藤田観光 (9722)

LINEで送る
Pocket

・上場市場 東証1部
・会社名  藤田観光株式会社
(ふじたかんこう 英称:Fujita Kanko Inc.)
・証券コード 9722
・業種     サービス業
・決算    12月
・設立年  1955年11月
・上場年  1963年3月


管理人評価D

【会社紹介】

藤田観光はホテルやゴルフ場を運営している会社です。


ホテル椿山荘東京や大阪の太閤園が藤田観光の主力施設となっており、様々なホテルを運営して利益を上げる体質を築いているのが長所です。

「中期経営計画」を設定している藤田観光は、各分野の事業基盤の強化を図ることを目的としています。

太閤園でプライベート空間が味わえる「桜苑(おうえん)」をオープンしたり、営業系システムの更新を行なって業務効率の向上を図ったり、様々な面で合理化を目指す藤田観光の経営戦略を評価する投資家も多いのです。

「美味しいから始まる料理」を目指してお客様が満足する料理を提供したり、「快適から始まる施設」を実現するために施設環境を更に向上させたりと、既存資産のクオリティを高めることに力を入れているという特徴があります。

少し気になるのは不動産周辺事業の失敗です。

藤田観光グループは一時期不動産分譲事業に力を入れていた時期があったのですが、現在も不動産管理や水道インフラなどの事業を継続しています。しかし、これらの事業は不採算になっていることが多く、藤田観光にとって芳しくない結果を残しているのがかなり気になります。

「不採算事業なら撤退すれば良いのでは?」と思うのが普通ですが、撤退を決断するとそれ相応の資金が必要になるので株価が下がる可能性があるのです。一時的に決算が悪化する可能性を秘めているのがネックです。

【藤田観光のビジネス】

個人的に注目したいのはワシントンホテル事業です。

藤田観光は首都圏を中心にワシントンホテルを運営しており、ホテルの利用収入を得ているのが注目ポイントになります。

新宿ワシントンホテルや秋葉原ワシントンホテルなど、首都圏の人が多く集まる場所にホテルを構えているのは高く評価することができます。全国展開を達成しているので震災リスクも分散することができますし、ホテル運営を通じて利益を上げているのはかなり良いです。

また、藤田観光は温泉テーマパーク「箱根小涌園ユネッサン」や様々な観光施設を保有しているという特徴があります。子会社を通じて清掃事業や運営受託業務などでも利益を上げており、多角的に利益を上げる体質を築いているのはポジティブに捉えて良いのです。

【藤田観光の財務分析】

藤田観光は2011年通期決算で35億4400万円の赤字を出してしまったのですが、翌年は見事に黒字回復を果たすことができました。

2012年通期決算の売上高は604億9800万円、営業利益は8億7700万円で前年度より営業利益が低下したのが気になります。経常利益は6億3000万円、純利益は3億6800万円で、黒字経営を取り戻したのは素晴らしいです。1株益も3.1円に回復しています。

来期も増益が期待できます。

ホテルの稼働率向上によって宿泊数が増えたのが大きいです。広島や仙台のワシントンホテルの活躍が目覚ましく、宿泊単価が向上した事実も見逃せません。

財務面は良くないです。

自己資本比率は24.7%。420億8300万円の有利子負債が財務面を悪化させているのは確かです。今後は有利子負債を今以上に削減し、健全な財務状態を取り戻すことを期待したいです。

【藤田観光株に向いている投資スタイル】

藤田観光は色々と物足りない株です。

成長性に長けているわけではありませんし、赤字決算を出したことがあるので安定株投資を実行するのも不向きです。財務状態が悪いので資産株として評価するのもお勧めできません。

現在の配当利回りは1.06%で旨味が薄いことが分かります。

予想PERは91.95倍というとんでもない数字で、実績PBRは1.86倍です。割安株投資に向いていないので売却益を狙うのも難しく、配当金収入も大して期待できない現在の藤田観光株は優良株と評価することはできません。

【藤田観光の株主優待】

6月、12月の権利確定日に藤田観光の株を1000株以上保有していると以下の株主優待を受け取ることができます。

・1000株以上保有で宿泊・レストラン・施設共有優待券10枚

・3000株以上保有で宿泊・レストラン・施設共有優待券20枚

・5000株以上保有で宿泊・レストラン・施設共有優待券30枚

ホテル宿泊料金は50%割引です。レストラン飲食料金は20%割引で、「箱根小涌園ユネッサン」・「下田海中水族館」の入場料は50%割引になります。

・1000株以上保有で提携施設優待券3枚

・3000株以上保有で提携施設優待券6枚

・5000株以上保有で提携施設優待券9枚

提携施設優待券の割引限度額は1万円になります。

参照URL http://www.fujita-kanko.co.jp/company/ir/stock/return.html

(上記の情報は2014年1月24日に記載しました)


スポンサードリンク