学情 (2301)

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・上場市場 東証1部
・会社名   株式会社学情
(がくじょう 英称:gakujo
・証券コード 2301
・業種     サービス業
・決算    10月
・設立年  1977年11月
・上場年  2002年5月


管理人評価C

【会社紹介】

学情は就職情報を取り扱っており、学生や就職活動を頑張っている人に対して就職に関する情報を提供している会社です。


新卒学生向けのサイトである「学情ナビ」

20代の転職活動応援サイトである「Re就活」

上記の2つのサイトが学情の収入の柱になっています。また、合同企業説明会「就職博」も開催しており、学情はネットだけではなく様々な手段を活用して就職に関わっているのです。

また、学情は自社で作成した就職情報誌も発行しており、企業イメージを浸透させるための努力を怠っておりません。企業イメージと学生の志望動機がマッチして就職活動が上手くいくように「情報提供」という部分でサポートするのが学情という会社です。

転職を考えている方や企業から内定を貰うことを希望している方にとって馴染み深い会社になります。

【学情のビジネスモデルの疑問点】

新卒採用の情報提供に定評がある学情ですが、新卒者を対象とした就職情報提供のビジネスモデルは未来が薄いと私は考えています。

というのも日本は高齢化社会に突入しており、子供の数も減って新卒として入社する人が少なくなるからです。また、新卒主義から脱却しようとしている会社も多く、「新卒採用」という雇用体制は崩れる可能性が高いのです。

現在はまだ新卒ブランドが強い日本ですが、今後どうなるかは分かりません。就職情報を提供するビジネスモデルはすでにありふれているため、「就職情報ビジネス」で成功したければ他の情報サイトとの差別化を図らなければいけません。

学情のビジネスモデルは悪いわけではありませんが、将来が明るいと言い切ることはできません。既卒の転職情報サイトに関してはまだまだニーズは減らないと考えられますが、新卒採用情報に強みを持つ学情は「新卒以外を対象とした情報提供ビジネス」に力を入れる必要があるのです。

また、就職情報を取り扱って経営を成り立たせている会社は「不況に弱い」という特徴があります。

不況になると企業が新卒採用を見送ることが多くなってしまうため、学情のビジネスモデルは「景気に左右されやすい不安定なビジネス」として解釈することもできます。

学情ナビという巨大サイトを保有しているのは学情の強みですが、今後成長が期待できるかは疑問点です。


【学情の財務分析】

学情の財務面はとても素晴らしく、有利子負債額はゼロです。

また、自己資本比率は89.6%と相当高い数値を示しています。恵まれた財務体質を堅守しているのが学情の注目ポイントになります。

しかし、学情の売上高は年々低下し続けています。2008年10月決算では売上高が40億7900万円だったのですが、2012年10月の売上高は22億5500万円まで下がってしまいました。

過去のデータを分析すると学情は毎年純利益や売上高を下げていることに気づきます。2012年10月決算の純利益額は9300万円で、黒字経営を維持していますが将来性が豊かとは言えません。

本業の利益である営業利益も年々減少しているのがウィークポイントになります。競争が激化する「就職情報ビジネス」で生き残っていきたければ、他社にはない情報提供の特化が必須になるのです。

2009年10月決算時に2億8000万円の赤字を出しているので、今の決算状況に満足するわけにはいかないのです。

就職博は上手くいっており、2013年の10月決算は業績が好転する可能性が高いのですが「好景気の恩恵を受けた」という事実は拒めません。景気に左右されるビジネスはどうしても不安定になってしまうのです。

財務面は問題ありませんが、業績に関して多くの課題を残しているのが学情という会社です。

【学情株に向いている投資スタイル】

現在の学情株を購入するのはお勧めできません。

業績のバラツキが激しいので成長株として保有するのも向いていないですし、利益額や売上が低下し続けている現状を高く評価することはできないのです。

予想配当利回りは1.65%で高配当株として取り扱うこともできません。学情のビジネスモデルに賛同できる方は株を買っても良いと思うのですが、私はやはりお勧めできないのです。

黒字経営を維持しているのに管理人評価Cは非常に厳しいと自覚していますが、「投資家から見て魅力的な要素が薄い株」はどうしても敬遠してしまいます。何か1つ秀でた長所があれば評価も変わるのですが、学情株の現状を総合的に分析するとやはり管理人評価Cをつけざるを得ませんでした。

厳しい評価になってしまいましたが、学情というブランドは非常に強いです。中途採用向けのサイトの利益が増加している学情は投資家によって評価が全く異なります。

有望株として取り扱う人も多いので、学情は賛否両論が巻き起こる判断の難しい株だと言えるのです。

(上記の情報は2013年9月23日に記載しました)


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