林兼産業 (2286)

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・上場市場 東証1部
・会社名  林兼産業株式会社
(はやしかねさんぎょう 英称:Hayashikane Sangyo Co., Ltd.)
・証券コード 2286
・業種     食料品
・決算    3
・設立年  1941年1

・上場年  1962年5月


管理人評価E

【会社紹介】

林兼産業は食料品や飼料の製造販売ビジネスを行なっている会社です。

「美味しさを通じて皆様に貢献したい」という理念を抱いている林兼産業は、美味しさを追求した自社商品を販売し続けてきました。

「霧島黒豚」と呼ばれている自社生産銘柄豚が有名で、専用飼料の開発から飼育まで一貫した体制を築いている林兼産業は「独自ブランドを保持する企業」として評価することができます。


飼料事業では「良質かつ、経済的な飼料」を販売することを心がけており、日本の水産業や畜産業に大きく貢献してきた実績があります。特に水産養殖業界からの期待が大きく、今後も飼料開発を進めて良質な飼料を安定販売することが望まれています。

「真心」という付加価値をつけて激動の時代を生き残ろうとしている林兼産業ですが、長年続いている赤字経営から抜け出すのに苦労しています。

赤字決算を打破するために顧客満足度の向上に努めている林兼産業は、日本企業らしい真心が詰まった会社として評価されています。

誠実な行動が信頼に繋がり、信頼が自信と誇りに直結すると考えている林兼産業は、「ハヤシカネ倫理サイクル」という独自の考え方を大切にしています。

個人的な意見を述べると、林兼産業の理念は好きです。

時代が変化しても生き残るビジネスは「お客様から感謝されるビジネス」です。林兼産業はお客様を見据えながら商品販売に力を入れており、お客様のためを思って行動を続ける姿勢が魅力です。

【黒豚に定評あり! 独自ブランドを築いた霧島黒豚】

林兼産業と言えば自社生産銘柄豚の「霧島黒豚」が有名です。

霧島黒豚は「黒豚中の黒豚」を目指しており、林兼産業は高品質飼料を餌にして美味しい黒豚育成に性を出しているのです。今は白い豚に市場シェアを奪われているのが難点ですが、黒豚も負けていません。

野性的で身が引き締まっている霧島黒豚は食通を唸らせる味を誇っており、独特の甘みを出しているのが特徴になります。

霧島黒豚の最大の欠点は量産ができないことです。

白豚は1回につき10頭から11頭の子豚を産みますが、霧島黒豚は平均7頭から8頭しか産めません。

生産効率が悪いのでその分コスト高に繋がりやすいのが弱点です。更に黒豚は気性が荒いので喧嘩をしやすく育成が困難という面があります。育成するのが難しいと育成コストがかかってしまうので、黒豚が白豚にシェアを奪われた理由がはっきり分かります。

しかし、参入が難しいから「霧島黒豚の価値が高い」と判断することもできます。

今後は霧島黒豚のブランド力を更に高め、高価格路線を推し進めて利益向上を狙えば黒字を取り戻すことは可能であると予測しています。黒豚飼育は決して美味しいビジネスではないのが欠点です。

【林兼産業の財務分析】

林兼産業は赤字決算を長年続けていたのがネックです。

2013年通期決算の売上高は454億8200万円、営業利益は3億1900万円、経常利益は3億5500万円で営業利益と経常利益が前年度より下がっています。しかし、3億5100万円の純利益を獲得した林兼産業は念願の黒字経営を達成することができたのです。

ですが、来期は赤字が予測されています。

養魚用の飼料や魚肉ねり商品が想定以上に減少し、食品加工品の調子が振るわないのも赤字決算を出す理由になります。この状況を打破するために「ブランド高級化」を推し進めている林兼産業は富裕層をターゲットにした戦略を練っています。

財務面は悪いです。

自己資本比率は14.3%。有利子負債額は161億3300万円で優良な財務状態を残していると評価することはできません。

【林兼産業株に向いている投資スタイル】

林兼産業は色々と厳しい株です。

赤字決算が予測されているので成長株投資を実行するのは不向きですし、配当金も支払っていないので配当金狙いの投資に向いていないのも痛いです。更に言えば財務状態も悪いので長期投資に適している株だと思えません。

現在の実績PBRは1.75倍で割高です。

低位株として活動している林兼産業は長期投資を狙うのではなく、1円の値上がりに期待する投機的手法が1番ぴったりくるのです。こういう株は優良株と評価することはできないので、安易に長期投資を決行するのはお勧めできません。

林兼産業の高級志向戦略をどう分析するかがカギになるでしょう。

個人的には黒豚育成ビジネスはかなり厳しいと思います。

生産コストが悪く、量産が期待できない黒豚は将来性に長けているとは思えません。「味が良い」という高級路線で勝負する戦略はアリだと思いますが、それでも大躍進を遂げるほどの起爆剤になるかが疑問です……。

(上記の情報は2014年2月25日に記載しました)


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