当に好きで仕方ないのですが、ファナックほど優秀でおかしな企業はなかなか存在しないでしょう。

ファナックは黄色主義を貫いている独特な会社であり、何から何まで黄色に染め上げています。工作機械用NC(数値制御)装置で世界首位を獲得しており、産業用ロボや小型マシニングセンタも展開しているファナックはものづくり企業として名声を得ています。

特筆すべきは黄色に対するこだわりです。


出典 http://matome.naver.jp/odai/2135056481922712401

上記の画像はファナックの機械であり、全ての機械がほとんど黄色です。この機械を別の色に染めようとすると営業マンに怒られるという逸話も残っており、ファナックの黄色に対するこだわりは尋常ではありません。


出典 http://matome.naver.jp/odai/2135056481922712401

上記の写真を見ても分かる通り、営業車も会社も黄色に染まっています。ファナックの制服も当然ながら黄色で、「日本を代表する黄色企業」として注目を集めています。

「黄色にこだわるのは、東洋(古代中国)で皇帝・皇位を表す色だから」という説が濃厚ですが、ファナックの創業者が黄色が好きだったから全て黄色に染めたというエピソードも存在します。

ファナックが面白いのは高品質のロボットを販売しているだけではなく、「一族絶対主義」を貫いて黒字経営を維持しているところです。

ファナックは昔から創業者の稲葉一族が支配している会社であり、「稲葉家がファナックという会社を掌握している」と捉えることも可能です。要するにファナックは稲葉家という一族が支配経営を行っている会社であり、かなり独特な経営を実行して黒字経営を維持しているのが凄いのです。

当然のことながらホームページも全て黄色。有利子負債はゼロ。利益剰余金は1兆4000億円以上も存在するファナックは東証1部を代表する優良企業であるのは間違いないでしょう。

しかし、配当性向は30%を維持しており、安定配当を支払っているわけではありません。正直言ってあまり株主還元を意識しているイメージはないのですが、ここまで突き抜けていると逆に「アリなんじゃないか?」と思えるのが不思議です。

一般的に一族主義のワンマン経営は良くないと言われていますが、ファナックみたいに創業者一族の意向通りに物事を進めて結果を残しているのであれば、ワンマン経営もアリなのではないかと思えてくるのです。中途半端なワンマンはダメですが、ファナックみたいに突き抜ければ逆にアリだと思います。

何でもかんでも突き抜けてしまえばそれが個性になるんですよね。

本気で面白い会社はものづくり企業に多いです。ホワイト経営を実践している未来工業 (7931)もものづくり企業ですし、黄色に染め上げているキャッシュ豊富な優良企業のファナックもものづくり企業です。

IT企業にも面白い会社は多々存在しますが、それ以上に腐るほど面白くない会社が多いのです。どちらかと言うと「面白いと評価されたいがために成功している面白い企業の猿真似をして、完全に滑っているITベンチャー企業」が多いように感じています。

しかし、ものづくり企業は別。

ものづくり企業で面白い会社は本気で面白いのです。小手先の猿真似を実践するのではなく、「そもそも面白いとかを意識しないで自分の好きなこと(自分が良いと思ったこと)をしているから面白い」のだと分析しています。

人間に対しても同じことが言えますが、中途半端な個性よりも突き抜けた個性の方が有利なんですよ。突き抜けた個性を発揮すれば「ああ、あの人はああいう人だから……」という形で認識して貰えますし、それがアリという形で評価されるのです。

結果を出して個性を発揮している会社(人)は本当に強いです。完全な差別化に成功してるのですから。

持続的に株価を伸ばし続けているファナック (6954)は投資先としての魅力があります。色々謎が多い企業になりますが、ここまで突き抜けた個性を発揮している点は間違いなく面白いです。


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