フルキャストホールディングス (4848)

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・上場市場 東証1部
・会社名  株式会社フルキャストホールディングス
(ふるきゃすとほーるでぃんぐす 英称:FULLCAST HOLDINGS CO., LTD.)
・証券コード 4848
・業種     サービス業
・決算    12月
・設立年  1990年9月
・上場年  2001年6月


管理人評価D

【会社紹介】


フルキャストホールディングスは人材派遣会社の「フルキャスト」を傘下に置いている持株会社です。


改正労働者派遣法が施行された影響により、フルキャストホールディングスの経営戦略も大きく変わりました。改正労働者派遣法を簡単に説明すると、「労働者の保護を目的とするため、日払い派遣は原則禁止」という法律です。

フルキャストホールディングスの主力事業は「日払い派遣サービス」だったのですが、現在はアルバイト紹介事業やアルバイト給与管理サービスなどに力を入れています。

日雇い派遣ビジネスを継続できなくなったのは痛いです。

しかし、フルキャストホールディングスは「ビジネスモデルを転換する」という思い切った決断を下し、「短期労働市場」にマーケットを変更しています。

長期成長を目指して躍進を図るフルキャストホールディングスは、「当たり前のことをしっかりやる」ことを意識して日々の業務に取り組んでいます。オペレーション体制や営業体制を築き直し、継続的に発展するための種を撒いているのが現在のフルキャストホールディングスです。

3年後や5年後の成長に備えて今は基礎固めを徹底しています。

短期的に収益が落ちても、数年先の明確なプランを設定しているフルキャストホールディングスは個人的にかなり好印象です。

【フルキャストホールディングスの事業内容】

フルキャストホールディングスは短期人材紹介事業や長期人材紹介事業などを手がけています。

企業の生産性向上を目的として派遣事業を続けているフルキャストホールディングスは、短期業務支援事業がメインになっています。この事業を担うのは株式会社フルキャストで、短期人材サービスのパイオニアとして活躍している実績があります。

企業が抱える問題をしっかりと分析し、問題改善に向けた提案をするのが武器です。短期派遣を通じて他企業の利益向上に貢献しているフルキャストは、他企業にとってありがたいビジネスを行なっていると評価することができます。

警備業務一括受託を行なっている株式会社フルキャストアドバンスも、フルキャストグループの売上を高めるために重要な存在となっています。

前述したとおり、フルキャストホールディングスはビジネスモデルを変更している会社です。短期的に利益が下がるのは仕方がないと受け止め、数年後の躍進に期待するのが長期投資家の役目ではないでしょうか。

【フルキャストホールディングスの財務分析】

フルキャストホールディングスは非常に決算の評価が難しいです。

2012年決算の売上高は368億9600万円、営業利益は17億7900万円で、経常利益は17億7200万円、純利益額は14億2700万円です。売上高や営業利益は増加しているのですが、純利益は前年度より低下しています。1株益も37.1円に落ち込んでいるのです。

来期は営業利益の低下が予測されます。

想定は下回ったものの黒字化を達成しているのは大きいです。市場規模の大きい給与管理代行ビジネスに力を入れて更なる躍進を図ります。GPS情報を活用した短期人材サービスの強化も意識しているフルキャストホールディングスは、既存事業の育成に全力を注ぐ予定です。

財務面は良いです。

自己資本比率は69.7%。有利子負債は10億円で、自己資本額は57億4300万円です。まだまだ財務面改善の余地がありますが、高い自己資本比率を保っているのは魅力的です。

【フルキャストホールディングス株に向いている投資スタイル】

フルキャストホールディングスは将来の成長に期待する成長株投資が適しています。

成長性が悪いと評価している投資家も多いのです。確かにデータだけを見たら成長株投資には適していません。しかし、ビジネスモデルの転換が良い方向に転がればフルキャストホールディングスは苦境をチャンスに変えることができます。

ある意味で今後の展開が楽しみな会社です。

フルキャストホールディングスの未来を信じている人は5年後を見据えて株を保有するのがお勧めです。

現在の予想配当利回りは0%。

インカムゲイン収入には期待できないので、売却益狙いの戦略を貫くしかありません。株価が割高なのもネックです。現在の予想PERは26.79倍で実績PBRは2.02倍です。割安株投資に向いていないデータであることが分かります。

ビジネスモデルを転換した直後は利益が減って当然です。大切なのは将来の成長であり、明確な成長プランを築いているフルキャストホールディングスを高く評価してもおかしくはないのです。

現在は株としての旨味がかなり少ないので、投資先として微妙と分析しているのが私の本音です。

しかし、未来を見据えて投資したい人はフルキャストホールディングス株と相性が良いのです。

(上記の情報は2014年1月19日に記載しました)


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