平和 (6412)

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・上場市場 東証1部
・会社名  株式会社平和
(へいわ 英称:Heiwa Corporation)
・証券コード 6412
・業種     機械
・決算    3月
・設立年 1960年9月
・上場年 1988年8月

・1株価格2446円(8/20終値)、最低売買単位:100株、1単元価格:約24万4600円

・予想PER9.57倍、実績PBR1.47倍、実績BPS1666.37、予想配当利回り3.27%

管理人評価B

 

【会社紹介】

平和はパチンコ、パチスロメーカーの老舗として活躍している会社です。

自社でパチンコ機を製造している平和は、「パチンコという名の公共ギャンブルを提供している企業」として評価することができます。

「もっと楽しめる未来をつくろう」を合言葉に、お客様に楽しい時間を提供することが平和の役割です。

総合レジャー企業を目指して邁進しているのが現在の平和です。

これだけ聞くと実に立派な考えを抱いていると評価することができますが、平和が総合レジャー企業を目指している裏背景にも注目しなければいけません。

実はパチンコ業界は年々低迷が続いており、「パチンコ・パチスロの人口が減少し続けている」という事実が存在するのです。


引用 http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/47469875.html

このグラフを見ても分かる通り、パチンコ人口は年々減り続けている状態です。

2014年の今もパチンコ離れが進んでおり、「平和は総合レジャー企業にならないと生き残れない」というのが真実ではないでしょうか。

もし、パチンコ市場が成長市場に属しているのであれば、平和はわざわざ総合レジャー企業を目指す必要はないのです。

「本業であるパチンコ市場のパイ減少が続いており、今後も人口減少が予測されているから、総合レジャー企業への進化を果たしてパチンコ事業依存から抜け出す」というのが平和の本心ではないでしょうか。

現に「HEIWAグループ」に属しているPGMホールディングスはゴルフ事業を行ない、パチンコやパチスロとは違った娯楽を提供しています。

今後も「脱、パチンコ事業依存」を推進し、成長性が期待できる娯楽産業に歩を進めていくのが平和の生存ルートになります。

 

【優秀な結果を残している平和。しかし、事業環境は厳しい】

平和という会社を数字で分析すると、とても優秀な会社であることに気づきます。

2010年から2014年にかけて営業利益を伸ばし続けており、「成長企業らしい結果」を残しているのが数字を見ると分かります。

しかし、平和が属する事業市場は停滞産業となっているのが問題で、「パチンコ市場もゴルフ市場も市場規模が縮小している」という事実に注目しなければいけません。

特にパチンコ市場の減少は「人気のパチンコ台を出したら挽回できる」というレベルのものではなく、この市場縮小の流れに抗うのは難しいでしょう。

 

まだ堅実に利益を出している平和ですが、早急に「別の娯楽事業の収益」を増やさなければ将来的に経営が悪化するリスクがあります。

現在はパチンコ事業とゴルフ事業が収益の柱を担っていますが、更なる成長を遂げたければ「発展が期待できる娯楽市場」に参入するのが良策になります。

平和はパチンコ事業で「オリジナルコンテンツと既存コンテンツ」を両方成長させる戦略を取っており、新規コンテンツを追加してパチンコ台の販売台数を伸ばしたいと考えています。


 

【平和の財務分析】

平和は2010年から2014年にかけて安定黒字を維持しています。

2014年通期決算の売上高は1815億7000万円、営業利益は369億900万円、経常利益は354億500万円で売上高や営業利益が前年度より増加しています。純利益も203億6100万円まで伸びており、堅調に数字を増やすことができました。

来期も増益が予測されています。

『ルパン三世』の人気を活かしてパチンコ機種の販売増大に努めている平和は、今後も人気ブランドを活用したパチンコ販売戦略を実施するのが得策になります。人気や知名度に長けたパチンコ台を普及すれば、短期・中期的に利益を伸ばすことは可能だと分析しています。

財務状態は微妙です。

自己資本比率は32.6%。有利子負債額は1685億500万円です。

 

【平和株に向いている投資スタイル】

平和は臨機応変に対応すべき株です。

まず、誤解がないように申し上げておきたいのですが、平和はとても優秀な会社です。

黒字経営を維持しており、利益額も伸ばし続けているので、数字だけを見ると「成長企業」として評価することは可能です。

ただ、パチンコ市場の停滞を見ていると「成長市場」に属しているわけではないので、長期的に見て利益額を伸ばし続けることができるのか疑問を抱いている状態です。

パチンコ市場が成長を遂げていれば成長株投資を実行しても良いのですが、主力市場が低迷している状態を加味すると安易に成長性に期待するのは危険だと考えています。

財務状態も秀でていないので資産株投資も向いていません。

ただ、平和は株主還元の意識が高く、現在も増配歩調を維持している状態です。

数字という面を評価すると「平和は割安性と成長力に長けた株」と評価を下すことができますが、市場事情も加味すると安易に成長企業だと評価することができないのが難点になります。

数字では良い結果を残しているのでその辺りは問題ないのですが、将来性に関しては疑問符がつきます。

(上記の情報は2014年8月21日に記載しました)


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